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イタリアワイン

カテゴリ:ワインの造り手。( 81 )


 さてさて昨日の続き~♫
 バルベーラ・ダスティはふたつのワインを造る。
 <グラダーレ>と<モンシクーロ>、共に造られるエリアの名前だ。

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 グラダーレをテイスティングしてみると、<ブリッコ・フランチャ>とは色から香り、味わいに至るまでまるで異なる。
 優劣ではない。
 ブリッコ・フランチャが<太陽のワイン>と形容するなら、グラダーレははっきりと<テロワールを反映するワイン>。
 黄色い泥灰質の石灰土壌。樹齢は40~50年。
 その土壌と樹齢を反映した、深く落ちついた味わい。
 樹齢の高い樹は、地中深くまで根を張り、あらゆる栄養分を取り込むため、樹そのもののバランスが高いレベルで整う。
 結果、実るブドウは集中力が高く、房と粒が小さくなり、果皮の割合が高くなって濃縮する。
 ただ濃いのではなく多面的なキャラクターを有したバルベーラとなるのだ。
 こうして造られたバルベーラはオークの樽での熟成を必要とする。
 木の香りを付けるためではない。
 33ヶ月におよぶ樽熟成は、あくまでワインを落ちつかせバランスを整えるためのものだ。
 濃縮した果実をはっきりと感じながらもバランスの整ったエレガンス。
 素晴らしい♬

 さて、トップキュヴェ<モンシクーロ>の説明に入る前に、彼の使う<コルク>について少し記そう。
 グラダーレとモンシクーロはヴィッラ・テルリーナの顔的存在だから、コルクには最上級の注意を払う。
 グラダーレに使うコルクはサルデーニャの<ムレッドゥ>という会社のもの。
 長い!
 モンシクーロのコルクはボルドーの会社、<トレスカーゼス>。これも長い!
 ボルドーではシャトー・パルメやラトゥールもこの会社のコルクを使う。
 両社とも、ブショネが出たらワイン代を含めて全額補償するという品質への自信を持つ。
 それだけに、コルク1個1ユーロ(!)というから、ヴィッラ・テルリーナの品質へのこだわりも、並ではない。
 バルベーラの造り手では最上のひとりではなかろうか。

 そして、モンシクーロ。
 昔からこう呼ばれているエリアで、Monte(山)、Sicuro(安全)の意。
 その山は北西から吹く冷たい風から畑を守り、さらに時折やってくる嵐さえも寄せつけない。
 パオロがここに来るよりも前から、守られた場所なのです。
 ここに植わるバルベーラは特に樹齢が高く、中には90年を超える樹もある。
 バルベーラの房の重さはひとつ250g~300g だが、モンシクーロのものは150g~200g。
 しかも1本の樹に3~4房しか残さないため、モンシクーロを1本造るためにはブドウの樹2本分の房が必要となる。
 年産2000本は、パオロの努力の結晶だ。
 是非、飲んでみてほしい。

 モンシクーロは、ヴィッラ・テルリーナの中で最も早くビオディナミを実践したエリア。
 そう。ヴィッラ・テルリーナはビオディナミ生産者なのです。
 でもパオロはそんなこと声高に口にしない。
 ただ畑での作業について熱心に語るだけだ。
 ビオディナミが良いからやっているのではない。
 畑にとって良いサイクルをもたらすからビオディナミを採用している。
 そのスタイル、好きだし、そうあるべきとも思う。
 ビオディナミを声高に宣伝する造り手にヘンな香りのするワインが多い中、
 ヴィッラ・テルリーナのバルベーラの味わいは静かな説得力がある。

 通訳さんが入れないくらい熱心に話すパオロを思い出して、クスッと笑いながらこの文章を書いている。
 ありがとうパオロ。
 こんどは一緒に、食事しようね。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!!造り手の努力はワインに宿る。~


by enotecabianchi | 2019-11-08 22:21 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 テーマ別ワイン会<バルベーラ>を開催したのは今年の3月だった。
 文字通りピエモンテ州のバルベーラを集めたワイン会で、各インポーターご自慢の造り手のバルベーラが約50種類(!)
 比較テイスティングできた。
 その中でとびっきり美味しいバルベーラを見つけて、スタッフ木下くんも同じ意見だったから、即ワインリストに加えた造り手があった。
 それが、<ヴィッラ・テルリーナ>。

 そして今日、ヴィッラ・テルリーナのオーナーがエノテカビアンキに来てくれた!

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ヴィッラ・テルリーナのオーナー、パオロ・アッリアータさん。
 畑仕事もカンティーナの中も全て、彼ひとりでやりくりしているから、質問には全て丁寧にじっくりと答えてくれた。
 今回のテイスティングはDOCでいうと3種。
 <ピエモンテ・バルベーラ>と<モンフェッラート>、そして本丸の<バルベーラ・ダスティ>が2種だ。

 ピエモンテ・バルベーラの<ブリッコ・フランチャ>は、若い樹(といっても樹齢20年)からのブドウで、
 フレッシュでフルーティであってほしいということからステンレスでの熟成を経る。
 テルワールを表現するには早いから、パオロはこのワインのことを<太陽のワイン>と呼ぶ。
 この呼び名、すごく好きだし、飲めばそう呼んでしまいたくなる納得の味わい。

 アスティは、<グラダーレ>と<モンシクーロ>。
 共にエリアの名前なんやけれども、まだまだ続くよ~。
 今日は時間がないのでこのへんでーw

 また明日!

業務用イタリアワインなら!エノテカビアンキッ!!造り手の想いを届けるには、時間も必要なのです。~


by enotecabianchi | 2019-11-07 20:30 | ワインの造り手。 | Comments(0)

造り手さん、いらっしゃ~い🎵
北プーリアの〈カイアッファ〉!

近年急激に名を聞くようになったのは、気のせいではない。
すごい勢いで人気を博している造り手。


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左から、
マーケティング担当のアンジェラ、
オーナーてエノロゴのマルコ、
畑とカンティーナ担当のピエロ、
輸出マネージャーのロベルト。

マルコは4代目のオーナーだが、ボトリングを始めたのは2015年から。
そう、急激に人気を博している理由は、3代にわたる農家としてのノウハウを余すことなく発揮し、自然へのリスペクトを最重視した造りを行っていること。
新しい造り手なのに、品質に一貫性があり、座った味わい。
先月、お先にプリミティーヴォを採用したが、今回彼らの話を聞いて、はっきりしたコンセプトと優しい味わいに、大いに共感した。ウチではプリミティーヴォに加え、
トロイアの赤とロザート、ネグロアマーロのロザートを扱うことを決めた。

次の一杯を誘うワイン。

プーリアのワインは変化してきているよ。
それを確かめるに、カイアッファは最適ではなかろうか。

おっと今から、今日同行営業した他の造り手と食事やさかいに、このへんで!
ままたレポートするねー。
Ciao ciaooo 🎵



by enotecabianchi | 2019-10-28 18:57 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 造り手さん来社~ッ♬

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 なんかうしろのペンチが気になるな。。木箱を開けた後のクギを抜くためのものね。 って誰が興味あんねん!

 ピエモンテ州 ラ・モッラの造り手、ドージオからオーナーのマッシモさん。
 おぉ! まさかの今週2社目の ラ・モッラ生産者!

 ドージオはバローロ・エリアの中で最も標高の高い <セッラデナリ> にカンティーナを置く。 その標高は500メートル。
 なるほど確かに、バローロでこの高さは聞いたことがない。
 ピエモンテの土着品種、ネッビオーロ、バルベラ、ドルチェット、フレイザに加え、バローロの造り手としては意外だが、カベルネ・フランとメルロを栽培する。
 今回、マッシモさんの説明を受けながらテイスティングして採用となった 「ランゲ・ネッビオーロ “バリラ”」 には、15%のカベルネ・フランがブレンドされている。
 ランゲ・ネッビオーロの規定では、85%以上のネッビオーロを使うことが義務付けられている。
 残りの15%は造り手の個性を表現することができ、ドージオは、カベルネ・フランを選択した。
 その目的は、<やわらかさを付与> すること。
 新樽ではないバリックで24か月の熟成を経たワインは確かに、やわらかい。
 ネッビオーロの持つ 「強さ」 と 「酸」 をカベルネ・フランがうまく和らげてバランスを整える。
 バローロの造り手では他に例がないであろうこのブレンド。
 「面白い!」 と取った方が発見があるね。

 そしてもうひとつ、採用となったのが、彼が手にしている 「バローロ “フォッサーティ”」。
 フォッサーティの畑は全体で15ヘクタール。 それを7~8社が分け合って所有する。
 畑は ラ・モッラ村とバローロ村に跨っていて ドージオが所有する1ヘクタールはバローロ村側にある。
 つまり、彼の造るワインの中では唯一、バローロ村のワインとなる。
 標高350メートル。 東・南東の斜面。 1ヘクタールから5000本を産する。
 ラ・モッラと比べると石灰の比率が高く、アグレッシヴなタンニンを有する。
 42カ月もの間、大樽で熟成される (一部バリック)。
 それだけに やはりカタいが、そのカタさを求めるお客さんもいるし、寝かせてエエ具合に柔らかくなったものを求めるお客さんもいる。

 永くお付き合いしながら、売ってゆくとしよう。
 Grazie ! Massimo san ♬

☆ おまけ ☆
 初来日のマッシモさん。
 敢えてイタリア料理を外して日本料理を食べに連れて行ったら、その中で一番気に入ったのは 「鰻の蒲焼き」 だったそうだ。
 でも今夜、「神戸牛」 を食べるらしいから、一番は取って代わるかもねぇ・・・。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 10月、思った以上にバローロが増えるぞこりゃ・・・。 ~


by enotecabianchi | 2018-09-20 20:23 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 造り手さん、いらっしゃ~い ♬
 トスカーナはモンタルチーノより、ブルネッロの古典的造り手、リジーニ。
 オーナーの一人で笑顔が素敵な ルドヴィカさん。
 彼女の造るワインをテイスティングしながら、語って頂いた。
 あ、ちなみに言うとくけれども、長いで w

 誰もが知るエノロゴ、フランコ・ベルナベイは リジーニにとって最初のエノロゴ。 2006年までの実に20年、コンサルタントを務めた。
 現在はフランコの弟子にあたるフィリッポがエノロゴを務める。
 ルドヴィカさんは、
「フィリッポがいないとリジーニは成り立たないわ。」 という。
 他のエノロゴとの最も大きな違いは、リジーニの敷地内に家を持ち、家族で暮らしているということだ。
 エノロゴは、売れっ子になればなおのことだが、月に1,2度訪問して醸造についてアドバイスし、そして次のクライアントの元へ赴く。
 住み込みで働くフィリッポとの経験と知識の差が如何ほどであるか、想像も容易だ。
 だから フィリッポほど、リジーニの畑 そしてそこで生まれるサンジョヴェーゼの個性を知るものは、いない。
 余談だが、フィリッポの奥さま、カティアさんも同じくリジーニで働いていて、彼女は事務方の仕事をしているそうだ。
 家族でリジーニに関わっているのね。

 ロッソとブルネッロを造るリジーニには、もうひとつのサンジョヴェーゼ、“サンビアージョ” がある。
 このワインはフィリッポが創造したもので、「サンジョヴェーゼのフレッシュさを味わって日常的に楽しんでほしい。」という願いから造られた。
 そのようなコンセプトだから、低温で短い発酵期間、樽での熟成を経ない。
 ロッソやブルネッロとは明らかに異なる、フレッシュな果実味が前面に出たワイン。

 ロッソは、2015年と2016年を比較試飲。
 共に暑い年で、リジーニではそういった年の場合、収穫を2回に分ける。
 通常10月中旬に行う収穫を、9月末に1回目を収穫、そして更に成熟したブドウを2回目で収穫し、それらをブレンドする。
 2015年の方が複雑みを帯びていて 酸とタンニンが穏やか。
 これは、ひとつには熟成によって得られた味わいで、口に含んだ時の馴染み方に大きな差が出た。
 ロッソ・ディ・モンタルチーノも、熟成させるべきと感じた。

 ブルネッロ2012年とウゴライア2011年を試飲しながら、リジーニの歴史について聞いた。

 リジーニ家は、1800年代からモンタルチーノに住む最古の造り手。
 彼女の叔母はブルネッロのコンソルツィオを創設した一人で、初代会長を務めた。
 彼女の名は、エリーナ・リジーニ。
 リジーニのコルクにもその名を見つけることができる偉大な人だ。
 エンブレムをまじまじと見てみると、ふたつの家紋が合わさっているのが分かる。
 左がクレメンテ家、右がリジーニ家。
 1846年、フランチェスカ・クレメンティとロドヴィコ・リジーニの結婚から、リジーニの歴史が始まる。
 と思ったら、その紋章の下には、「G.B.L.」 とある。
「これは?」
 と聞くと、
「これは <ジョヴァンニ・バッティスタ・リジーニ> のイニシャル。この人は元々ユダヤ人で、リジーニの家系でカトリックの洗礼を受けた最初の人なの。」
 おぉ! 更に時代が遡るね。 ルネサンスにまで遡るのとちゃう? (笑)
 実際のところ、それよりも前の歴史は、ご本人ですら分からないのだそうだ。

 ウゴライアは リジーニにとって重要な畑。
 1.7ヘクタールの畑は、モンタルチーノの南に位置するアミアータ死火山の影響を受け、土壌は火山性。 鉄分を多く含む。
 陽が昇っている間中、日陰にならない畑。
 オーク樽での42ヶ月に及ぶ熟成のあと、特製の栗樽で6ヶ月の熟成を経る。
 この栗材は、同じくアミアータ死火山から伐採されたもので、ウゴライアの酒質に独特の個性を纏わせる。
 栗材は使い方を誤るとタンニンが強く出すぎてしまい ワインに悪影響を及ぼすが、正しく使えばワインに独特の複雑みを付与する。

 ブルネッロ を最初に飲んだ時、もちろんブルネッロの風格を感じたが、ミネラルを多く含んだウゴライアを飲んで ブルネッロに戻ってみると、
 果実の甘みがはっきりと感じられた。
 ウゴライアこそ、古典中の古典ブルネッロだ。

 最後にヴィンテージについていくつか聞いてみた。
「2010年は、メディアが大きく取り上げたけれど、私たちからすれば良年ではあるけれどメディアが大騒ぎするほど手放しで喜んではいない。
 でもね・・・。」
 と言って彼女は今までで最上の笑顔で、
「2013年は、ファンタスティコ!」
 と言った。
 会った時から、凛とした笑顔のきれいな女性 (ひと) やなぁと思っていたが、
 あの時の笑顔は忘れない。
 キュンってなってしもたわ。

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 ありがとう。 ルドヴィカさん。
 あなたのキュートな笑顔で、この1週間頑張りますわ ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 凛とした笑顔、好きやわぁ ♬ ~


by enotecabianchi | 2018-06-11 21:40 | ワインの造り手。 | Comments(0)

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 造り手、来社~ッ ♬
 ヴェネト州 ソアヴェ・クラッシコ の造り手 イナマ から、当主の次男、アレッシオ。
 昨年9月に初めて会って、今日が2回目だ。

 初めて会った時は一日一緒にレストランを巡った。
 その週は来日ラッシュで、その翌日はシチリアの重鎮 「タスカ・ダルメリータ」 のキーマン、アントニオさんとの同行営業だった。
 アントニオさんに、今週は来日ラッシュだと伝えると、

アントニオ : 「昨日は誰が来てたんだい?」
オレ : 「ソアヴェ・クラッシコの イナマだよ。」
アントニオ : 「イナマの、誰?」
オレ : 「アレッシオ。」
アントニオ : 「アレッシオ! よく知ってるよ! アイツは笑えないブラックジョークが多くてね! 困ったヤツだ!」

 そんなことを言っていた。
 実際、アレッシオと同行営業した夜、ディナーでテーブルを囲んでいたら、やたら 「フクシマ」 という言葉がでてきて、通訳の小林さんも困惑気味に、オブラートに包んだ話しぶりをしていたから 何となく察知して、
「福島のことを誤った偏見でもって笑いのタネにするのなら、今後、エノテカビアンキは イナマのワインをボイコットする。」
 って伝えたら、さっきまでの悪戯っぽい笑顔はどこにいったのか、すごく慌てて真面目になって謝ってきた。
 でも結局、最後は握手して仲直り。 アレッシオも僕の想いを解ってくれたようだ。
 このようにして信頼関係を強めることは、いいよね。
 だからアレッシオとは意見をはっきりと言い合える間柄なの。
 翌日のアントニオさんの言葉を聞いて、苦笑せずにはいられなかったけれど。


 さて今日は、イナマが造る白のトップワインを2種類、テイスティングした。

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ソアヴェ・クラッシコ “ヴィニェート・ドゥ・ロト” 2015
と、
ソーヴィニョン “ヴルカイア・フュメ” 2015

 イナマといえば 有名な畑 「フォスカリーノ」 がよく知られているが、ヴィニェート・ドゥ・ロト はそのフォスカリーノの中にある西向きの区画。
 フォスカリーノよりもリッチなニュアンスが特徴で、そのバランスをとるため、30%を新樽のバリックで熟成。
 ガルガーネガの、そして土壌のポテンシャルを知ってもらうことを目的としたワイン。
 リッチでクリーミー、かつ、火山性土壌の真骨頂 「ミネラル」 を存分に感じられる仕上がり。

 ヴルカイア・フュメ は イナマが最初に造ったワイン。ファーストヴィンテージは1991年。 そう、ソアヴェではないのよね。
 その頃、ソアヴェは栽培面積を拡大し、生産量を大幅に増やした時代だから、イナマはイメージが悪くなりつつあるソアヴェを造らず、ソーヴィニョンで市場を驚かせた。
 そういう理由からこのワインは、イタリア国内での消費が最も多く、実際、発売から1か月ほどで完売するそうだ。
 味わいは、やはり共通する 「ミネラル」。複雑な香りで、白なのにコーヒーのニュアンスすら感じる。
 甲殻類。 牡蠣やウニなどにも。
 そして、フォアグラなどの肝類。
 郷土料理なら 「フェーガト・アッラ・ヴェネツィアーナ」 という、仔牛のレバーを玉ねぎとワインで炒め煮したもの。
 これは通常、赤ワインに合わせるものだが、この ヴルカイア・フュメ はこの類の料理にも順応する力を持つ。
 アレッシオが経験した日本料理とのアッビナメントでは、「フォアグラを乗せた茶碗蒸し」 との相性が最高だったとか。

 ソアヴェ・クラッシコ地区で初めてソーヴィニョンを栽培し ワインを造ったのは、イナマ。
 そして、ソアヴェ・クラッシコに初めてバリックを導入したのも、イナマだ。
 ただ奇をてらったことをして注目を集めているのでは、ない。
 それは、これらのワインが世界で永く売れ続けているのを見れば、よく解る。

 2016年は、最初のヴィンテージから25年という節目の年。
 コンセプトは今までと変わらず、しかし より良い方向へと動き始めている造り手、イナマ。
 ますます、目が離せませんぞ。

 Grazie! Alessio ♬
 そのキラースマイルで、日本の女子を喜ばせてね ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! こんどは フォスカリーノ で会いたいね ♬ ~


by enotecabianchi | 2018-02-05 20:49 | ワインの造り手。 | Comments(0)

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 造り手さん 来社~ ♬ って 昨日やけどw
 南イタリア、カラブリア州から、フェッロチントの ルイジくん 30歳。
 さわやかさんやな。
 こう見えて彼、バローネ (男爵)やねん。
 ノービレやで。 貴族やん。


 「カラブリア州」 と聞くと、僕を含めた大半の人が、
 暑くて乾燥した土地で、唐辛子が有名。 道ゆく人々は <マイ唐辛子> を持ち歩いてる、というイメージに違いない。
 ところが、フェッロチントのある 「ポッリーノ」 は、冬になると雪が積もる。
 そう、ここは標高350~630メートル、ポッリーノ山脈の麓にある 緑豊かな、乾燥とは無縁な土地なのだ。
 所有する広大な敷地内では他に、キウィ、ざくろ、オレンジ、みかん、桃 などを栽培している。
 カラブリア州でこのような果物が栽培できるのは、ここだけなのだそうだ。

 山からも海からも近く、やや赤みを帯びた土壌は、鉄分とマグネシウムを含んだ粘土で、ミネラルと酸を備えたワインが生まれることは 容易に想像がつく。
 そんな場所で、彼が手にしている 「ティンパ・デル・プリンチペ」 が造られているのよね。
 土着品種 グレコ・ビアンコ と モントニコ のブレンド。
 前者からは エレガントさとボディを、後者からは 酸と果実味を、それぞれ受け継ぐ。
 極めてストライクゾーンの広いワインで しかも、品質を考えれば驚くほどリーズナブルだ。
 同社で一番人気のワイン というのも頷ける。

 既にレギュラーアイテムではあるけれど、
 人と会って話を聞くと、このワインとの距離も縮まった感じがする。

 造った人の熱が加わって 味わいに深みが増し、
 環境を知ることで、ワインがより みずみずしくなった。

 気のせいではない。
 レストランで食事するお客さんが、そのワインの造り手や取り巻く環境を 知っているのとそうでないのとでは、味わいが違って当然だ。
 だからまずは僕たちが 知って体験することが大切で、それを忠実に伝えることこそが、僕たちの責務なのね。
 改めてそう感じた昨日。

 ルイジくんは今日も日本のどっかで、あの可愛らしい笑顔でもって フェッロチントの素晴らしさを伝えているんだろうね。
 初めての日本が、良き想い出となりますように。

 Forza Luigi ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! そのワイン、もっと美味しくなるよ。造り手の話を聞けば。 ~


by enotecabianchi | 2017-11-10 20:12 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 ロジスティクスの折り合いがつかず 仕入れることが難しかったあるインポーターさん。
 この夏、先方さんの努力のおかげで、本格的に流通が始まった。

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チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア・クラッシコ 2012 (ヴァッレ・デッラカーテ)

 シチリア唯一の DOCG ワイン。 その中で、個人的に一番好きな造り手。
 ネロダーヴォラ からは 果実の強さを、
 フラッパート からは 果実のチャーミングさを、
 その特徴を活かしつつ、それぞれの造り手が味わいを決めるが、
 ヴァッレ・デッラカーテ のそれを表現するなら、

<洗練されてない感>

 やね。
 あ、褒めてるねんで。
 この DOCですら、エレガントなワインが多くなってきた中で、この造り手は頑なにスタイルを変えない。
 そこがエエやん ♡

 そして隣の 「イル・フラッパート」 も先日、採用が決まった。
 造り手の、
「これこそが、フラッパート なんだゼッ!」
 という意気込みが伝わるね。
 チャーミングな甘さ。
 軽く冷やして、飲んでみてみて。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! エエやん ♬ ~


by enotecabianchi | 2017-08-28 17:26 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 造り手さん、来社~ッ!
 シチリア島 エトナ。 「鬼才」 と呼ばれる アンドレア・フランケッティ のカンティーナ、パッソピッシャーロ から、
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セールスマネージャーの レティツィアさん

 パッソピッシャーロ から10分の距離に住む、生粋のシチリアーナ であり、エトナっ娘。
 彼女は 「エトナ」 という土地のことを、
「Isola dentro Isola (島の中の島)」 と表現した。

 エトナは、特異だ。
 いかに特異であるかを、この造り手は体現しているといっても良い。

 今回の目的は、パッソピッシャーロ が造る 「コントラーダ・シリーズ」 の2014年、5つ全てを、比較テイスティングすること。
 まず、2014年というヴィンテージについての説明。 トスカーナやピエモンテでは、良年とはいえないヴィンテージだそうだが、パッソピッシャーロにとっては、ここ20年で 最も良い年なのだそう。

「こういった良い年の比較は 逆に、それぞれの個性を捉えるのが難しいかもしれないわね。」
 と レティツィアさん。
 しかしながら その味わいは、全く異なるものだった。 色あいから違うのだから、驚くばかりだ。
 特筆すべきは、カンティーナのある 「グアルディオーラ」 と 「シャラヌオーヴァ」 は、歩いて5分と離れていないにもかかわらず、その個性はまるで違っていた。

 通訳兼、「大いなる補足説明」 をして頂いた ワイン商の林さんは、
「グアルディオーラ はこの5つの中の、いわば <生徒会長>。 最もバランスが整っている。」 という。
 それは、カンティーナの名を冠する ワイン、「パッソピッシャーロ (今は 『パッソロッソ』 なんていうダッサーい名前w)」 を飲んでも、氏の言わんとしていることがよく解る。
 パッソピッシャーロ には、グアルディオーラ からのブドウが半分近く使われているのだ。


 そんな、「超」 が付くほどのマニアックなお話。
 いつまでも聞いていたかった。
 1時間の予定が 30分延びての説明だったが、それでも全く時間が足りない。
 おそらく1日かけても、語り尽くせないのではないか。
 
 こぼれ話いろいろ。
 アンドレア・フランケッティ さんの意外な一面も知れて、よかった。

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キアッペマチネ 2009

 来社が決まった時、実は考えていたことがあってね。

 (ないと思っていたが万が一) 時間ピッタリに話が終わったなら、
 ウチで寝かせていたこのワインを、一緒に飲んで語り合えたら、
 なんて思ってたんやけどね。

 ハイ! 夢と終わりましたので、このコは もいっかい、寝床につきましたとさ w

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 比較試飲、おもしろいッ! おもしろいッ♬ (ゴラ のまねw) ~


by enotecabianchi | 2017-06-15 19:15 | ワインの造り手。 | Comments(0)

 2月。
 ピオ・チェーザレ のマーケティング担当、アウグスト・ボッファさんと同行営業した際 (そのブログは → コチラ!)、
 幾度となく出てきた言葉があった。 それは、

E non chiamatelo "BASE"
Please , don't call it "REGULAR"
(フツーの、なんて呼ばないで!)

 というものだ。
 この言葉は実際、彼らのバローロの表ラベルに 記されている。

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バローロ 2012 (ピオ・チェーザレ)

 そして今日、当主 ピオ・ボッファ のこの想いが 如何に強いかを知る、最高の機会を与えて下さった。

 その内容は、ピオ・ボッファ 自らの説明による、ピオ・チェーザレが所有する クリュ (単一畑) ごとのバレルサンプルを、ヴィンテージごとに飲み比べる、という驚くべき試み。
 何故 「驚くべき」 なのかというと、ピオ・チェーザレ は長い経験から、「バローロ」 は、セッラルンガ、モンフォルテ、ラ・モッラ などから収穫したネッビオーロを、個別ではなく、発酵前にブレンドする。 つまり、それぞれのクリュを名乗ったワインは、そもそも造っていない (「オルナート」 は別)。

 では何故 今日、ここにあるのか。

 造ったのだ。
 解ってもらうために。
 「ベース」 なんて言わせない、並の努力でこのバローロを造っているのではない、ということを。

 ピオ・ボッファ はこの試みを、ずっと昔から考えていて、やっと実現できたと言った。
 それだけ、昔から ピオ・チェーザレ のバローロに対する誤解と過小評価が多くあったということか。

 勉強になった、というだけで終わらせるべきではない。
 彼の努力と情熱は、もっと知られるべきだ。

 そう思って、レポートを書くことにした。
 んだけど 今日一日で書けるわけがないので、また改めて w

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! ふた月連続のレポートやな。 ~


by enotecabianchi | 2017-06-07 19:50 | ワインの造り手。 | Comments(0)