忘れない ヴィンテージ。
3月 11日。
日本人にとって 忘れることのない日。
5年前というと、2011年。
僕はワインの販売を生業としているので、「ヴィンテージ」 という言葉をよく使う。
ワインにとっての ヴィンテージの良し悪しは 仕事柄、知っておくのは当然だ。
ヴィンテージ には他に 「記念の年」 というのがある。 人によって様々だが例えば、生まれ年 や恋人たちが出会った年、結婚した年、こどもの生まれ年 などなど。
また、大切な人が亡くなった年、そして、天災が容赦なく襲った年。

阪神大震災は、1995年。
これもまた、忘れることのないヴィンテージ。
ワインのヴィンテージには、そういったことを想い起こさせる効果がある。
そして、そんな飲みものは、ワインだけではなかろうか、とも思う。
ときどき 思う。
これを生涯の仕事にしてよかった。

さぁ 春は、すぐそこね。