~ 胡椒をまとったマスカット ~









先週も、来日ラッシュ。
ジョン・ボンジョヴィ似のディエゴが金曜日ならその前日は、アルト・アディジェからレティツィアさん。
世界的銘酒<ラフォア>を手掛けるコルテレンツィオの輸出マネージャー。
そう、デキるオンナとの食事でございました。
実はこの企画、ひと月も前からスケジューリングされていた。
レティツィアがかねてから望んでいた<日本料理>とのアッビナメントが実現したのだ。
その試み、どうだったか。
レティツィアだけでなく同席した全員が、すごい体験をしたと感じたに違いない。
WSETの講師も務めるレティツィアが何故コルテレンツィオを日本料理に合わせることを切に願ったか、
大いに納得した。
美しいお料理の数々、そのどれもが、一緒に供された彼女のワインに深く寄り添ってくれた。
会のはじまりに、そのお店の支配人はこう言った。
「今日はこのような素晴らしい会に当店を選んで頂きありがとうございます。
精一杯務めさせて頂きます。
お料理はワインに合わせて、というのではなく、日本の季節に合ったものを取り揃えてございます」
この言葉の後の、アッビナメント・ペルフェット。
こ、これも演出か?と考えたら日本料理の奥深さを感じずにはいられなかった。
さてこの食事会で供されたワインは、
新商品のフェッフェレーとシャルドネ、そしてフラッグシップの<ラフォア・シリーズ>。
ソーヴィニョン2021とサプライズの2012年!
ピノネロ2019。
カベルネ・ソーヴィニョン2019とサプライズの2007年!
そのどれもが素晴らしかったのは言うまでもない。既に新しく扱うワインが増えた。
一方お料理は、
蛸、胡瓜、若布、鮮魚のお造り、鱧、烏賊、鮎、黒毛和牛、万願寺唐辛子などなど。
季節最上の食材を使ったもの。
これら上品なお料理が、同じく品格漂う<ラフォア>によく合うのは、
テイスティングした時点でよく理解したつもりだったが、口中ではその想像を超えた。
そして!
一番の驚きが乾杯と共に最初に供された、<フェッフェレー>だ。
これ、品種はモスカート・ジャッロ。辛口のマスカットね。
フェッフェレーはドイツ語で、<胡椒>。
口にするとらしからぬ、だが、文字にすると、あぁ、ペッパーねと解る。
業界でない人は、マスカットに胡椒?と思われるかもしれないが、
モスカート・ジャッロはどれを飲んでも確かに胡椒を感じさせる。
そしてこの個性が!
日本のスパイス、<穂紫蘇>、そして<わさび>に抜群によく合った。
ハウスのわさびではない。
いや、ハウスを悪く言ってるのではない。好きだし、いつも使っている。
わさびが合うと感じたその要素は、独特なツンとくる辛さではなく、そのフレッシュさにある。
穂紫蘇もしかり。
<四季>をことのほか大切にしてきた日本。
そしてその国が考え育んできたからこその、日本料理。
新鮮であることが、真骨頂なのですね。
そしてフェッフェレーも、フレッシュなうちに楽しむのが一番。
胡椒を纏ったワインならなおさら、合わないわけがない。
この上なく有意義な時間でございました。
アッビナメント・ペルフェットを体現したようなオレの顔の赤さ加減には、
もう笑うしかおまへんがな(笑)
#エノテカビアンキ
#イタリアワイン
#アルトアディジェ
#コルテレンツィオ
#フェッフェレー
#胡椒
#日本料理
#enotecabianchi
#vinoitaliano
#altoadige
#colterenzio
#pfefferer
#pepper
#cucinagiapponese
#abbinamentoperfetto
.
by enotecabianchi
| 2023-06-13 08:28
|
Comments(0)