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ほぼ毎日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン


月末に近づくと、やらんとあかん仕事が増えるのはどの会社でも同じ。
それを考慮してスケジューリングするのが、オトナのデキるオトコっちゅうもんやねッ♬
理想とは程遠い状況下にいてる今日のオレ...、それに加えて2月はワインリスト更新月...。

せやから、山積したサンプルワインをコツコツと、1本ずつ吟味するのです。
そうして今日、採用となったワインは、コレだッ♬

~ 香ればそこに、ノスタルジー ~_d0212522_21200097.jpg

バローロ ‶ペル・アルマンド” 2017 (パルッソ)

カスティリオーネ・ファッレットのネッビオーロに加え、
モンフォルテのマリオンディーノ、モスコーニ、ブッシア、各クリュのネッビオーロをブレンド。

アルマンド・パルッソを知っている人は、いわゆる「バローロ・ボーイズ」を肌で感じていた人たちだから、
僕と同世代かそれより上となる。
ロベルト・ヴォエルツィオやパオロ・スカヴィーノ、そしてこのパルッソも、
買いたくても取り合いになって買えない状況が続いた。
凄まじい勢いでバローロが売れた時代だった。

その時代に対して、賛否はわかれる。
伝統的古典派のバローロを信奉する人の中には、「バローロに何をした!?」と嘆く言葉もあったが、
個人的には、あの時代がなければバローロは今よりも確実に遅れて評価されることになっただろうし、
バローロにおける「ルネサンス<古典復興>」も成らなかったと思う。
パルッソには直接話を聞いていないが、バローロ・ボーイズと呼ばれていた造り手の中には、
そう呼ばれることに違和感を覚える造り手もあった。もとより、その言葉を使うこともなくなったね。
「モダン・バローロ」という言葉もろとも。

ある造り手は言う。
「伝統派は近代派に近づき、
 近代派は伝統派に近づいた」と。

バローロ・ボーイズの一員として名を馳せたパルッソの創業から50年を経た2021年に、
このバローロがリリースされた。「アルマンドのために」というバローロを。
ゾクゾクせぇへん?

明るいが深く、落ち着いた色あい。
甘くリッチな、熟れた桃の香り。あの時代にはあったが今はなかなか見つけられない香りだ。
味わいもまたリッチで甘く落ち着いているが、それに加えてバローロに求める収斂性や強さも持ち併せる。
造り手がそう名付けたこと、深く理解できる味わい。

バローロ・ボーイズが闊歩していたあの時代のバローロの味わいが、ここにある。
とはいえ、あの頃から時代は進んだ。
より完成度が高くなったのは、言うまでもありますまい♬

2月のワインリスト、到着をお楽しみに♬

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# by enotecabianchi | 2022-01-24 21:20 | 歴史もの。 | Comments(0)

夜空を見上げたら、お!今宵は満月?って思うくらい、まんまるのお月さん。
でも調べてみたら、満月は明日らしい。

今日は、1月17日ですね。
阪神淡路大震災から、27年。
当時学生だった僕はガードマンのアルバイトをしていて、翌日からいきなり神戸方面に勤務先が変わった。
周りは見ていられないほどのがれきの山だったが、未曽有の災難に遭っていながら、その場で逢った人たちはみな、優しかった。
そこには不思議な温かさがあった。

状況は異なれど、非常時であるのは今も変わりはない。
あのとき逢った人たちのように僕は、優しい気持ちで仕事に取り組んでいるか?
そんなことを考えていたら、ある物語のエピソードを思い出した。

ある会社の社長が新入社員たちに、王のワインをプレゼントした。人生の船出を記念するという意味で。そして、
「このワインのように長い時間を経ても色あせぬ価値を持つためには、並々ならぬ苦労を重ねなければならない」
という言葉を添えて。
新入社員のひとりはその言葉がずっと胸に残っていて、怠けたくなった時にそのボトルを見る。
すると不思議なもので、まるでそのワインが急に色あせたような気になって、
「いけない!ここで頑張らなくては!」という気になるのだ、と。

これは漫画<ソムリエ>の中に出てきた<シャトー・ディケム>にまつわるエピソードだ。
そういった物は多かれ少なかれ、誰でも持っているのだと思う。

~ 想い巡らすヴィンテージ ~_d0212522_21053773.jpg

バローロ ‶ラ・ヴィッラ” 1995 (フォンタナフレッダ)

僕の場合は、これだ。
毎年、1月17日になるとこのヴィンテージのワインを手に取る。
そうして、温かかったあの人たちと今の自分とを照らし合わせてみる。
青空の下で撮ろうと思っていたけれど、知らんうちに陽が暮れてもた(苦笑)

その時に、想いを馳せるに、ワインは最適の飲みものと思う。

ディケムを持つあの新入社員のように、僕もこのワインは開けずにいるのよね。
そういうワインも、あっていいと思う。

でも自分に絶対の自信が備わった暁には!
飲んでやるッ!

50年先に、なるやろなぁ(笑)

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# by enotecabianchi | 2022-01-17 21:05 | つぶやき。 | Comments(0)

あけましておめでとうございます。
エノテカビアンキの年始は1月5日(水)からですが、まずは年始のご挨拶をと思ってね♬
激動の令和三年も、終わりましたね。
どうだったかと振り返るよりも、とにかく今は前を向いて、進んでゆこうと考えます。

~ 年のはじめのご挨拶。~_d0212522_13181940.jpg

写真は、
アルタランガ・ミッレジマート・パドゼ 2016(コントラット)

フェイスブックの秘密ページ、<新春第一弾!>に掲載したスプマンテ。おかげさまで終了となりました。
第二弾は明日、1月5日にアップ予定なので、こちらもお楽しみに♬

本年もエノテカビアンキを、よろしくお願い致します♬

令和四年一月四日
エノテカ・ビアンキ 丸谷崇

# by enotecabianchi | 2022-01-04 13:18 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

今年最後のブログは、2日遅れ...。
ノンストップで駆け抜けまくった年末。
考え書く時間が取れるようになったのは、年末の営業を終えた翌日(苦笑)
例年以上の忙しさに体は対応できなかったが、
慌しくお客さんと接しているレストランを見て、心から安堵したのでした。

いろんなことがあった一年でしたね。
世間が通常でないことが多かったから、こころに疲れを感じた人が多いのではなかろうか。
かくいう僕もそうだけど。
そんな中でブログを書いていたけれど、ひとつだけ、決めていたことがある。それは、
<ネガティブなコメントや写真を載せない>ということ。
そしてなるべくなら希望にあふれた記事になるよう努めた。
先週は毒吐いたけどねー(笑)
だから最終章も、明るい話といきましょか♬
明るいワインといえば、これやね♬

~ こころを満たす、おもてなし。~_d0212522_18063255.jpg

イル・グエルチオ 2019 (テヌータ・ディ・カルレオーネ)

ロザートが、その最大の魅力ともいえる<色>にスポットを当てられ称賛されるのは珍しくないが、
見ての通りこのイル・グエルチオは本当に美しい色を呈する。
透明感のある香り。
バラ、そして甘みを伴うが、やはりこのワインはきれいな酸が、香りから感じ取れる。
線が細くしなやかなボディ。飲み進むほど、オンリーワンの個性に惹きつけられる。

4年前の〆のブログにも、「<エレガンテ・サンジョヴェーゼ>はこの先、市場を賑わせることになる」と書いた。
昨年はともかくとしてカルレオーネのワインは今年、今の段階でほとんどの銘柄が完売した。
エノテカビアンキがカルレオーネを筆頭としたエレガントなワインを推すのには、もちろん理由がある。
基本的なことではあるけれど、そういったワインはやっぱり、お料理に寄り添うのね。
お料理を供するお店が圧倒的多数であるウチのラインナップに濃すぎるワインが極端に少ないのは、
なにも自分の好みだけの話ではない(ソレモアルケドナッ!)
濃すぎるワインは料理に合わないからお客さんから食欲を奪う。
下世話だが結果的に単価が下がり、更にはお客さんの満足度も下がる。
特に最近、無意味に濃いワインも出回っているからね。

逆にエレガントなワインは、それだけで飲むともの足りないかもしれない。
でもレストランでワインだけを飲むことなどほとんどないのが普通で、たいていはお料理と共に飲むものだ。
「ワインは料理と共にある」
造り手はみな、そう言う。少なくともウチが扱う、食事を共にした造り手たちはね。
エノテカビアンキのこのスタイルはこれから先も変わらない。
そして、どんなアッビナメントが面白いかを追求し続けるスタイルも、変えない。
タイトルの言葉は、そうありたいと願うエノテカビアンキの目標でもある。

令和三年。
大変な年ではあったけれど、
たくさんの歓びが目に見えた年でもあった。
その歓びを糧に、努力を惜しまぬ所存であります。
今年もお世話になりました。
来年も、エノテカビアンキをよろしくお願い申し上げます。

エノテカ・ビアンキ 丸谷崇


# by enotecabianchi | 2021-12-29 18:06 | お料理とともに。 | Comments(0)

少し前、いろいろと考えさせられるテイスティングをした。

あ、今回はいわゆる<ネガ>が含まれた内容なので、そういうのがお嫌いな方はスルーしてくださいね。
ついでに画像もないよ~🤣

テイスティングした銘柄は、<ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2016>。
イタリア全土でたいていの造り手が、「Eccellente!(スゲーよ!)」と評価するヴィンテージのブルネッロだ。
送られてきたそのワインの案内書にもそういったことが記されていたから、期待しつつボトルネックにナイフを入れた。
が、その期待度はコルクを抜いたときに、グッ!と下がった。
ブショネではない。
短いのだ。コルクが。ウチが扱っているどのブルネッロよりも。
シーロ・パチェンティのものと比べてみたら1㎝は短かったから、小売1万円くらいするブルネッロの中では最も短いとしてもいいだろう。

して、その味わいは?
深い色あい、というより少し濁ったニュアンス。若々しさは感じない。
閉じ気味の香り。
比較的単調な味わいで、既にちょっとした熟成感もある。そして、ケミカルなニュアンス。。
若いブルネッロなら相応の力強さと、溌剌とした果実を期待するものだが、
残念ながらこのブルネッロにはそういった存在感も、ブルネッロの持つ風格も、全く感じられなかった。

何故、こんなことをわざわざ書くかというとこのワイン、いわゆる評価誌ですこぶる評価が高いのね。
インポーターが添付したファイルには、さわりのいい言葉が並べたてられ、このワインに華々しい点数がつけられている。

味わいを知った者、少なくとも僕には、その点数は陳腐で白々しく映った。
その評価は、正しいのか?

「数多ある情報のうちのひとつ」
と考えている自分にとって、インポーターの、
「○○ポイント○○点!」とかいう過大広告には苦笑するしかない。
他にセールスポイントないの?
とか思ってしまう。
ひとたびその評価誌に背を向けられたら価値がなくなってしまうような、
そんな売り方して、いいのか?
とも思う。
あ、このブルネッロに対してはそれも仕方ないねーお金の香りしかしないからw

塩野七生さんは著書で、
「ルネサンスとは何だったのですか?」
という問いかけに、
「知りたいという欲望の爆発」と答えた。
つまりルネサンスという精神運動の本質は、中世当時のキリスト教会への<疑い>に端を発するというのだ。

評価誌が幅を利かせていた時代は、あった。
むろん正しい評価を下す評価誌もあるだろうから、全ての評価を疑えとは言わない。
だが、その評価が絶対とは、誰も言い切れない。
それを目の当たりにした者なら、なおさら。
疑うことから生まれるものもある。

評価誌の点数ばかりを盲信し過ぎると、頭ん中、暗黒の中世になっちまうよ。

自信の味覚を研ぎ澄ませ、
その力に自信を持とう。

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# by enotecabianchi | 2021-12-20 12:49 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)