ブログトップ

毎日更新♬ エノテカビアンキのブログ

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

カテゴリ:ちょっと言いたいこと。( 31 )


 ここのインポーターのことは このブログで何度か書いているんだけど、
 結果から言うとこの造り手は、ウチの取り扱いをやめることになった。
 残念だけどね。

d0212522_19485005.jpg
バルバレスコ 2014 (プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ)

 アルト・アディジェにおける協同組合の存在と、ピエモンテのそれとでは やはり大きな差がある。
 つまり、アルト・アディジェは品質重視の理想的な協同組合が多数なのに対し、
 一般的にピエモンテは、いや、他のほとんどの州がそうではない。
 その状況にあって、このプロドゥットーリ・デル・バルバレスコは秀逸な協同組合だ。
 それだけに、扱いを終えてしまうのは残念この上ないけどねー。
 価格が上がりすぎたのね。
 ひとつヴィンテージが進むだけで、小売価格で千円近く上がったら、それはもはや違うワインだ。
 説明がつかない。
 無論、インポーターから価格上昇の説明はないけどねー。
 もとより、連絡(メール)があるときは値上げとスペクテーターの点数だけだけどねー。
 ワインや造り手に罪がないだけに、無念。

(あ、隣のナーダ・フィオレンツォは何の関係もないですよ。昨日の続きということでw)

 このワインを使って頂いている数少ないレストラン様。
 代替品は既に用意していますので、お気軽にお問い合わせ下さいませね ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! せっかくだから、ワインの話 しましょうよ ♬ ~


[PR]
by enotecabianchi | 2018-09-26 20:00 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 休日の最終日は、福島の食堂タボリノさん。

d0212522_18560980.jpg
香川オリーブ牛のステーキ 天川村の無農薬糸シシトウとゼブラナス

 言うまでもないけれども、最高やね ♬

 このお料理のために、ワインは上質なサンジョヴェーゼをオーダーした。

d0212522_18563770.jpg
キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 2015 (リエチネ)

 オーダーした時、シェフから、
「ブルゴーニュグラスでいきますか?」
 と粋なご提案を頂いた。
「お願いしますぅ♬」
 と すかさず答えて いざ! 飲んでみると、

<あれ? こんなに美味しかったっけ??>

 なんか、わざとらしい営業マンみたいなコメントやけれども、
 本気でそう感じた。
 そういえば少し前、オフィスでテイスティングした時は、ブルゴーニュグラスを使わなかったな。。。むろん、こんなに美味しいステーキもない。
 レストランという環境でここまで昇華するとは、末恐ろしいサンジョヴェーゼだぜッ!


 夏の終わりは 一年の折り返し地点。
 昨年末、最後の挨拶に選んだワインも、ブルゴーニュグラスで飲んだエレガント極まるサンジョヴェーゼ だった。
 その時に書いた 近い将来の予想は、この折り返し地点で既に現実になりつつあると実感した。

 力強いワインだけが良いワインではない。

 お客さんから 「力強いワインを」 というリクエストを受けることは多々あるだろう。
 お客さんの要望に応えるレストランは、「いいお店」 であることは間違いない。
 だが、人は必ず <エスカレートしてゆく性質> を持っている。
「もっと濃いワインを」 とね。
 濃いワインはそれなりに価格の張るものだから良しとして、
 もしもこれが、「安さ」 を求めるお客なら?
「もっと安いの!」 を繰り返すお客に対し、それに応え続けて とうとうお店を畳んだ なんてレストランを、僕はたくさん知っている。

 今も昔も、強いレストランは、「お客さんに提案するお店」 だと思う。
 お客さんが身も心も委ねたくなるほどのお店の提案力。
 これがあれば、そのお客さんは何度でもその店に足を運ぶことだろう。
<次はどんな楽しい提案をしてくれるんだろうか?> と。
 少なくとも僕はね。

 折り返し地点で何やかやと考えを巡らせてみた。
 お盆ウィークも間もなく終了。
 秋に向けて、次のアクション起こしましょうぞ ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 提案のお手伝い、致しまするよ ♬ ~

[PR]
by enotecabianchi | 2018-08-18 19:11 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 棚卸、無事終了。
 臨時休業にご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。

 一年で最も仕入れを抑えねばならない2月。
 あ、毎月やっていればイイのに・・・、なんていう意見もあるけどね。
 できるわけあらしまへん。
 仕入れを抑えている時、思わず苦笑してしまうシーンを思いだす。

 あるインポーターでのオフィスのこと。
 当時の仕入担当さんが、これからの方針を社長に尋ねていた。
「社長、仕入れの参考にしたいので教えてほしいのですが、
 在庫を安定させて売上を伸ばすか、欠品してでも在庫は最小限に抑え経費を削減するか、
 どちらとお考えですか?」
 その問いに社長は少し考えたのち、
「チョードがイイんですね。」
 と答えた。

あ、この社長 アホかも?

 って思った瞬間。
 そんな昔話を、思いだすのよねぇ。名言やなぁ。

 緊縮月間を終えて 3月1日。
 大量にワインが入荷した。
 中にはこんなのも ♬ ↓
d0212522_21284547.jpg
ジュゼッペ・リナルディ のワインたち

 新しいヴィンテージが入荷。
 ご存知の方もいるかもしれないが、この造り手のバローロは、セット販売だ。
 写真のロザーエをはじめ、ドルチェットやバルベラなどとのね。
 聞く人が聞くと、「売れないワインを抱き合わせ販売して!」 なんて言うかもしれないが、
 インポーターにとっては苦肉の策なのね。
 好んでそんなことはしない。

 ジュゼッペ・リナルディ は名があるだけに、最も注目を集めるのは バローロだ。
 セット販売をせずに販売したなら、入荷数の問題からもたった数時間でなくなるだろう。
 これは、昔 イゾーレ・エ・オレーナのレポートで書いた <ヴィンテージ> についての意見と考えが重なるが (そのブログは → コチラ)、
 評判の良いバローロだけを飲むのと、同じ造り手のドルチェット、バルベラ、ネッビオーロを飲み知った上で飲むバローロとは、味わいが違って当然だ。
 つまり、飲み手の問題なのね。
 だから、このバローロをより美味しく飲む近道は、同じ造り手のカジュアルラインを良く知ることだ。
 イゾーレ・エ・オレーナも、モンテヴェルティーネも同じこと。

 昔あった、ファミコンソフトの抱き合わせ販売とは、断じて違う。
 マズいワインを売りつけているのではない。
 より深く理解してもらうためのセット販売、と考えれば、その販売法にも寛大になるのではないか?

 そんなわけで、ウチもセットで購入したんだけど、それをセットで販売したりは しない。
 バラで販売しますよ。
 ただ、バローロを除いてね。
 バローロ 2種は時がくるまでウチのセラーで寝てもらうことにした。
 飲み頃を迎えるまでは 他のワインを飲んで、この造り手の理解を深めようじゃないか ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 悪意のあるセット販売は嫌いやけどね。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2018-03-01 21:56 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)
d0212522_17400374.jpg

カーボロネーロ(黒キャベツ)を練り込んだガルガネッリ 猪肉のラグーソース

谷町の銘店「ル アイ」さんのひと皿。
昨夜のエノテカビアンキ忘年会で、お世話になりましてん。
忘年会いうても、二人やけどねw
このお料理に合わせた イルグエルチオ2015 は、それはそれは素晴らしいサンジョヴェーゼ。今年、世界が注目したのも頷ける。
ブルゴーニュグラスで飲みたいサンジョヴェーゼはこの先、市場を賑わせることになるだろうね。
先日のガンベロロッソの話もそうだが、パワーでもって存在感を誇示する時代から、
優しさやバランスの良さが重視される潮流が、もう既に来ている。

レストラン業界においても、その波は来ているのではなかろうか。
「パワー=インパクト」 と捉えるなら、この業界においてのそれは、「コスパ」であろうか。
逆に 「優しさ」 はというと、「サーヴィス」 に置き換えられ、その場合はお店としての 「バランス」 も求められるだろう。

「コスパ」 を謳えば繁盛する時代から、「高価であっても上質」 が求められる時代が来つつある。

その潮流に乗ろうとするお店を、エノテカビアンキは全力で応援します。

エノテカを名乗るからには、品揃えだけでは不充分。
そのワインを更に美味しいと感じて頂けるようなエピソードや情報を、共にお届けします。
そのための努力を、僕たちは怠りません。

今年もお世話になりました。
来年への決意を、年末のご挨拶に代えさせて頂きます。
2018年も、どうぞよろしくお願い致します。

エノテカビアンキ 丸谷崇


[PR]
by enotecabianchi | 2017-12-29 17:39 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 ある女子から聞いたんやけれども、
「インスタ映え」
 という言葉が 流行っているそうだ。
 あ、もう古いて?
 インスタグラムで映える画像のことをいうそうだ。
 あ、説明いらんて?

「インスタ映えする○○」 というのはセールストークにもよく使われているらしく、
レストランにおいては、「インスタ映えする料理」 と書くといっぱい売れるそうだ。

 はは。
 本末転倒やね。

 よしッ!
 オレもその波に乗っかろっと ♬

d0212522_18395494.jpg
ピチェーノ “ロッソベッロ” 2014 (レ・カニエッテ)

 今日も 35℃ を超える猛暑日。
 秋はすぐそこやけれども、白とか泡 飲みたいッ!
 そういう時に!
 この赤ワインを チョイと冷やして飲んでみよう。
 秋のおとずれが、今よりも楽しみになって、明日への活力に、なるでぇ ♬


 あ、そうそう。 「インスタ映え」 に加えて、
「リア充」 なる言葉も教えてもらってん。
 あ、遅いて?
 現実(リアル)の生活が充実していることをいうそうだ。
 あ、もう説明いらんね?

 実際にはそうでないけれど 「リア充」 アピールするために、「インスタ映え」 する画像を投稿する。
 もし そんなカナシイ人が大勢いたら、 カナシイ現実やね。

 ロッソベッロ、美味しいで。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 美しい日本語を、使いましょうね。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2017-08-24 19:01 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 日頃、いわゆる 「業界の人」 としか話すことがない僕にとって、同級生とのレストランでの食事は、数少ない 「一般の人とのワイン談義」 の場となる。
 業界の人からは飛ぶことのない質問が、時に僕を考えさせてくれる。
 先の 「岸里美食会」 では会話の中で、
「(ワインって、) フランスとイタリア、どう違うの??」
 という質問がきた。
 そんな質問 初めてやね。
 少し考えたのち 僕は、
「マーケティングのウマさ」
 と答えた。

 フランスにおいて、その最も成功した例が、「シャンパーニュ」 だ。
 もうそれを聞いただけで、「フランス産の辛口スパークリングワインで、なんか高級なやつ」
 と誰もが、そう、ワインを知らない人までもが、答えることができる。
 「ボルドー」 や 「ブルゴーニュ」 も然り。 それがフランスのワイン産地であることは、皆が知っている。

 それに対して イタリアはどうか?
 フランスのそれらの産地に匹敵する地名が、イタリアにあるか?
 ないね。 最も知られているであろう 「キアンティ」 ですら軽く見られがちなのが現状だ。

 そういう意味で 「マーケティングのウマさ」 と答えたのだけれど、実際これは、聞いた人が求めた答ではないように思えた。
 あれこれ考えて、今ならこう答えるだろう。

「イタリアワインは、フランスだけでなく他のどの産地よりも、料理を欲する。」
 とね。
 「キアンティ」 を例えるなら、多くの人が 「キアンティ = すっぱい!」 というイメージを持っているが、マンマが作るトマトソースのお料理 と共に飲んでみたら、その美味しさが解る。
 イタリアワインはだから、単体では完璧でなく、常にパートナー (お料理) を求める。
 それこそが、イタリアなのよね。

 フランスには敵わない。
 でもそれは、マーケティングにおいてのみだ。
 中身も、デザインも、造ってる人も、イタリアは世界のトップだ。
 マーケティングがフランスに追いついた暁には、それを認める人は、増えるだろうね。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 今日はなんか、エラい熱くイタリア推してますね。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2017-08-17 19:34 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)
d0212522_19434891.jpg
左から、
ヴィン・ソアヴェ 2015 (イナマ)
ルガーナ “カポテスタ” 2016 (カッシーナ・マッダレーナ)
サン・ヴィンチェンツォ 2015 (アンセルミ)

 表題の通り これらのワインは、スクリューキャップで栓がなされている。

 レストランに従事する人の多くは、スクリューキャップに対して ちょっとした拒絶反応が見受けられる。

 何故か?

<安っぽいイメージ。>

 これが最たる理由であろうか。
 あるいは、

<ニューワールドならともかく、オールドワールドであるイタリアワインには似つかわしくない。>

 という意見もあるかもしれない。
 かく言う僕も、昔はそうだった。
 ところが、多くの造り手と話すうち、その考えが変わった。
 写真のワインたちには スクリューキャップ以外に、いくつかの共通点がある。

 ひとつは、これらは いわゆる 「低価格ワインではない」 ということ。
 ルガーナ に至っては、小売価格¥3,000 を超える。
 そしてもうひとつの共通点、それは、「ミネラルを多く含むワイン」 だということ。

 ロベルト・アンセルミ は サン・ヴィンチェンツォに対して研究を重ね、早い時期からスクリューキャップを導入した。

 また、ヴィン・ソアヴェ を、コルクのものとスクリューキャップとを実際に飲み比べたが、フレッシュさにはっきりとした違いがみられた。
 当主である ステーファノ・イナマは、

「このミネラルを、栓をしてから開けるまでキープするには、スクリューキャップが不可欠。」
 と言った。

 造り手のこの言葉は、大きな意味を持つ。

 大量生産型の低価格ワインにスクリューキャップが用いられているのと、
 これらの造り手がスクリューキャップを採用するのとは、
 根本的に 「目的」 が違うのだ。

 昔のニュースに、
「味気ないけど 同じ味」
 なんて見出しで面白おかしく スクリューキャップを紹介していたが、熱き造り手に言わせれば、これは間違いだ。

 同じ味ならば、
 上質なワインを造りたいと願うこれらの造り手の一体誰が、安く見られるかもしれない パッケージを採用するか。

 スクリューキャップを採用する理由は 造り手によって様々だが、
 品質向上のために 「やむなく」 それを選んだのなら、僕はそのワインを応援する。

 とはいえ ワインリストには、備考欄にその旨を記載してある。
 知らずに買った人がもし、「拒絶反応派」 の人だったら申し訳ないのでね。

 なので、「スクリューキャップだから」 という理由で これらのワインを選択肢から外してしまうと、
 上質ワインに辿り着けなくなるよ~。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 造り手の努力を、買おう。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2017-07-28 20:38 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 FM Cocolo のマンスリー・アーティスト、今月は、「エレファント・カシマシ」。
 邦楽はあまり聴かない方だったが、いちアーティストにスポットを当てて、ヴォーカル 宮本浩次の話を聞いたりなんかすると、なんかエエよね。
 声が好き。

 セラーを片付けながら、さーて 今日は何について書こか?
 なんて考えてたら、思わず エレカシ の歌を口ずさんでた。
 そんなわけで、

d0212522_20463905.jpg
ナーダ・フィオレンツォ のワインたち。 左から、
バルバレスコ “マンゾーラ” 2012
バルバレスコ “ロンボーネ” 2011
ランゲ・ネッビオーロ 2014

 先日のセミナー会場で 向かい合わせたオトコマエと、帰り際、
「試飲会ではスルーしてしまうワインですね。 こういったワインをじっくり味わわせてくれたことに感謝です。」
 って話した。
 オトコマエ は言うことも オトコマエ やなぁ ♬ とか思いながら、
 こういったワインこそ、今よりもっと レストランで飲まれたらいいのに、なんて考えた。

 ある勉強会で、先生がこう言った。

「お客さんの要望に合わせたワインを出すのは簡単。 それを探せばいいんだから。
 そうではなくて、お客さんの知的好奇心をくすぐるようなサーヴィスで お客さんの知識を上げ、次回はどんなワインを出してくれるのか? と期待せずにはいられない、そんなサーヴィスを心掛けてほしい。」
 と。

 そのためには、「甘濃いワイン」 の <大根役者> ばかりが大きな顔をしていては、いずれ飽きられる。
 求められるなら、そういう役者も必要だろう。 でも 「レストラン」 という <劇場> を演出し お客さんを満足させるには、「二枚目」 や 「いぶし銀」、時には ゲストに見合った 「大物」 も登場させないとね。

 マンゾーラ や ロンボーネ は、大物だ。
 だがこの大物は、「家飲み」 では、映えない。
 この大物を、大物たらしめるには、レストランという舞台で、サーヴィスを担当するあなたの助けが ぜひとも必要だ。
 でも、難しいことじゃないよ。
 きっと 大物さんが、サーヴィスを導いてくれるだろうから。
 まずは ワインを知ることから、はじめよう。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 美味しいだけなら、工業製品でよろしいやん。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2017-03-22 21:32 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 ワインをテイスティングするのは日常のことだが、先日、ちょっと嬉しいことがあった。

 他の酒販店さんがどうしているのか知らないが、ウチの場合、お客さんを担当するように、仕入れ先であるインポーターさんも、それぞれ僕か木下くん、どちらかが担当している。
 そやから商談も、発注も、有償サンプルの依頼も担当が決めて、最終の答は二人で相談して決める、ってな具合。

 あるワインが試飲会で良かったから、と木下くんが取り寄せて、最終テイスティングをした時のこと。

 個人的に、この銘柄は好きではなかったが、偏見も固定観念も捨てて、1本のワインに向き合うことも大事よね? なんて自分に言いきかせて、テイスティングに臨んだ。

「濃いワイン というイメージはありましたが 意外にも酸が感じられたので、あってもいいタイプなのではと思いました。」

 彼のこの言葉通り、確かに酸はある。 が、どうもその酸がやや不自然に感じ、濃いワインであることに変わりはなかった。
 意見に左右されるといけないから テイスティング時は、二人とも無言だ。 ネガティヴなことも、発したらアカンねん。

(んん~・・・。でもやっぱり好きになれんな。 しやけど本人が売りたいて言うなら、様子みながら扱おか・・・。)

 そんなことを考えながら、最後に意見を聞いてみると、

「置いていたら売れると思います。 濃いワインだからリピートもあると思います。 でも、エノテカビアンキ のスタイルに合っているかというと、そうじゃないんですよね。 もしこれをリストに載せたら、お客さんからも、どうしたの? って質問が飛んでくると思うんです。 だからこのワインは、やめときましょう。」

 って返ってきた。
 言葉でもって、エノテカビアンキのコンセプトを説いたことは ない。 もとより、なかなか言葉にできないものだからね、味覚というのは。
 でもそのコンセプトを的確に汲み取ってくれているのは、どこか嬉しいものやね。

売りやすいものばかり扱ってちゃ、ダメなんだよ。

 昔の上司はそう言ってくれた。
 今もその言葉は色褪せず残っていて、それが自社のコンセプトにもなっている。
 これからもこの考えは、ブレずに貫きたいと 願っている。

 そんなわけで辰見さん、あのワインはウチでは扱いません。
 スンマセン!

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 置いてたら売れるんやろけどね~。 ~


[PR]
by enotecabianchi | 2017-03-14 19:03 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 先日、貴重な体験をした。
 現地の情報に詳しい人と、話し 飲むのは面白い。
d0212522_20144206.jpg
キアンティ・クラッシコ 左から、
カーサロステ 2011
レ・チンチョレ 2012
フェルシナ 2013 と、
キアンティ・コッリ・セネージ 2013

 良年とされた 2011年と 2013年。
 それらと比べると、雨の多かった 2012年。

 レ・チンチョレ 2012年は、エレガンスの極み。 細身だが、それこそが この造り手のキアンティ・クラッシコ、といった感じ。
 次に、2013年のフェルシナを飲み比べる。
 セネージ は 軽やかでよく香る。 2013年というヴィンテージを反映してか、完成度が高い。
 聞くと、この香り高さは セネージ の砂質土壌に由来するのだとか。
 次に クラッシコ を飲んでみる。 すると、完成度が高いと思っていた セネージ より更に上質で、落ち着きと風格がある。
 フェルシナが表現したい味わいは、正にこれなのだと、合点がいった。
 昨年、輸入を開始するにあたって、フェルシナのラインナップに セネージ は入っていなかった。
 その理由を、ご一緒した人はこう言った。

「2012年はエレガントな年。そして セネージは香り高いエレガントな土地。
このヴィンテージを反映したキャラクターで日本にデビューさせるには、弱すぎた。
だから1年、待った。」 と。

 すごい選択眼だと思う。結果、フェルシナのセネージは、適度なヴォリューム感のある 香り高いワインとして、華々しいデビューを飾った。

 同じタイミングで、レ・チンチョレのフラッグシップ、「ペトレスコ 2012年」 も一緒に飲んだ。
 力だけではないエレガンスは、この造り手の真骨頂。
 香りの立ち方が素晴らしい。 必ず、熟成によって昇華する。

 そんなエレガントな2012年。 実は カーサロステは、1本もボトリングしなかった。
 トップキュヴェを造らないのはよく聞く話だが、1本も造らないのを聞くのは久しぶりだった。
 何故かと聞いたら実に簡単に、答えが返ってきた。

「自分たちの求める酒質に到達しなかったから。」 とね。

 造り手によって、ヴィンテージの解釈は様々。
 ヴィンテージチャートなどで伝えられてくる情報は、「数多あるうちのひとつ」 と思っておいた方が良い。

 先日ある会で、寝かせておいた チェッパレッロ 2002年を開けた。
 知っての通り2002年は、近年では稀にみる不良年とされた。
 でも僕はこの年の チェッパレッロを今まで、取っておいた。
 何故か?
 エノテカビアンキの創業年だからね。
 結果はどうであったか?
 素晴らしかった。
 僕だけがそう判断したのではなく、同席した、この業界の大先輩と同志もまた、同じ意見だった。
 嬉しかった。

 チェッパレッロのインポーターであった エトリヴァンの佐々木さんは、
「チェッパレッロ2002年は、全くと言っていいほど売れなかった。」 と言った。

 創業年が 「不良の年」 で良かった。
 あんなに素晴らしいチェッパレッロに出合えたから。
 2002年のチェッパレッロはあの1本で終わってしまったけれど、
 10年あとの2012年のワインも、僕は積極的に買おうと思う。


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 毎年買い続ければ、造り手と苦楽を共感できる。少しだけどね。~



[PR]
by enotecabianchi | 2016-12-06 20:47 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)