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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

~ 疑うことから、はじめよう。~


少し前、いろいろと考えさせられるテイスティングをした。

あ、今回はいわゆる<ネガ>が含まれた内容なので、そういうのがお嫌いな方はスルーしてくださいね。
ついでに画像もないよ~🤣

テイスティングした銘柄は、<ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2016>。
イタリア全土でたいていの造り手が、「Eccellente!(スゲーよ!)」と評価するヴィンテージのブルネッロだ。
送られてきたそのワインの案内書にもそういったことが記されていたから、期待しつつボトルネックにナイフを入れた。
が、その期待度はコルクを抜いたときに、グッ!と下がった。
ブショネではない。
短いのだ。コルクが。ウチが扱っているどのブルネッロよりも。
シーロ・パチェンティのものと比べてみたら1㎝は短かったから、小売1万円くらいするブルネッロの中では最も短いとしてもいいだろう。

して、その味わいは?
深い色あい、というより少し濁ったニュアンス。若々しさは感じない。
閉じ気味の香り。
比較的単調な味わいで、既にちょっとした熟成感もある。そして、ケミカルなニュアンス。。
若いブルネッロなら相応の力強さと、溌剌とした果実を期待するものだが、
残念ながらこのブルネッロにはそういった存在感も、ブルネッロの持つ風格も、全く感じられなかった。

何故、こんなことをわざわざ書くかというとこのワイン、いわゆる評価誌ですこぶる評価が高いのね。
インポーターが添付したファイルには、さわりのいい言葉が並べたてられ、このワインに華々しい点数がつけられている。

味わいを知った者、少なくとも僕には、その点数は陳腐で白々しく映った。
その評価は、正しいのか?

「数多ある情報のうちのひとつ」
と考えている自分にとって、インポーターの、
「○○ポイント○○点!」とかいう過大広告には苦笑するしかない。
他にセールスポイントないの?
とか思ってしまう。
ひとたびその評価誌に背を向けられたら価値がなくなってしまうような、
そんな売り方して、いいのか?
とも思う。
あ、このブルネッロに対してはそれも仕方ないねーお金の香りしかしないからw

塩野七生さんは著書で、
「ルネサンスとは何だったのですか?」
という問いかけに、
「知りたいという欲望の爆発」と答えた。
つまりルネサンスという精神運動の本質は、中世当時のキリスト教会への<疑い>に端を発するというのだ。

評価誌が幅を利かせていた時代は、あった。
むろん正しい評価を下す評価誌もあるだろうから、全ての評価を疑えとは言わない。
だが、その評価が絶対とは、誰も言い切れない。
それを目の当たりにした者なら、なおさら。
疑うことから生まれるものもある。

評価誌の点数ばかりを盲信し過ぎると、頭ん中、暗黒の中世になっちまうよ。

自信の味覚を研ぎ澄ませ、
その力に自信を持とう。

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by enotecabianchi | 2021-12-20 12:49 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)