山のワイン。クジラのラベル。

ブロ 2014 (ノエリア・リッチ)
実に印象的。
一枚の大きなラベルが巻き付いたボトル。
フォルリ は、中世では ロマーニャ地方の重要な都市として知られていた。
その都市の領主は、カテリーナ・スフォルツァ というひと。
<最高の精神と度胸を持った、疑いなくイタリアのプリマ・ドンナ>
そう称えられたひとだ。
そんなことを本で読んだから街の名前だけは知っていたが、ワインはほとんど知らなかった。
このワインを扱うことになったのは、担当さんが定期的に行う、ウチでのテイスティングで知ったからだ。
ブドウが何かを知らされずに、あれやこれやと話しながら飲んだ。
何よりもまず、ミネラルを感じる。 これは、ブドウ由来なのか? あるいは、土壌からくるものか?
「でも、エミリア・ロマーニャ だから標高はそんなに高くないですよね?」
僕のこの問いに、よくぞ聞いてくれたとばかりに 説明が始まる。 それによると、
このワインが造られる 「プレダッピオ・アルタ」 は、エミリア・ロマーニャ の中で最も標高が高い。
たいていは100m ほどだが、ここは400m を超える。
もうひとつ特筆すべきは、その標高でありながら この土地は昔、海だった。
何度もの隆起により形成されたのが、「プレダッピオ・アルタ」 なのだ。
そしてこの畑からは、クジラの骨が出土したということから、このラベルになったのだそう。
ブドウは、「トレッビアーノ・ロマニョーロ」。 ここの土着品種だ。
その日は 5~6アイテム、テイスティングしたが、最も印象に残り、即、採用となった。
日常的に担当さんとワインの話ができるのは、楽しい。
キャンペーンや条件の話しかしない担当さんとは、かくも大きな差だ。
中には、「コレを扱ったら御社の利益率が上がりますよ!」 なんて言う人がいる。
余計なお世話です。 はい。
しばらくキャンペーンの話しかしていない担当さん。
ワインの話をしに来ませんか?
そのために、その会社 選んだんでしょ?
~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ! 価格よりも 大事なもの。 ~
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by enotecabianchi
| 2016-07-02 17:57
| ちょっと言いたいこと。
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