人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

bianchim.exblog.jp

イタリアワイン

国家元首。



 ルネサンス美術に触発されて、それにまつわるワインをいくつかご紹介したその第一弾は、
 ヴェネツィア派の画家 ジョヴァンニ・ベッリーニが描く、
<元首レオナルド・ロレダンの肖像> だったが、
 その文中に カーポ・ディ・スタートのことを書いたもんやから、飲みたくなって仕入れてみた。

国家元首。_d0212522_22081596.jpg
カーポ・ディ・スタート 2013 (ロレダン・ガスパリーニ)

 イタリアには数多くの 「ボルドー・ブレンド」 と呼ばれるワインが存在するが、
 何を隠そうイタリアで最初に造られたボルドーブレンドのワインが、このカーポ・ディ・スタートなのよね。
 だから、イタリアワインというよりもボルドーのワインに似るが、
 それはそれは 「歴史を味わう」 ともいいたくなる荘厳さだ。

 そして そのブログの最後に投げかけた、担当さんへの質問が返ってきた。
 なにを聞いたのかというと、

「元首レオナルド・ロレダン と ロレダン・ガスパリーニとは、血の繋がりがあるのだろうか?」

 というもの。
 まぁ どの地にも同じ姓を持つ人なんてたくさんいるからねー、
 なんて あんまり期待していなかったら、なんとこれが、
 直系の子孫!
 だそうだ!(ビックリ!)

 元フランス大統領シャルル・ド・ゴールに敬意を表して、
 「カーポ・ディ・スタート(国家元首)」 と名付けられたそうだが、
 自身の先祖を思ってのネーミングでもあることは、間違いありますまい。

 しゃーけど、
 そういった事実を とりわけアピールするでもなく聞かれたら答える、このスタンス。
 良し悪しは別だが、トスカーナ地方の貴族とは大きな差があるね。
 バローネ・リカーゾリはその良き対照例といえようか。
 常にスター的な貴族がいたトスカーナ地方と、
 誰かが抜きんでることなく冷徹なスタイルを貫いたヴェネツィア。
 なんだかルネサンス期の政治体制を見るようで面白い。

 おぉ!
 そういえばリカーゾリ男爵の末裔も、ロレダン家も、
 同じ会社が輸入しているね。
 日本におけるイタリアワインの普及に大きく貢献された会社だ。
 次はどんな素晴らしいワインを紹介してくれるのか。
 ワイン飲んだら壊れ方が半端ない担当さんの力量にも、
 大きな期待を寄せているのです w

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!!歴史にリンクしたワイン、好きです。 ~


by enotecabianchi | 2019-03-29 22:09 | 歴史もの。 | Comments(0)