終戦記念日に想うこと。
今回は個人的な回想録。
画像もないのであしからず~♬
ウチがお世話になっているお寺の住職さんは僕より年下だ。
だから最初この方に代が移られてからは、少々不安でお話も味気がなかったけれど、
今はずいぶんと落ち着いて腰が据わり、彼のおじいちゃんを偲ばせる風格が出てきた。
僕はそのおじいちゃんのお話を聞くのが好きだった。
そして不思議なことに、ウチとその老住職とは妙な縁があった。
いつかのお盆。そのときも老住職はウチを参ってくれた。
僕たちの田舎が宮崎であることは知っていらっしゃったが、日向のとある地名を伝えて、
僕の父が、そこに昔、日本軍の小さな基地があったことを住職に話した。
すると住職はたいそう驚かれて、その場所を詳しく聞きはじめた。
理由を聞くと、
住職は若い頃出兵されていて、
戦友がまさに日向のその基地から飛び発ち、還ってこなかったこと、
その数日後には住職も飛ぶことになっていたがその前に終戦したこと、
死ねなかった自分と死んだ友のことを考えてずっと今まで生きてきたことを、
話してくれた。
しばらくして住職は、宮崎のあの場所へ足を運んだという。
戻ってこられて僕たちにその様子を語る住職は、今までで一番安らかな目をしていた。
住職が亡くなられたのは、そのすぐあとだった。
戦争のことをもっとよく知ろうと思ったできごと。
繰り返さないために、学ぼう。
今日は終戦記念日。
せやさかいにそんなことを、思い出しましてん。
by enotecabianchi
| 2020-08-15 14:22
| つぶやき。
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