その評価、今は昔。

ラクリマクリスティ・デル・ヴェズーヴィオ・ビアンコ 2014 (フィオレ・ロマーノ)
「何を今さら?」
なんて思う人がいるとしたら、その人は美味しいイタリアワインには辿り着けない。
「キリストの涙」 という このキャッチーなワインは、ユニークな名の宿命である 「観光客用」 のワインとして、知られていた。
昔はね。
造り手は、そんな評価に甘んじているほどバカではないので、その頃と同じイメージを持っていたら、その姿を見誤る。
以前、このDOCの他の造り手が こう言っていた。
「ラクリマクリスティ・デル・ヴェズーヴィオ という名のDOCは、僕たちにとって大事なものさ。
とりわけ、<デル・ヴェズーヴィオ> というのがね。
その言葉は、ここが火山性土壌であることを示している。 誰もが知る火山だからね。
これが大事なんだ!
だからこのワインを、<ラクリマクリスティ> って省略しないでおくれよ!」
実際、香りから はっきりと感じられるほど、ミネラルが豊富。
ふくよかで爽やかな果実味に、このミネラルがバランスを整える。
火山性土壌から造られるワインの中でも 比較的フレンドリーなのは、「観光客用」 と評された時代を経たからか? なんて思ってしまう。
試してみてみ。
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