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イタリアワイン

秘めたる力。

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 造り手さん、来日~ッ!
 ラツィオ州のワイン、「エスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ」 の造り手、リッカルドさんと インポーターのスタッフ、キアラちゃん。 キャワいいなぁ ♡
 昨日の午後、レストランへ同行営業。

 一日一緒にいて エスト (長いから今後こう書くで) に対するお客さんの反応を聞いてみると、

「若い頃 勉強した時に名前を知った」
 くらいの人が大半で、中には、

「初めて飲んだ。」

 という人もいた。
 僕も実際 レストランで、そのワインをリストに見つけても、まず頼まないだろう。
 この造り手を知るまでは、ね。

 100年にわたる歴史を持つ造り手だから ラベルには、「“アンティカ・カンティーナ” レオナルディ」 とある。
 モンテフィアスコーネ では最も古い造り手で、紆余曲折あったこのDOCの歴史を、誰よりも肌で感じている造り手だろう。

 エスト は、3種のブドウがブレンドされている。
 トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・プンティナータ、そしてトレッビアーノ・ジャッロ (地元では“ロッセット” と呼ぶらしい) だ。
 重要なのは トレッビアーノ のふたつ。

 トスカーノは、収穫量が多く、麦わら色を呈するブドウ。 香りは優しく みずみずしい。
 火山性の土壌に由来する適度なミネラルも感じられる。

 一方 ジャッロ は、収穫量が少ない。 粒が小さく 果皮が厚い。 熟すとピンク色を呈する。
 結果 ブドウジュースは、黄金色。 そして芳香性に富み、トスカーノ と比べると より果実味が強く、はっきりとしたストラクチャーを持つ。

 マルヴァジア・プンティナータ の特徴を聞けなかったが、このブドウは年々、ブレンド比率が下がっているのだとか。


 レオナルディ ではふたつのエストを造っている。
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 ひとつはスタンダード・レンジ。 同社の名刺代わりのワインだ。
 トレッビアーノ・ジャッロ の比率は 15%。 ステンレスでの熟成を経る。
 いわゆる “観光客用” のエストとは一線を画しているのは、その色を見れば 一目瞭然だ。
 並のエストよりも深い色を呈していて、これは ジャッロの比率の高さに由来する。
 味わいもまた、ジャッロの影響が大きい。
 適度な酸とミネラルは、スイスイと飲めてしまう要素だが、そこに 蜜のような上質な甘さが伴う。
 ジャッロ の恩恵だ。

 もうひとつのエストは、リッカルドが創造したもの。
 ポッジョ デル カルディナーレ。
 選定をより厳しくして収穫は手摘み。
 そして ジャッロ の比率を30% にまで高める。
 高いポテンシャルを有するジャッロを、フレンチオークのバリックで熟成。
 エストにおいて、最も立体的なワインへと昇華した。
 はっきりとした 蜜の味わい。 樽のニュアンスは弱く、ちょっとしたグリップを感じる。

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 ふたつのワインには、実にシンプルなお料理と合わせて頂いた。
 お互いを引き立て合う、楽しい食事。


 かつて、 「ヴェルディッキオ」 も、魚の形をしたボトル に詰められた “観光客ワイン” の時代があった。
 彼らは早い時期にそれらを捨て (今もたまに見るけどね)、“観光客向け” からの脱却に成功し、今、アドリア海沿いで最も注目を集める白ワインとして知られている。
 「品質的」 に、 ね。

 レオナルディ の エスト もまた、

「もしかすると もしかするかも。。。」

 そう感じずにはいられない、ポテンシャルを秘めたワインなのよね。




~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ! ウマイもんはウマい。~


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by enotecabianchi | 2016-05-31 20:28 | ワインの造り手。 | Comments(0)