これもヴェネツィア。
ヴェネツィア共和国の 「本国」 ともいうべき 「ヴェネト州」 は、「プロセッコ」 の産地だ。
そう。 イタリアで最も “フレンドリーな泡” 、プロセッコ。
近年の DOCG 昇格で、注目度だけでなく、品質向上も著しい。
今や、美味しくないプロセッコを見つける方が難しいくらいやね。
そんなプロセッコに、「グランクリュ」 があるのをご存知だろうか?
スペリオーレ・ディ・カルティッツェ (ビゾル)
ヴェネト州には、グランクリュが 5つある。
ソアヴェ・クラッシコ に2つ。 ヴァルポリチェッラ に2つ。
プロセッコは、この 「カルティッツェ」 だけ。
通常のプロセッコと比べると、やはり高い。 でも、そんな理由だけでスルーしてしまって、ええのん?
確かにこの価格だと 「メトド・クラッシコ」 のものが買えてしまったりするが、元々の方向性が違うワインだから、価格だけ同じフィールドに立っているのは、分が悪い。
そう。 マイノリティ は常に、分が悪いのよ。
なのに何故、このワインを勧めるのか?
メトド・クラッシコ と比べると優れている要素があるからなのね。 それは、
「溢れんばかりの果実味」 だ。
プロセッコ にはそれがある。 カルティッツェになると、ワインとしてのスケールがより大きくなる。
そして、メトド・クラッシコ のスプマンテには必ず、「イースト香」 がある。 上級のものになるとその香りはより強く、複雑性が増す傾向にある。 このイースト香が強くなると、果実味が弱くなる、反比例の関係にある。
一般消費者の中には少数だが、この 「イースト香」 が苦手、という人がいる。
イースト香は苦手だけれど、上質の泡が飲みたい。
そんな人には、カルティッツェ!
あ~、これを求める人もまた、マイノリティ やな~。
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