カテゴリ:セミナーでは聞けない話。( 2 )
相模屋さんが来られた。
オフィスに来られるのは10年ぶりだろうか。
これらは、一緒にテイスティングして採用となったワイン。 ↓

カッシーナ・デッレ・ローゼ のバルベラは、僕みたいに草臥れたオジサンが大喜びするようなワイン。
優しくて、美味しいぞぉ ♬
せやから、刺激を求めるような若人にとっては退屈なワインだろうから買わないでね。
そして真ん中のワイン、サイットーレ。 リベラは、ラツィオ州フラスカティの産地、その中でも一番標高が高い場所にある。
<造り手は自然と共にある。 自然に逆らうことなどできない。>
そういう意味を込めて、ラベルには 「気球」 を浮かべる。
樹齢40年のマルヴァジアとトレッビアーノをブレンド。
10月の新着に、掲載決定 ♬
飲みながら、少し前のブログに書いた <感覚的な疑問> について質問してみた。
相模屋さんが扱うワインと、「ビオワイン・インポーターです!」と高らかに宣伝する会社が輸入するワインとでは、ワインの <表情> が違うことが多いように感じられる。むろん、厳しい表情と感じるのは後者で、相模屋さんのは表情が優しい。
それはなぜ?
この問いに、
(ひとつには、と前置きしたあと) 還元香の強いものや揮発酸を感じるワイン (これが僕の言う厳しい表情のワインとするならば) があれば、それはリリースを遅らせて現地の味わいになるべく近づくまで待つことにしている。
それはワインによってさまざまで、3ヵ月のこともあれば1年、それ以上になることもある。
会社なら、そして人なら誰でも、買ったものはすぐにお金に換えたいもの。
納得するまでリリースしないということは、そのワインを常に注意深く見ているということであり、
キャッシュフローが長くなっても 品質を重視したいという 姿勢の表れだ。
言うまでもなく、他のインポーターでも実践しているところはあるだろうが、その加減が、僕にとって好ましいということだろう。
長年こういったワインを扱っている人の言葉は、説得力がある。
すごく勉強になったし、腑に落ちた。
今度はさらに突っ込んだ話を持ち込んで、教えてもらおう ♬
また来て下さいよぉ ♬
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! だから、ビオワインが苦手なのではないのよね ♬ ~
明日、DMの投函日やけれども、
「新着案内」 はまだ白紙のままやねん。。。
そやから今日も、テイスティングしましてん。

トレッビアーノ 2014
と
カルミニャーノ 2012
今日のテイスティングで採用となったワイン。
造り手の歴史や人を知れば、ワインの味わいに深みが増す、と信じている僕にとって、
昔飲んだ時と比べて確実に、美味だったのよね。
ベアトリーチェさん来日 (その時のブログは→こちら) の際、食事をしながらこんな質問をした。
「カルミニャーノ のラベルカラーって、<白と赤> のイメージを強く感じますが、造り手同士でなにか取り決め みたいなのがあるのですか?」
その問いに彼女は実にそっけなく、
「さぁ、他が真似してんじゃない?」
と返してきた。
そう言った瞬間、彼女の柔和な表情から 「般若」 が顔を覗かせたのを 僕は見逃さなかった。
(あ、これ以上 続けてはいけない・・・。)
すかさず、
「トレッビアーノ、美味スィですよねーッ ♬ 」
て 話題を変えましてん。
そんな造り手 ♡
どんなんや w
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! こぼれ話いろいろ ♬ ~