イル・ファルコーネ。
僕のようなオジサンは、プーリアなどに代表される 「しっかりタイプの赤ワイン」 は疲れてしまうけれど、毎日書いているブログを読み返すと、ほとんどがイタリア中部よりも北のワインにばかりスポットが当たっていることに気付く。
よろしくないな。
カステル・デル・モンテ・リゼルヴァ “イル・ファルコーネ” 2008 (リヴェラ)
そう思って真っ先に思い浮かんだのがこのワイン。
この DOC においては、老舗中の老舗。
カステル・デル・モンテ。
言うまでもないが、プーリア州の DOC であると同時に、世界遺産にも登録されている 古城の名でもある。
この城を建立したのは、神聖ローマ皇帝 フリードリッヒ 二世 だが、この人についてはいつか、面白いワインと共に紹介するとしよう。
「カステル・デル・モンテ」 と 「鷹(タカ)」 は、切れない関係にある。
なぜなら、この城の主、フリードリッヒ 二世 の王家の紋章が 「鷹」 であるからで、この DOC 最高のワインとして、これ以上はないネーミングであろう。
ラベルをつぶさに見てみると、地味ではあるが凝った造りであることに気付く。
シンボルである 「鷹」 と 「王冠」 そして社名の 「リヴェラ」 には エンボス加工が施され、
社のエンブレムがまたこれ、エラいカラフルやな~。
昔、造り手に直接聞いたことがある。 すると、
「このワインを造ったのは僕のおじいさんだけど、細かいところにすごく神経を遣う人だったよ。
だからこのラベルみたいに、よく見ると手が込んでいる、というのが好きでね。」
味わいについては書かないつもりだけれど、
もうひとつ 注目すべきは、最初に輸入された時から あまり価格が変わっていない、ということ。
数年前の年末、忙しい中 毎年、一年の挨拶に来て下さるインポーターの社長さんが、このワインを見て言った。
「僕がこの仕事を始めた頃からすでに、輸入されてたワインや。 懐かしいなぁ!」
かれこれ 40年近いのではと思う。
永く愛されているのには、理由 (ワケ) があるのだ。
まだの人は、試されたしッ!
~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ 懐かしいワインも、あるで ♡ ~