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イタリアワイン

感性を研ぎ澄ませ、いざ飲もう!


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テッレ・ネーレ のワインたち

 マルコ・ディ・グラツィア のセミナーに参加した。
 セミナーの冒頭で彼は、
「ワインの <醸造> に関して話すつもりはない。 話したところで何の意味もないからね。」
 と言った。
 エトナの歴史を簡潔に話したあと、テッレ・ネーレの、とりわけ畑に関することと、彼の哲学、そして感性についてのセミナーだった。
 マルコ・ディ・グラツィア のことを知る人なら当然というかもしれないが、セミナーで使ったワイングラスは全て、ブルゴーニュ型。
 おっと、ここでは僕の意見や感想を織り交ぜるよりも、ご本人の言葉をそのまま記した方が伝わると思うので、名言を列記してみる。

「(ボクの造るワインは) 家族のようなもの。 それぞれに異なる性格を持つが、DNAは同じ。
 あるいは、上質で貴重な同じ布地を使って拵えた様々な種類の服のようなもの。 どれも上質だが、元の布地は同じ。」

「エトナは、10月の収穫期に雨が降りやすい。 また、ワイン産地としては唯一、溶岩の危険性がある。
 そして、細分化された段々畑での作業や収穫は、困難を極める。
 だが、いや、だからこそ、ただ一つの個性を纏ったワインが造られるんだ。」

「これだけ狭い地域で、ここまで多様性に富んだキャラクターを出せる産地は、世界で3つだけ。
 その3つとは、<ブルゴーニュ>、<ランゲ>、そして、<エトナ> だ。」

「(ボクの造る) ロザートは、<月> を想起させるもの。 自らは光らず 他の光で輝く存在。
 女性的でロマンティックで、月に喩えたくなるような要素を持つ。」

エトナ・ロッソ について
「シンプルだがエトナの特徴が出た、みずみずしいワイン。
 <泥からきれいな花が生まれる> という言葉があるが、人を恐れさせてきた火山から、この美しいワインが生まれるんだよ。」

サント・スピリト について
「香り高く、女性的なワイン。 性格に一貫性があり明確な個性があるが、それを見せびらかさない。 内に大きな力を秘める。
 美しいドレスを完璧に着こなした女性のような、優美で官能的なワイン。」

サン・ロレンツォ について
「収穫は10月末で最も遅い。 カルデラーラの畑と同じ時期。
 他のどの畑とも全く異なる土壌。
 男性的なワインだが <威厳> ではない。 貴公子的な、若さとエレガントさを持っていて、女性のような要素を持つがあくまで男性的。
 絹のようなタッチ。」

 他にも嬉しい名言があったがこのへんで。


 塩野七生さんが、
「<威厳> は、同性愛であろうと異性愛であろうと、あらゆるセックスにアレルギー反応を起こさせる。」
 と書いていたが、<威厳> と <官能>は、対極にあるのかもしれないね。
 彼の造るエトナに、威厳に満ちたワインはひとつもなかった。
 つまり、どのワインも色気があり 官能的だったということ。
 これは、アンドレア・フランケッティ が造るパッソピッシャーロ のコントラーダ・シリーズ にも通ずるものがあるから、エトナを 天才が造ると、その領域に達するのだろうね。
 最後に、マルコ・ディ・グラツィアのこの名言を。

「力強く声高に叫ぶようなワインよりも 優しいワインを。
 人はだれでも、ゲンコツよりも愛撫をもとめるものだからね。」

 感性に訴えるセミナー。
 大いに楽しませて頂いた。
 グラツィエ! マルコさん!!

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by enotecabianchi | 2018-02-03 19:31 | セミナーレポート! | Comments(0)