やっぱり凄いわ、「ファレルヌム」。
ヴィッラ・マティルデから ステーファノ・トンベージさんを囲んでのディナー。
より深く、「ファレルノ」 について知ることができた。
ファレルノが何故、古代ローマ時代から高品質ワインの産地として名を馳せたのか?
その答えは 「地理的な特徴」 が大きく関わっている。
ファレルノの産地は、海から5km と、南西は正に海に面している。
加えて他の三方を 北西から南東に<モンティ・アウルンチ>、<ロッカモンフィーナ>、<モンテ・デル・マッシコ> という山々に囲まれている。
北の山間からはファレルノに向かって冷たい風が吹き抜け、更に海からは暖かい風が流れ込む。
上空の雲はとどまることがないため、降雨量が少ない。
そしてご存知、ロッカモンフィーナは<火山性石灰土壌>だ。
古代ローマ人たちがこれらを分析して知っていたとは思えないが、
感覚で知っていたというだけでも、身震いするね。
凄い民族だ。
さてさて 昨夜のディナー、実はイタリア料理ではなく、和食だった。

堂島 雪花菜(どうじまきらず)さんの3皿目、
お造り カツオ、鯛、サザエ肝和え。
インポーターさんの、「カツオがあるから赤も一緒に。」
という声には店主自ら、
「今日のカツオは初ガツオなので脂の乗り具合は深くない。
わさび醤油は用意しているが、塩とレモンでお楽しみ頂きたい。
なので、赤はアリアニコだからできれば、白ワインで合わせてみて下さい。」
そう説明頂き、そのおすすめに従った。
するとこれが!

ファレルノ・ビアンコ との相性が抜群だった ♬
このワインに使われるファランギーナは、通常のものよりも粒が小さい。
<粒が小さい> ということは果皮部分が通常よりも多く 結果、タンニンをほんの少し感じる奥深い白ワインとなる。
この地において ファランギーナは、カンパーニア州における第3のブドウではない。
フィアノも、そしてグレコをも凌駕する <ファランギーナ・ファレルナ> という独自の名を持つファランギーナ。
古代から高値が付けられるわけだ。
ところで、ローマ時代に銘醸ワインだった 、<ファレルヌム> は、
赤だったのか? それとも白か?
長年の研究で この答えは、“白” だったのではないかと ヴィッラ・マティルデは結論づけた。
現在のファレルノは 白も赤も存在するが、個人的にも白の方が好きだ。
グルメな古代人が見つけたテロワールを如実に表現した 「太い味わい」。
魚介だけでなく、豚や鶏肉なんかにも合わせてみたい。
想像が尽きない、魅惑的なワインなのよねぇ ♬
あなたも、試してみてねぇ ♬
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 和食とのアッビナメントは新鮮やったわぁ ♬ ~
by enotecabianchi
| 2018-05-10 19:51
| 造り手との食事。
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