~ 葡萄に詩人をなぞらえて ~

カンティーネ・ヴァッレイサルコから、アルミン来日♬
コロナ前、エノテカビアンキのワイン会にも参加してくれ、実に4年ぶりの再会だった。
試飲会に参加し、そのあとのディナーもご一緒した。
試飲会で、
「カンティーネ・ヴァッレイサルコにとって一番大切なブドウは、なに?」
という僕の問いにアルミンは間髪入れず、
「ケルナー」と答えた。
試飲会で輸入されているワインを全て載んだけれど、
どれも素晴らしい出来、そして価格がすこぶる、いい!と改めて感じた。
そしてその中にあってケルナーの品質は、彼の言葉通り他のワインよりも更なる高みに達していた。
18世紀の南チロルに、ある詩人がいた。
詩人は後世にも残る様々な作品を創った。
とりわけ彼の得意とする作風はロマンスで、中でも<貧富に差のあるふたり>というテーマが多く、
さながらチロル版ロメオとジュリエット、といったところやね。
その詩人の名は、ユスティヌス・ケルナー。
南チロルの土着品種ケルナーは、高貴品種であるリースリングと、庶民品種スキアーヴァとの交配品種。
そう。ブドウの交配をその土地の詩人の作風になぞらえ名前を冠した。
お洒落やと思わへん?💕
品質はもちろん、アルミンはこういったエピソードも全部含めて、間髪入れずに「ケルナー」と答えたんだと思う。
そしてケルナーは、アルト・アディジェの中の<ヴァッレ・イサルコ>でしか育たない。
ディナーでの彼の話しぶりは、ケルナーへの愛に溢れていた。
ありがとうアルミン♬
まじめな話しぶりも含めて、あなたのワインを広めてゆくとしよう。

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by enotecabianchi
| 2023-06-20 19:07
| 造り手との食事。
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