レ・モレッテ。

早速入荷~♫
レポート、いきまーす!
北イタリアにある、イタリア最大の湖、ガルダ湖。
ルガーナはその南岸の畔で造られる白ワイン。
もう、そう聞くだけで涼しげやね ♫
ヴェネト州とロンバルディア州に跨る形のDOCルガーナは、トゥルビアーナと呼ばれる土着品種で造られる白ワインだ。
ガルダ湖は、氷河が溶けて形成された湖で、ルガーナ地区は粘土を多く含んだ土地。
とりわけ、湖に近ければ近いほど、粘土比率は高くなる。
レ・モレッテの畑は、湖から南へ1㎞と正に隣接していて、最高のトゥルビアーナを造る環境が整っている。
独特のミネラルは、そこに由来するのだ。
レ・モレッテのすぐ近くには、フラッシノという小さい湖がある。
ガルダと同じく美しい湖で、そこには毎年、モレッテという渡り鳥が舞い降りる。
カンティーナの名前はその鳥から付けられたもの。
ルガーナに対して常々、疑問に感じていたことがある。
それは、同じルガーナでもその所在地を調べたら、ヴェネト側だったりロンバルディア側だったりする。
それぞれの特徴が知りたくて、聞いてみた。すると、
「それは大きな問題じゃないよ!
ルガーナDOCは湖の南に沿って横に長く広がる。
州境は、DOCエリアを縦に割るように走っているから、どちらの州にもルガーナの造り手がいるんだ。
そしてカンティーナの住所は大きな問題でないのは、
ロンバルディアの造り手はヴェネト側にも畑を持っているし、その逆も然り。
ウチはヴェネト側にあるけれど、ロンバルディア側にも畑を持つし ブドウももちろん使う。
大事なのは <東西>ではなく、<南北>つまり、ガルダ湖にどれだけ近いか、ということさ。」
ガルダ湖の水面を0メートルとするなら、レ・モレッテは標高3メートル。
ほぼ平地で、湖から遠くなれば標高は高くなるが、粘土比率は低くなる。
風は常に湖から吹き、それはブドウの健康を保つ。
平地では良いワインは生まれない、とよく言われるが、ルガーナはそれを覆すほどの説得力を有する。
レ・モレッテは元々ブドウの苗木業者で、それは今も続いている。
それはつまり、自分たちの畑にどのトゥルビアーナが最適かを熟知している、ということ。
レ・モレッテが造るルガーナの味わい深さと安心感は、ここに由来するのかもしれない。
現在、レ・モレッテでは60種類の苗木を販売している。
そのうちトゥルビアーナのクローンは、7種類。
ファビオはそれを、「10種類にまで増やしたい。」と言った。
続けて、
「サンジョヴェーゼやネッビオーロなど優れたブドウにはたくさんのクローンがあるものだ。
選択肢が多いということは味わいに深みが増す。
クローンを増やすのは、トゥルビアーナの、ひいてはルガーナDOC全体のレベルを上げるためなんだ。」
ネッビオーロやサンジョヴェーゼのクローンの数とは、トゥルビアーナは比べものにならない。
栽培エリアもまた、比較にならない。
だがその狭く限られたエリアで、クローンの数が今よりも増えたなら?
今よりも確実に品質が向上するのは、誰にでも容易に想像できる。
注目のDOCは更なる高みへ。
レ・モレッテは、その実現に最も貢献する造り手ではなかろうか。
<こぼれ話>
ドラクエの<さくせん>で言えば「ガンガンいこうぜ!」という指令だったので、
同行営業では実に、9店舗ものお客さんを巡った。
ものすごい喋りたがり&質問好きのファビオは車中、後部座席から、
「タカシ!」
と呼んではガシガシ質問してくる。しかもその都度、オレの肩をトントン!って叩いて。
「この地図見なよ!」とか、
オレ運転しとるんやけど・・・。何回それに応えて振り返ったことか(苦笑)
そんな楽しい楽しい巡業でございましたー♫

また大阪に、帰ってらっしゃい!
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!!楽しいねぇ。造り手との行脚 ♫ ~