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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン


~ アッラモーダに納得す ~_d0212522_17410666.jpg

6月も!造り手が多数来る予定の大阪
一社目は、このお方

フランチャコルタの造り手、モンツィオ・コンパニョーニから、エノロゴのステーファノ・グラッフィ。

サラッと書いたけども、エノロゴから直接話を聞けるのはそうない。

たいていは輸出マネージャーや営業マンが説明するのを、毎年ワインを造っている本人から聞けるのだから。

実際彼は日本どころかアジアに来るのも初めてなのだとか。

さてそのステーファノ、モンツィオの前、彼のキャリアのはじまりは誰もが知る、カデルボスコだ。

その後さまざまな造り手を経て2017年、モンツィオのエノロゴに就任した。

就任後すぐの2018年、あるプロジェクトが始動した。

そのプロジェクトは当時名前こそなかったが、やがてモンツィオの顔的存在となる<アッラモーダ>のはじまりだ。

現在流通している<フランチャコルタ・ブリュット・アッラモーダ>は2021年がベースで2020年と2019年がブレンドされている。

次のリリースは、2022年がベースで、2021年、2020年、2019年がブレンドされる、という具合に、年々ブレンドされるヴィンテージの数を増やす(通常フランチャコルタでは前年の1ヴィンテージのみをブレンドすることが多い)

そうすることでワインに複雑みを与える。実際、モンツィオのリザーヴワインの比率は30%と、他よりも高い。

その結果は味わいに如実に表れる。

彼は言う。

「ウチの名刺的ワインであるアッラモーダ・ブリュットの味わいは、爽やかさ、複雑さ、余韻、この3つのバランスの妙なんだ」と。

そして彼の言う通りの味わいだった。

アッラモーダは、○○流、つまり、「モンツィオなら、こうだ」という表現で、造り手を最も体現したワインともいえる。

アッラモーダはシリーズ化していて、ロゼそして今秋日本にも入荷するパドゼの3種がある。

ここまではっきりと味わいの特徴が出ているのは、扱う側として面白い。

それをステーファノに伝えるとやたら嬉しそうだった。

サテンそしてクルテフランカ、テイスティングした全てのワインを扱うと決め、彼に伝えた。

そして、
フランチャコルタが一番美味しいのはやっぱ屋外でしょ!ってことで屋上に移動して乾杯!そして記念撮影

曇ってたけど、商談ルームで飲み交わすよりずっと美味しかったわ💕

ありがとうステーファノそして小林さん

美味しいフランチャコルタが、また増えた

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# by enotecabianchi | 2024-06-04 17:51 | セミナーレポート! | Comments(0)


ミケーレ・ベルネッティさんが来阪した。

ご存知、ヴェルディッキオの名手、ウマニ・ロンキの当主だ。

ウマニ・ロンキは、マルケ州どころか中部イタリアで初めて<白ワインオブジイヤー>を獲得したことで話題をさらったのは記憶に新しい。
そのワイン、名前をヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イェージ・クラッシコ・スペリオーレ・ヴェッキエ・ヴィーニェ(長いわw)という。

樹齢の古くなったヴェルディッキオの区画を新しく植え替えるかどうかの議論で、最後まで植え替えに反対したのがミケーレその人だ。

そうして生まれたワインが白ワインオブジイヤーを獲得したもんやからその時ミケーレの鼻は1センチ高くなったそうだ(ウソw)

さて今回の来日はその高い鼻を見せるため、ではなく、
同社がまたも快挙を成し遂げたことを披露するためだ。

それはウマニロンキが、またもマルケ州初の<ワイナリー・オブジイヤー>を今年、獲得したのだ。

ミケーレの鼻がもう2センチ高くなったのは言うまでもないw

そしてそのきっかけを創ったとしても過言ではない、新しいヴェルディッキオを携えての今回の来日だった。

~ アドリア海が得た至宝 ~_d0212522_18203725.jpg

ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イェージ・クラッシコ・スペリオーレ・ヴェッキエ・ヴィーニェ・ヒストリカル2018

やっぱり長いなw

イタリアでは<ヴェッキエヴィーニェ>に関する法的な決まりはないが、ウマニロンキは<50年以上>と決めてある。

そしてそのヴェッキエヴィーニェの中でも標高の高い畑のぶどうを収穫してヒストリカルは造られる。

ソフトプレス後、温度管理されたステンレスタンクで1520日発酵。

マロラクティック醗酵は行わない。

セメントタンクでシュールリー18か月。

ここからだ。

その後、酸素の介入が一切ない小型のステンレスタンクで36か月、還元状態を保つ。

この過程が、異次元の味わいへと誘う。

個人的なイメージとしては、アルトアディジェのテルランが創る幻ワイン<ラリタ>に似ていると思う。

そう考えるとコストが掛かるのは当然で、このヒストリカルは小売価格一万円を超える。

もっと言えばラリタは三万円を超える。

だがそこには他の追随を許さない異次元の味わいが広がる。

ヴェルメンティーノ、ティモラッソ、トゥルビアーナなど、イタリア土着白品種の躍進が止まらない。

ヴェルディッキオもその仲間入りを果たしたことを、ヒストリカルは告げている。

その夜、鼻が3センチ高くなったミケーレと会食。

福島のヴィアデルエンメさんが創るお料理との相性は、もう最高でした

ヒストリカルには、これ。

~ アドリア海が得た至宝 ~_d0212522_18205704.jpg

ニジマスの低温調理 ルッコラのクレマ

どうよこの照り💕
異次元の相性にミケーレもすっかりご満悦。
同席させて頂いた僕たち酒販店もただの陽気なオジサンたちになったとさ(笑)

~ アドリア海が得た至宝 ~_d0212522_18212038.jpg

ヒストリカルの入荷は7月。もう今から楽しみだ!
ミケーレさん、ヴィアデルエンメの前田さん!
そして温度マスター廣澤さんはじめモンテ物産の方々!
貴重な異次元(今日連呼w)体験を、ありがとうございました

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# by enotecabianchi | 2024-05-21 18:21 | 造り手との食事。 | Comments(0)


今からひと月ほど前の、桜のつぼみが硬い頃。

フレスコバルディのアジア担当アルベルトが来阪、昼食を共にした。

既にFBの秘密ページでカステルジョコンドを販売して一日で完売。

今日のワインもこのアップの後そこに掲載する。

案内が届いてない方はご一報ください。ご招待します(あ、業務店さんに限りますねん)

さてその昼食会のメインはなにかというと、いっぱいだ。

なにせフレスコバルディは、本拠地フィレンツェでは優秀なキアンティそしてスーパートスカーナ、

上質なブルネッロならカステルジョコンドを所有し、良質なシャルドネそしてメトドクラッシコならポミーノがある。

トスカーナを網羅しているとしてもよいくらいだ。

そして今回、アルベルトが力説したのがこのワイン、アリエだ。

~ さくら散りしも ロザートは ~_d0212522_19521644.jpg

アリエ 2022(フレスコバルディ)


場所はトスカーナ南部、マレンマ。

フレスコバルディにとっては最も新しいカンティーナだ。

ここにカンティーナを構えたとき、創るワインはほぼ決めていたらしい。

この地で昇華したシラーをスーパートスカーナに、と。

しかし試行錯誤を重ねた末に結論に至ったのは、

「上質なロザートを造るためのシラーを、本気で造ってみてはどうか」というものだった。

そうしてこのワイン、アリエが誕生したわけだけど、

前回にも書いた<プレミアムロザート>の潮流を、予見していた?
と考えると造り手のスゴさに身震いしたのです。

ロザートを造るためのカンティーナだから、巷に流布している赤ワインの副産物としてできるロザートでは、断じて、ない。

優しいプレスでの果汁のみを使うため、淡く美しい色あい。

特筆すべきは、その芳香性だ。

透き通るような香りにほのかな甘みをまとう。

上品できれい。チャーミングだが背筋が伸びた凛とした香り。

いつまでも嗅いでいたい!飲むけどw
味わいは、リッチだが太くない。

酸がしっかりしていながらふくよかで元気で明るい果実。

誰が飲んでも美味しいと感じさせる、余裕ある味わい。

そしてその喜ばしい味わいが口中で長く続く余韻。

素晴らしい。

あの夏、軽井沢で偶然出会った凛として気品ある女性。優しくて妖艶な微笑みが美しかった。

アリエを口に含むたび、そんなことを思い出すのです。

妄想やけど🤣

アリエ。

プレミアムロザートが、またひとつ増えたね

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# by enotecabianchi | 2024-04-19 19:53 | ロザート。 | Comments(0)

~ さくら色こそプレミアム ~_d0212522_17443451.jpg

「ワインを色で分類する時代は、終わったよ」

そう言われてからずいぶん経つが、その状況にあっても過小評価されているワインがある。

ロザートだ。

とりわけ日本は、世界的にみて遅れていると評されている。

美味しいロザートを見つけ、お店にすすめても、「ロゼはいらない」、「入れても売れない」と返ってくるばかり。

何故、ロザートは敬遠されるのだろうか?いまだに。

いくつか理由はあるだろうが、これには日本特有の背景があるのだと思う。

高度経済成長に伴い、高級品ながらもワインが日本でも飲まれるようになった頃、目にも鮮やかなワインがポルトガルからやってきた。
<マテウスロゼ>だ。
世界的ロゼブームの火付け役となったこのワインは、サントリーのオサレなCMも手伝って日本でも大ブームとなった。

飲んだことはなくても名前は聞いたことあるって人、多いと思う。

しかしながら、<去る>のもブームの特徴なので、マテウスロゼはあるイメージを残したまま時が流れた。

幾度のワインブームが訪れては去っていく中、日本ではワインの有資格者が増え市井の人ですらワインの知識が高まり、他国のそれを上回った。

これが、日本でロザート(ロゼ)が定着しにくい大きな原因ではないかと思っている。

知識がある(と思っている)から、マテウスロゼが当時大ブームとなった理由、「キレイで軽やかで甘い」ことが自称ワイン通たちには「チャラくて軽くて甘い」のがロゼと結論づけられ、そのイメージは驚くべきことに、ほぼ更新されていない。

少し前、ロザートにスポットを当てたセミナーに参加して大いに楽しんだ。

ゲストは、マッティーア・ヴェッツォーラ。

最上のロザートを造り続けているひとだ。

ガンベロロッソは彼のロザートに出合って、<ロザート最優秀賞>というカテゴリーを創ったほどだ。

それだけではない。

<イタリア最優秀生産者>にも5度選ばれているホンモノだ。

そんな人が造ったロザートが、「チャラくて軽くて甘い」?
そんなわけないよね。

ロザートにもそういう時代は確かにあった。

しかし昨年末、城崎のカニと彼のロザート、モルメンティとの出合いは僕たちオジサンに幸福をもたらした。

過去のイメージなど、もうそこにはなかったのですよ。

5月のワインリストにも、<プレミアム・ロザート>は増える予定だ。

既に世界のリゾート地、ニースやカンヌ、ガルダ湖畔、カプリ島、
日本でも沖縄や伊勢志摩、瀬戸内でもそのブームが来ていると聞く。

目まぐるしく情報が更新されるなか、ロザートのイメージだけがそのままだと、
置いてけぼり喰らいまっせ。

ロザートを味方につければ、お店はもっと深くなる。

そう思うのです。


# by enotecabianchi | 2024-04-08 17:47 | ロザート。 | Comments(0)


いろんなことがありすぎた二週間。

思えば社内工事着工と共に怒涛の二週間だった。このブログを二回休んだ言い訳ですがw

~ ルネッサンスに想い馳せ ~_d0212522_19502279.jpg

まずは井口さんも投稿されていた、アカデミー・デュ・ヴァンさんでの講師のお仕事。

<スーパートスカーナ飲み比べ>というテーマに僕をご指名頂いたのは光栄で、打ち合わせでは熱が入りすぎて脱線しまくった🤣
このテーマに携わったことを誰よりも喜んだのは間違いなく僕だと思う
🤣
だってこの比較、普通ありえない。

スーパートスカーナ百花繚乱の時代でさえ、ほとんど飲むことができなかったこれらのワインを比較テイスティングできるなんて!
むろん、人前で話すのだから予習はした。

そしてそこからまた知的好奇心をくすぐられ、終わった今も考えを巡らせている。

すごい時代だったのですね。学べば学ぶほど実感する。


塩野七生さんは「ルネサンスとは何だったのですか?」という問いに、「知りたいという欲望の爆発」と答えられたが、

<良いものを創りたいという芸術家の欲望の爆発>という点では、このワインたちが生まれた時代を<イタリアワイン・ルネッサンス>としたのは、言い得て妙。

セミナーにご参加頂いた方々、オッサン二人のクロストークにお付き合い頂き、ありがとうございました🤣

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# by enotecabianchi | 2024-04-01 19:51 | おもしろ体験。 | Comments(0)

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