棚卸、無事終了。
臨時休業にご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。
一年で最も仕入れを抑えねばならない2月。
あ、毎月やっていればイイのに・・・、なんていう意見もあるけどね。
できるわけあらしまへん。
仕入れを抑えている時、思わず苦笑してしまうシーンを思いだす。
あるインポーターでのオフィスのこと。
当時の仕入担当さんが、これからの方針を社長に尋ねていた。
「社長、仕入れの参考にしたいので教えてほしいのですが、
在庫を安定させて売上を伸ばすか、欠品してでも在庫は最小限に抑え経費を削減するか、
どちらとお考えですか?」
その問いに社長は少し考えたのち、
「チョードがイイんですね。」
と答えた。
あ、この社長 アホかも?
って思った瞬間。
そんな昔話を、思いだすのよねぇ。名言やなぁ。
緊縮月間を終えて 3月1日。
大量にワインが入荷した。
中にはこんなのも ♬ ↓
新しいヴィンテージが入荷。
ご存知の方もいるかもしれないが、この造り手のバローロは、セット販売だ。
写真のロザーエをはじめ、ドルチェットやバルベラなどとのね。
聞く人が聞くと、「売れないワインを抱き合わせ販売して!」 なんて言うかもしれないが、
インポーターにとっては苦肉の策なのね。
好んでそんなことはしない。
ジュゼッペ・リナルディ は名があるだけに、最も注目を集めるのは バローロだ。
セット販売をせずに販売したなら、入荷数の問題からもたった数時間でなくなるだろう。
これは、昔 イゾーレ・エ・オレーナのレポートで書いた <ヴィンテージ> についての意見と考えが重なるが (そのブログは → コチラ)、
評判の良いバローロだけを飲むのと、同じ造り手のドルチェット、バルベラ、ネッビオーロを飲み知った上で飲むバローロとは、味わいが違って当然だ。
つまり、飲み手の問題なのね。
だから、このバローロをより美味しく飲む近道は、同じ造り手のカジュアルラインを良く知ることだ。
イゾーレ・エ・オレーナも、モンテヴェルティーネも同じこと。
昔あった、ファミコンソフトの抱き合わせ販売とは、断じて違う。
マズいワインを売りつけているのではない。
より深く理解してもらうためのセット販売、と考えれば、その販売法にも寛大になるのではないか?
そんなわけで、ウチもセットで購入したんだけど、それをセットで販売したりは しない。
バラで販売しますよ。
ただ、バローロを除いてね。
バローロ 2種は時がくるまでウチのセラーで寝てもらうことにした。
飲み頃を迎えるまでは 他のワインを飲んで、この造り手の理解を深めようじゃないか ♬
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 悪意のあるセット販売は嫌いやけどね。 ~