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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン

~ こころを満たす、おもてなし。~


今年最後のブログは、2日遅れ...。
ノンストップで駆け抜けまくった年末。
考え書く時間が取れるようになったのは、年末の営業を終えた翌日(苦笑)
例年以上の忙しさに体は対応できなかったが、
慌しくお客さんと接しているレストランを見て、心から安堵したのでした。

いろんなことがあった一年でしたね。
世間が通常でないことが多かったから、こころに疲れを感じた人が多いのではなかろうか。
かくいう僕もそうだけど。
そんな中でブログを書いていたけれど、ひとつだけ、決めていたことがある。それは、
<ネガティブなコメントや写真を載せない>ということ。
そしてなるべくなら希望にあふれた記事になるよう努めた。
先週は毒吐いたけどねー(笑)
だから最終章も、明るい話といきましょか♬
明るいワインといえば、これやね♬

~ こころを満たす、おもてなし。~_d0212522_18063255.jpg

イル・グエルチオ 2019 (テヌータ・ディ・カルレオーネ)

ロザートが、その最大の魅力ともいえる<色>にスポットを当てられ称賛されるのは珍しくないが、
見ての通りこのイル・グエルチオは本当に美しい色を呈する。
透明感のある香り。
バラ、そして甘みを伴うが、やはりこのワインはきれいな酸が、香りから感じ取れる。
線が細くしなやかなボディ。飲み進むほど、オンリーワンの個性に惹きつけられる。

4年前の〆のブログにも、「<エレガンテ・サンジョヴェーゼ>はこの先、市場を賑わせることになる」と書いた。
昨年はともかくとしてカルレオーネのワインは今年、今の段階でほとんどの銘柄が完売した。
エノテカビアンキがカルレオーネを筆頭としたエレガントなワインを推すのには、もちろん理由がある。
基本的なことではあるけれど、そういったワインはやっぱり、お料理に寄り添うのね。
お料理を供するお店が圧倒的多数であるウチのラインナップに濃すぎるワインが極端に少ないのは、
なにも自分の好みだけの話ではない(ソレモアルケドナッ!)
濃すぎるワインは料理に合わないからお客さんから食欲を奪う。
下世話だが結果的に単価が下がり、更にはお客さんの満足度も下がる。
特に最近、無意味に濃いワインも出回っているからね。

逆にエレガントなワインは、それだけで飲むともの足りないかもしれない。
でもレストランでワインだけを飲むことなどほとんどないのが普通で、たいていはお料理と共に飲むものだ。
「ワインは料理と共にある」
造り手はみな、そう言う。少なくともウチが扱う、食事を共にした造り手たちはね。
エノテカビアンキのこのスタイルはこれから先も変わらない。
そして、どんなアッビナメントが面白いかを追求し続けるスタイルも、変えない。
タイトルの言葉は、そうありたいと願うエノテカビアンキの目標でもある。

令和三年。
大変な年ではあったけれど、
たくさんの歓びが目に見えた年でもあった。
その歓びを糧に、努力を惜しまぬ所存であります。
今年もお世話になりました。
来年も、エノテカビアンキをよろしくお願い申し上げます。

エノテカ・ビアンキ 丸谷崇


by enotecabianchi | 2021-12-29 18:06 | お料理とともに。 | Comments(0)

by enotecabianchi