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毎日更新♬ エノテカビアンキのブログ

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

トラヴァリーニ。


 造り手とランチ&同行営業~ッ♫
 北ピエモンテはガッティナーラの大家、<トラヴァリーニ>から、
 オーナーのチンツィアさんとその次女カロリーナさん。

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 一目見ると絶対に忘れることのないボトルシェイプ。
 これが、トラヴァリーニが手掛けるガッティナーラの <見た目> の優位性といえようか。
 だがこのボトルは、人目を惹くために創られたのではない。
 1950年代、ガッティナーラのネッビオーロは非常に硬く、飲めるようになるのに10年を要した。
 飲み頃を迎えるべく熟成を待つと、<オリ>が発生する。
 そのオリを効果的にボトルに残すことができる形状なのだ。
 だからボトルを横から見ると、腹が出っ張ったような形。
 トラヴァリーニのガッティナーラを注ぐときはだから、表ラベルを下にして注ぐのが正当なのです。
 <見た目>を狙ったのではない、実用性重視のボトルは1958年、チンツィアの父、ジャンカルロの創造から現在まで、
 変わらない伝統となっている。

 さてそのガッティナーラの中身だが、
 アルバのネッビオーロ群との大きな違いは、その土壌で、ガッティナーラのそれは火山性土壌だ。
 つまり、バローロやバルバレスコと比べると鉄分などのミネラルが豊富。
 時にはバローロよりも飲み頃を迎えるまでに時間を要するほど、硬い。
 ガッティナーラにはそんなイメージがあるが、トラヴァリーニのガッティナーラは、開けた時から、柔らかい。
 優良なガッティナーラのもう一人の造り手、<アントニオ―ロ>を引き合いに出してみた。

「個人的に、アントニオ―ロはいつ柔らかくなるのかわからないくらい硬い。
 トラヴァリーニはそれと比べるとずいぶん柔らかい。」
 感じたことをこう伝えたら、
「アントニオ―ロはガッティナーラの中で最も伝統派。
 硬さはそこからくるのかもしれないわね。」
 と返ってきた。

 ガッティナーラは大きな4つのゾーンに分かれる。
 全ガッティナーラの栽培面積は、100ヘクタール。
 トラヴァリーニはその内の実に59ヘクタール(!)を所有し、その4つのゾーン全てに畑を持つ。
 バローロと同じで、4つの異なるテロワールから収穫されたネッビオーロで造られたガッティナーラを、<クラッシコ>と呼ぶ。
 トラヴァリーニにとってこの<ガッティナーラ・クラッシコ>はことのほか重要で、
 かつ、価格的なバランスが最も整ったワインといえようか。

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 ランチの舞台は平野町、アッラゴッチャさん。
 の、<タヤリン ホロホロ鳥とラディッキオのラグー>
 このお料理!
 相性?
 ペルフェットに決まってるやないの♬

 もうひとつ、特筆すべきワインが在る。
 ネッビオーロで造られたメトドクラッシコ、<ネボレ>だ。
 ガッティナーラで造られるネッビオーロの房の下の部分を切り、その部分だけでを使って造られた逸品。
 ガッティナーラよりも1カ月早く積んだブドウをソフトプレス、46か月の瓶内熟成を経て、パドゼで仕上げられる。
 トラヴァリーニだけが造るネッビオーロ100%の白のメトドクラッシコだ。
 それは香りからはっきりと火山性土壌を辿ることができる。
 味わいもまた、ネッビオーロの特徴を如実に表現されていて、
 なおかつそれは、アルバのネッビオーロではないことがはっきりと解る個性を有する。
 近年飲んだスプマンテの中で、群を抜いた素晴らしさ。
 日本にしか輸入されていないから、本国か日本でしか飲めない。
 ウチの新しいワインリストに載せられるほど分けてもらえるかどうか。
 掲載されていなければ叶わなかったと思ってね。
 少量を謳って購買を煽っているのではない。
 もとより、飲み手を選ぶワインだから全ての人におすすめ、とも言わない。
 熱烈なネッビオーロ・ラヴァーなら、感動もののワインと思うのです。

 次のワインリストは今月末発送予定。
 ご期待下さいませね♬

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チンツィア、カロリーナ、そしてアッラゴッチャの北村さん、上山さん、ありがとうございました♫


by enotecabianchi | 2019-10-24 20:48 | 造り手との食事。 | Comments(0)