過日の果実その10
過ぎし日にレストランで得た知識や経験をご紹介。

本町、ヴィネリア・ヴィアヴィーノさんの、
「なんでか知らんけどおいしいジャガイモのラヴィオリ 牛ネックのラグーソース」
これ、正式名称やでw
おいしそうだろぉ?
せやねん。おいしいねん。
この喜ばしいお料理には、うしろに写っている、
アリアニコ・デル・ヴルトゥレ ‟グリファルコ” (グリファルコ)
山のアリアニコが合わせられた。
昔、グリファルコのワインを初めて飲んだ時は正直、戸惑った。
こんなにきれいなアリアニコがあるのか!と。
そして、そういったスタイルのアリアニコを売れるような準備が、当時のエノテカビアンキはまだ整っていなかった。
ここまでペルフェットなアッビナメントを体験させて頂いたのだから、改めて仕入れてテイスティングしてみよう。
この造り手、グリファルコはアリアニコ・デル・ヴルトゥレだけを4種類造っている。
カンティーナの名を冠したこのワインが、グリファルコの顔的存在だ。
聞いてないから知らんけどw
この、<カンティーナを名乗ったワイン>は、造り手のスタイルを知るうえで最良のサンプルとなりえる。
イソンツォのヴィエ・ディ・ロマンスも、
ソアヴェ・クラッシコのバッティステッレも、
ガイオーレのリエチネも、
サレルノのモンテヴェトラーノも。
どのワインもレストランでこそ映える味わい。
おいしいお料理をさらにおいしくする、ということでも共通する。
お店で見かけたらオーダーしてみる価値、ありありですぞ♬
ところで写真の料理の正式名称、「なんでか知らんけどおいしい」は、ジャガイモという<素材>にかかっているのかシェフの造った<この料理>にかかっているかで、解釈が違ってくるね。
ご自身よりも素材を称賛する控えめなシェフ?
はたまた「オレの料理スゲーやろ!?」ってオラオラなシェフ?
どっちやろね?
オレは後者やと思うけども、まだ体験されてない方は行って確認してみてね♬
レストランが、好きなのです。
だからこの仕事、やってます。