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イタリアワイン

「恐ろしい丘」て意味の造り手、コルテレンツィオ。

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 造り手さん来社~ッ!
 北イタリアは アルト・アディジェ州から、有力な協同組合、「コルテレンツィオ」 のレティツィアさん。
 協同組合、と聞くと日本では、軽くみてしまう人がいるかもしれないが、アルト・アディジェ における 協同組合の存在は、高品質の牽引者として一目置かれている。
 世界的な評価、そしてその経営においても、協同組合の理想的モデルとして、イタリア全土から注目を集める。

 コルテレンツィオ は 300人の組合員で構成されており、1人あたりが所有する畑は 平均1ヘクタール。
 つまり、300ヘクタールという広大な畑から、そのテロワールに合致したブドウを栽培し、ワインを醸す。

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 アルト・アディジェの他の協同組合の例に漏れず、造っているワインはいくつかのシリーズで構成されている。
 コルテレンツィオは3つ。
 まず左の、クラシック・レンジ。 最も生産量が多く、低価格で気軽に コルテレンツィオの高品質を体感できる。
 このレンジの全てのワインは、ステンレスでの熟成を経て、果実の良さを前面に出す。

 次に、プレディウム・レンジ。 より地域を限定した、集中力の高いワイン群。 必要に応じてバリックや大樽での熟成を経る。

 そして最後に、ラフォア。
 現在は 白のソーヴィニョンと、赤のカベルネ・ソーヴィニョンしか ラフォアを名乗らないが 近い将来、シャルドネ と ゲヴュルトラミナー もラフォアを名乗ることになる。
 楽しみやね。


 赤においては、ピノネロ の独壇場かと思っていたら、もうひとつあったね。

LAGREIN 。

 なんて読む? 僕は、「ラグレイン」 と読んでいた。
 レティツィアさんほか、現地の人は違う。

「ラグライン。」

 なのだそうだ。 今度からそう記載するわ。
 ラグラインにはふたつのクローンがあって、ひとつは今、主流になっている、「ラグライン・ドゥンケル」。「ダーク」 て意味ね。
 もうひとつは、「ラグライン・クレッツェル」。 ドゥンケルと比べると明るい色調。 そう、もうひとつの土着 「スキアーヴァ」 みたいな ね。
 昔はこの クレッツェル がメインだったけれど、醸造技術の進歩で、ドゥンケル をうまく醸すことが可能となったために、今では逆転したのだそうだ。

 ラグライン と聞くと、僕をはじめ大半の人が、「青い」 イメージがあるだろうが、コルテレンツィオのラグラインは、青くない。
 それどころか、ごっつ美味しい。

「ラグラインの販売量は伸びてるの?」
 と聞くと、
「さぁ。毎年、リリースした分は早く売り切れるから、わからないわ。」
 って返ってきたが、4,5年くらい前から、アメリカをはじめ 輸出が増えているそうだから、ようやく注目されはじめた土着品種なのかもね。

 キュートな笑顔の レティツィアさん。
 日本のおみやげをプレゼントしたら、
「アリガトゴザマス!」
 と期待を裏切らない発音でお礼を言ってくれたから、
「ドイタマシテ!」
 って返しといたw

 これだけ 品質の良さを実感させられたら、
 ウチのラインナップも、増えるに決まってるやん ♬
 
 新着をお楽しみに~ッ!

 Grazie !
 Letizia san !


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! まだまだ続くよ来日ラッシュ! ~


by enotecabianchi | 2017-02-23 21:12 | ワインの造り手。 | Comments(0)

by enotecabianchi