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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

ハッとするほどの、凛。


国際品種ってあるよね。
ウチのリストにもたくさんある。
白なら、シャルドネを筆頭にリースリング、ソーヴィニョンブランなど。
赤だと、カベルネ・ソーヴィニョンが第一で、メルロ、シラー、ピノノワールなどなど。
人によって品種に対するイメージは異なるだろうが、
筆頭格であるシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンは、<品質・価格双方の幅が最も広い>というのは、
共通の認識ではなかろうか。
だからウチのワインリストにもこの2品種は低いものから高いものまで、幅広く揃えてある。
だからウチみたいな<ソロ・イターリア>ですら、
「おススメのシャルドネ教えて」
っていう問い合わせに大いに悩んでしまうのは、そんな理由によるのです。

逆に、「この品種は高品質かつ(そこそこ)高価格であってほしい」と願うブドウがある。

ハッとするほどの、凛。_d0212522_13193984.jpg

エノテカビアンキにとっては、
<リースリング>がそれだ。
フェイスブックで<小売価格¥2,600以上の美味しいのん>とリクエストしたのにも、ちゃんと理由がある。
リースリングは、凛として高貴であってほしい。

先日のテイスティングでは、アルザス、シチリア、ロンバルディア、そしてピエモンテ、4種類のリースリングを比較した。
その結果、このリースリングが最高に美味しいと感じた。↓

ハッとするほどの、凛。_d0212522_13195570.jpg

ランゲ・リースリング ‶フレ” 2018 (カ・デル・バイオ)

品種に求めるぺトロール香がパシッ!と。
はっきりとブドウそして産地の個性が表れている。
口がイッ!ってなるほどに鋭角に切りこむ酸。
かといって単調な味わいなのではなく、白い花の香りをまとった、小ぶりではあるが果実感をも垣間見える。
凛とした感じ、よろしいやん♬

ミネラルをまとった北の白、というと<ソアヴェ・クラッシコ>があるが、
リースリングとガルガーネガを比べるとなんというか、体感温度が違う。
良し悪しは別だが、ガルガーネガのもつミネラルには、その中に温かみがある。
<おかみさん>的なね。
ホワイトベースの乗組員に喩えるなら、ミライ・ヤシマといったところか。
対してリースリングは、シャープの極み。
味わえばすぐさま産地の景色さえ想像できるような、冷涼。
同じシチュエーションで喩えるならば、セイラ・マスその人以外にない。

共に深く知れば、その温かさも冷たさも、とりこになることは間違いない。
「生意気ね。」
なんていうドSなセリフも、甘受してしまおうじゃないかセイラさん!
じゃなかった、リースリング!(笑)

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! これから毎週、よろしくお願いしま~す♬ ~


by enotecabianchi | 2020-10-05 13:21 | 比較すると見えてくる。 | Comments(0)

by enotecabianchi