~ やっぱりすごいわ、ヴェロネッリ ~
貴重な体験をした夜。
過日の本町、ヴィアヴィーノさんで、ヴェロネッリが所蔵するワインを直輸入し、それらをテイスティングする会が催された。
あ、ヴェロネッリのことをよく知らない人は、昔綴ったブログを読んでみてね。
→ こちら
その日のワインは3種類。

シャルドネ・デッレ・ランゲ・プリンタニエ1991(アルド・コンテルノ)
キアンティ・クラッシコ・ヴィニェート・ベッラヴィスタ1986(カステッロ・ディ・アマ)
バローロ・コンカ・マルチェナスコ1986(レナート・ラッティ)
味わいを言葉で伝えるつもりはない。
その場に居合わせた人としか共有できないからね。
もとより、今後これらのワインに出合って飲むことは、もうない。
極めて、状態が良かった。
この一事に今回は、スポットを当てたい。
何故状態が良かったかを考えると、ヴェロネッリのワインセラーという環境が完璧、というのが理由の大半であろう。
そしてもうひとつ。
これらのワインは、移動していない、ということが挙げられる。
造り手から出荷され僕たちが味わうまで、たったふたつしか経由していない。
これが大きいのではなかろうか。
収穫から30年以上を経過しているからオリがあるのは当然だが、そういった物理的なことではなく、
すごいことだと思う。
環境が、そして輸送がいかに大事であるかを再認識できた夜だった。
昔、あるインポーターが書いたコラムの見出しに、こんなことが書いてあった。
「並行には閉口」と。
並行とはいわゆる「並行輸入されたワイン」を指していて、正規輸入者にとっては並行輸入されたワインを疎ましく思う。
理由は主にふたつある。
ひとつは、価格だ。
ブランド品の並行輸入でもわかるように、
正規のものよりも価格が下回っていれば、そのワインが有名であればあるほど、売れる。
最もわかりやすい理由だ。
そしてもうひとつ。
それは、品質だ。
並行ワインがどのように輸入されるか全てを知ったわけではないが、中には現地やそこから遠く離れた、閉店したワインショップやレストランから安く買い取ったワインを輸入するものもあるそうだ。
並行輸入のされ方によっては、著しく品質が下がったワインが市場に出回るということ。
これもまた、そのワインが有名なほど消費者は、「大したことないなこのワイン」と評価を下す。
そして二度と、そのワインを買わなくなる。
また経験的に、並行輸入されたワインとは知らずにバックヴィンテージのワイン(バローロだったか)をオーダーして、明らかな熱劣化を感じて落胆したことがある。
我々はこの業界に永く居るから劣化に気づくが、果たして一般のワインラヴァーが有名銘柄のバックヴィンテージを前に、その劣化に気づくことができようか?
高い確率で、できないと思う。
服飾品との大きな違いはここにあり、考えようによっては価格よりもタチが悪い。
ブランドイメージを下げている点では、同じだけどね。
何が言いたいかというと、
並行輸入されたワインを購入する時は、あらゆることに気をつけた方がいい。
そんなことに気を遣うなら、正規輸入されたワインを買う方があらゆる面で健康的ですよと、言いたい。
ヴェロネッリが愛したワインを飲みながら、そう思った。
そして、物流の一翼を担う我々も、彼には遠く及ばないが万全を期さねばと、強く心に誓ったのです。
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