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ほぼ毎日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

適正価格。


ワインリストを更新してしばらく経つが、
こんな状況にあっても全国のお客さんからご注文頂けるのは、もう感謝感謝なのです。
特に、新しく仲間入りしたワインを試しにご注文頂いたりすると、
「あ、よく見て考えて、選んでくださったんやなぁ」
としみじみ、嬉し涙なんか浮かべてしまうのですよ♬

エノテカビアンキのワインリストに掲載されるワインは、言うまでもないけれど、
<適正価格>と言われるその更に上のものをセレクトしているつもりだ。
だから、スタッフ木下くんとテイスティングして決める時、不採用となったその理由に最も多いのが、
「もう少し、なにか欲しいよね」
というものだ。
それが、味わいの深みであったりミネラルを多く含む産地で生まれるものだとその強さであったり、
求めるものはそのワインによって異なる。

飲んでおいしいのはもう今や、あたりまえだ。
そこにどういった個性やウキウキするようなものを持ち合わせているか。
それを汲み取って採用にもっていかないことにはリピートは、ない。
だから、「もう少しなにか...。」と思うものは、諦めるしかないのね。味わいに関しては。
ところが、こちら側でなんとかできるものもある。
その代表格が、販売価格だ。

ここでいう<価格>とは、「安くしたら売れる」という安易なものではなく、タイトルの通り、
そのワインの味わいと品格に対する<適正価格>をインポーターと協議した末にお客さんに提案する、ということね。
エノテカビアンキのワインリストには、そういうことの積み重ねでできている。
今回のリストではこのワインが、協議の結果、掲載されることとなった。

適正価格。_d0212522_19500512.jpg

リネブラン 2017 (シモン・ディ・ブラッツァン)

インポーターへの発注の時に欠品があったりしてスペースができると、おすすめを入れてもらったりするけれど、
このワインもその空いたスペースに入っていたもの。
しかも実はこのワイン、以前ウチのリストに載っていたものだ。
シモンのワインは圧倒的にモノヴィティーニョ(単一品種)の存在が大きい。
だからブレンドであるこのリネブランは、他の彼らのワインと比べて少し影が薄くなるのよね。
その現状をなんとかしたかったが、美味しいのに売れがよくなく、敢えなくリストから外れた過去がある。
そしてそんないきさつがあったことをもちろん、担当さんは解っていながら、空いたスペースに同じワインを入れた。
<もう一度、改めて味わってほしい。あの頃から時が流れているから>
担当さんのそんな願いを感じつつ味わって、その美味しさに思わず唸り声をあげた。

だが待てよ。。
前と同じように載せただけなら、先は見えている。
あまり売れのよくない、つまり過小評価されたワインを、インポーターと酒販店の努力で扱ってくれるお店が増えるのなら、と協議を重ねた。そうして、今回の掲載価格となった。
やたら長いいきさつになったけれど、そういった理由で、自信をもってお勧めする。

以下、コメントでーす♬

適正価格。_d0212522_19511716.jpg

明るくて透明感のある鶸色(ひわいろ)。
シモンの持つ色彩は、日本の伝統色に喩えたくなる。
味わいもまた、日本に通ずるところがある。
旨みを感じながらもさわやかな香り。
果実の甘みと酸そしてミネラルがバランス良く広がり、ミネラル感がスーッと口に残る。
強くなく、ゆったりとした時の流れに身を任せたなら、その美味しさがジワッと滲み出る。
優しい旨みを持った白ワインなのです。

シモンのワインにはそんな共通した味わいがある。
今、誰もが欲する、優しさなのかもね。


by enotecabianchi | 2021-08-10 19:51 | もっと知られるべきワイン。 | Comments(0)