火山性土壌ネッビオーロが語るもの。
「アントニオーロはガッティナーラの中で最も伝統派。
硬さはそこからくるのかもしれないわね。」
こう語ったのは、同じガッティナーラの秀逸な造り手、トラヴァリーニの当主チンツィアさん。
昨年秋、彼女と食事を共にしたとき、話した内容だ。(その時のブログは → コチラ!)
失礼と思いながらも他者の名を出して聞いてみたけれど、よかったと思う。
同じワインを造っている人でさえもそう感じさせるんだなと、実感したからね。

という、またとない機会を頂いた。
トラヴァリーニのチンツィアが話す通り、やはり全て、カタい!
とはいえ、最初のガッティナーラはカタいが安定感があり、飲むと説得力がある。
深さと旨さ、そして落ち着きがある。
レ・カステッレを飲むとその差は歴然。
めっちゃカタい。が、深い。
収斂性とアイラ島のシングルモルトにある<ヨード>の香味。
サン・フランチェスコはもっとカタい!
が、熟成ポテンシャルはレ・カステッレの上をゆく。
そして飲み進めていくとほんの少し、柔らかさが垣間見える。
オッソ・サングラート。
香りの格が違う。
ヨードの香味はレ・カステッレよりも強く、広がる上質の香り。
オッソ・サングラートまで飲み進めたあと最初のガッティナーラに戻ると、
あら不思議。やらか~い♬
結論。
今飲むなら絶対、ガッティナーラがおすすめ!
品質を考えれば絶対に安い。
営業トークで書いているのではない。
お客さんの満足度を高めること間違いない。
クリュ・ガッティナーラは、好みを見つけて毎年購入することをお勧めする。
生産量から考えても、世界的に取り合いになっているから、やがて日本からなくなるだろうからね。
ほいで、これら4つを飲んでたら、開けたくなるやないの!
トラヴァリーニ、いらっしゃーい♬
で、飲み比べて、思った。
トラヴァリーニは女性的、アントニオーロは男性的なガッティナーラだ。
当主がそうだから、とかいう問題ではない。
トラヴァリーニは、ボトルをデザインする過程から考えても、温かみのある造り手。
そしてアントニオーロはあくまでも伝統を重んじ、果てしなくカタいワインを頑なに造る。
その土地を表現するために。
善し悪しではない。スタイルの問題だ。
僕は、そのどちらも、好きだ。
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!!好きなワインだけを、リストに載せてます♬ ~