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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン


例年よりも早く、バッビーオが届いた。
しかも今年は!鮮やかなヤツもご一緒だ♬

バッビーオ。

このワインに出合ったのは4年前。
シチリア島西部の海岸沿いの街、マザーラ・デル・ヴァッロ。
シチリアのあの誰もが持つ、爽やかで鮮やかな青そして、あっけらかんとしたイメージを、
これほどまでに体現したワインが他にあろうか。
むろん、深く考えながら飲むにはあまりに爽やかすぎる。
だからこのワインはね、考えたらアカン、感じよう。

そんなこんなで迎えた初入荷は、2020年の初夏。
そう、コロナ禍真っ只中だった。
売れるのか?こんなに仕入れたけど、売れるのか??
僕の頭には不安しかなかったが、そんなネガティブはあの<あっけらかん>が簡単に吹き飛ばし、
日本に入荷した360本が一カ月足らずで完売した。

そこから、春の温かい陽差しを感じると、シチリアのあの風景と、バッビーオの味わいがよみがえってくる。
あ、書きながらヨダレ出てきたw

新緑が陽の光に映える頃の<風物詩>になったって人、増えているはずだ。
5月のウチのリストにももちろん、在庫があれば載せるつもり。

おっと、バッビーオへの熱が強すぎて今日の主役を忘れてたね。
そんなバッビーオに、ロザートが今年、初入荷した。
もう既に、いっぱい出てる(笑)

コメント、いってみよ!

~ 汗かく人へ、ロザートも ~_d0212522_20131865.jpg

バッビーオ・ロザート(ゴルギ・トンディ)

ゴルギ・トンディが造る人気のロザート、ローザ・デイ・ヴェンティに共通する色を呈する。
つまり、日本の伝統色である<鴇色(ときいろ)>を纏ったフリッツァンテ。
チャーミングな果実。
優しいミネラル。
果実味はあるが甘くなく、ドライ。
見た目はふくよかでキャワいいけれど実は切れ長の目をしたボーイッシュ、
といったところ(ワカンネーッ!!(笑))

このふたつのバッビーオがあれば!
ジメッとしまくる梅雨時も、
真夏の強い陽射しさえ、
むしろ楽しみになる!っちゅうもんやなッ!(大袈裟w)

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# by enotecabianchi | 2023-04-10 20:13 | この季節に飲みたいッ! | Comments(0)

~ 造り手の声に導かれ ~_d0212522_20560454.jpg

金曜日、FBに投稿したふたつのボトル。
同じ造り手、同じ銘柄、同じヴィンテージ。
今回はそれについて話そう。

全く同じワイン。ただひとつ異なるのは、パッケージだ。

コルクとスクリューキャップ。

たったそれだけのことで、味わいは異なるのか??
結論を先に言うと、全く、異なっていた。
店主にお願いしてブラインドで出したもらったが、色から違っていた。
優劣の問題ではなく、ましてや劣化したものではない。ただ、違うのだ。
ヴィン・ソアヴェが上質なソアヴェ・クラッシコであるのは周知の事実だし、
このふたつのボトルはそれに充分見合ったものだった。
なぜ、異なるのか。

十数年前、当主のステーファノ・イナマは僕にこう言った。

「ソアヴェ・クラッシコはそのテロワールからミネラルを多く含むワインだ。
このミネラルを、栓をしてから開けるまで保持するには、スクリューキャップが不可欠」と。

具体的にどう異なるかというと、
まず、液体の照り。輝きかたが異なり、そして淡いグリーンを帯びる。
ふたつとも香りから透明感があるが、スクリューのそれはそこに、<鮮烈さ>を纏う。
コルクのものからは、甘さや温かみを感じ取ることができたが、それは<緩み>と取ることもできる。一方スクリューも同じく甘みを伴うがそれと共に水晶のような透明感と鮮烈が伴う。だがこれも、<冷たい感じ>と取ることもできる。ポジとネガは表裏一体なのです。

今回のテイスティングでステーファノの言葉が深く納得できて、
ヴィン・ソアヴェが持つミネラルを、初めて五臓六腑に染み渡らせたように感じた。

意図的に、この2本のワインが揃ってから1年後に、今回の試みを実行した。
というのは、ボトリングしてからの時間経過が長いほど、その差は大きくなると予想したからだ。

前述したがこれはパッケージの優劣の問題ではなく、造り手の考え方が大きいと思う。
「鮮烈なミネラルを感じてほしい」と欲するからスクリューを採用するのであって、
全てのワインがそうあるべきとは考えないだろうから、天然コルクを使用するワインもある。

このワインはこう感じてほしいという造り手の想いを知っていれば、
その味わいにより深く、寄り添うことができると思う。
だから造り手の生の言葉は、大きく響くのですね。

本国では間もなくヴィニタリー開催だから、造り手の来日も小休止といったところ。
そしてヴィニタリー後には、複数の造り手来日が既に予定されている。
造り手には、「楽しかった!また大阪に来たい!」と感じてほしいもの。
造り手の目の輝きは、僕たちの「知りたい!」に直結すると、思っているのです。
せやから彼らの話を聞く前に、いっぱい予習しとかんとね♬
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# by enotecabianchi | 2023-03-29 20:56 | 比較すると見えてくる。 | Comments(0)

~ 過小評価の処方箋 ~_d0212522_18124858.jpg

オルヴィエートから、パラッツォーネのピエトロ・ドゥビーニさん来阪~♬
昼食をご一緒させて頂いた。
インポーターさんが選んだ昼食の会場は、「靱本町がく」さん。
そう、和食ね。
この選択は、参加者全員を唸らせるに充分だった。

オルヴィエートはご存知、ウンブリアの白ワインだ。
そして次のこともご存知と思うが、それは、
「低価格でしかも過小評価されている銘柄のひとつ」でもあるということだ。
パラッツォーネはそんなオルヴィエートの、最上の造り手。
オルヴィエートは生産の90%が大手企業が買いブドウでボトリングされたもの。
つまり、オルヴィエートを本気で造っているパラッツォーネを含むたった5社の小規模な造り手の声は大手企業にかき消され、牛耳られ、それは今も変わらない。
過小評価の原因はそこにある。
パラッツォーネはそのような状況であっても、真面目にオルヴィエートを造り続ける本気の造り手なのです。

今回のセミナーを受けて感じたことは、
ピエトロはしきりに、「オルヴィエートは熟成する」と語ったが、個人的にはこれは違う。
正しくは、
「パラッツォーネのオルヴィエートは、寝かせてこそ本領を発揮する」
ということだ。
エノテカビアンキのリストには常に載っていたワインだが、ほとんど売れない。
これは、オルヴィエートがいかに過小評価されているかの証左だ。

~ 過小評価の処方箋 ~_d0212522_18134787.jpg

ランチセミナーでは彼が造る名刺代わりのオルヴィエート、「テッレ・ヴィネアーテ」の現行ヴィンテージに加えて、現行から10年の熟成を経た2011年を比較テイスティングさせて頂いた。
これ、すごいことだと思う。
通常このクラス(小売価格¥2,000)のワインを収穫から10年以上も寝かせたりはしないだろう。
しかしパラッツォーネは毎年少しずつ貯蔵してこうしてお披露目し、<オルヴィエートは熟成する>ことを、証明してみせている。

パラッツォーネのオルヴィエートは熟成する。
これを大いに納得させるに、和食という選択は完璧と言えるのかもしれない。
繊細でまだまだ上向きの熟成のオルヴィエートに、繊細な旨みを纏った和食が、実によく馴染んだ。

~ 過小評価の処方箋 ~_d0212522_18132033.jpg
~ 過小評価の処方箋 ~_d0212522_18133157.jpg

オトナの味わい方とはこういうことかと、嬉しくなってしもた。
そして、決めた。
エノテカビアンキで3年寝かせてから販売する、と。
リストに載せていても、いつまでも売れない。
でもなんとかしたい。
熟成してこそ本領を発揮するなら、3年寝かせよう。
この3年というのにも根拠がある。
この原稿を書きながら、残っていた<テッレ・ヴィネアーテ2018年>を驚きの面持ちで飲んでいる。

蜜のような香りが感じられ、
優しく落ちつきのある味わい。
やわらかくて上向きの熟成で、
いつまでも飲んでいられる。

現行には、この味わいはまだ表れない。
むろん現行でも充分説得力はあるが、過小評価されてしまったたオルヴィエートには、唸るような美味しさが必要なんだ。

ピエトロは優しいから、しきりに「オルヴィエートは」と語る。
それはオルヴィエートの品質の底上げに寄与するためと思ってのことだろう。
しかしながら、個人的見解ではあるが、オルヴィエート以上にパラッツォーネを強調した方が良いのではないか、と思ってしまう。
フラスカーティのカステル・デ・パオリスや、ソアヴェ・クラッシコのロベルト・アンセルミがそうしたように。

名だたる銘醸産地のようにオルヴィエートも、造り手で選ぶ時代が、くるかもしれない。
そう願ってやまないのです。
せやから、3年待ってね(笑)

~ 過小評価の処方箋 ~_d0212522_18144543.jpg

いよっしゃ~~っ!
寝かせるどぉ♬

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# by enotecabianchi | 2023-03-20 18:16 | 造り手との食事。 | Comments(0)

チャラッチャラのアレッシオが持ってきたのは、
カッチカチのソアヴェ・クラッシコ。
つまり、底知れぬポテンシャルを秘めた白ワインだ。

~ イナマの加速度 はてしなく ~_d0212522_18184168.jpg

イ・パルキ 2021(イナマ)

イナマご自慢の畑、<フォスカリーノ>からのガルガーネガをさらに厳選。
すごいソアヴェ・クラッシコを創って世界を驚かせた。
ファーストヴィンテージである2020年はたった1本しか入荷しなかったが、
今年は何本分けてもらえるやら。

むろん、彼らの造る<ヴィン・ソアヴェ>は、彼らの名刺代わりながら誰もが驚くほど美味しく、ソアヴェ・クラッシコに忠実に、ミネラルを大いに楽しめる白ワイン。
そしてフォスカリーノはとうとう需要が供給を上回り、今年から各国割り当てとなった。

ますます注目されるイナマには、強力な広報担当&プレイボーイのアレッシオがいる。
そんなわけで加速度もハンパないやろから、見かけたら飲む!くらいに思っといたほうがイイかもよ♬
~ イナマの加速度 はてしなく ~_d0212522_18190370.jpg


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# by enotecabianchi | 2023-03-06 18:25 | 造り手との食事。 | Comments(0)

うららかな一日でしたね。
終日内勤やったけど(笑)
棚卸を翌日に控えた今日。
月末ってこともあり仕事山積&飲むべきワインも山のようだ。
ひとつひとつ、じっくりとテイスティングしていたら、思わぬ上質に出合った。

~ ハマりますわよこの香り ~_d0212522_22550815.jpg

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2014(シルヴィオ・ナルディ)

先日の試飲会で見つけたワインを取り寄せ、改めて飲んでみた。
2017年が現行のブルネッロにあって、この2014年は貴重ではなかろうか。
甘みを伴った複雑な香りは飲み頃を迎えたことを語っている。
香りから、モンタルチーノを満喫できる。
詳しくは近々、FBの秘密ページにアップするので、そこをチェックしてみてね。

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# by enotecabianchi | 2023-02-27 22:55 | 時の魔法。 | Comments(0)

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