ベナンティ。
昨年の アントニオ・ベナンティ に続き、昨日は輸出マネージャー、アガティーノ、来日~ッ!
昼食はもちろん、昨年と同じ場所、トラットリア・ニコさん~。
素晴らしいシチリア料理に大満足の アガティーノ。
昼食のはじめに、
「ベナンティ を円滑に販売してもらうために、僕は何をすべきかな?」
そう 僕に聞いたアガティーノ。
いかにもセールスマネージャーらしい、こちらの事を考えた、的を得た質問。
嬉しいやん。
そんな彼に僕は、
「どんな些細なことでも構わないから、生きた情報を送り続けてほしい。」
と答えた。
流通は既に、インポーターである テラヴェールさんが高いレベルでカヴァーしているし、
同じく高いレベルで、ベナンティの情報も みんなが共有できる状態にある。
僕が欲しいのは、調べれば分かる類のものではなく、
会って、話をしないと分からないこと。
だから、しょーもないこともいっぱい聞いたんだけど、食事の席では、先のブログで書いた疑問、
<ラベルは何故変更したのか?>
についての話が、その大半を占めた。
「2013年の ヴェルゼッラ は、先代の ジュセッペ から新しい代になって最初のヴィンテージ。 それに伴って ボトルやラベルの刷新をしたわけだけど、長い歴史を持ったワインを <変える> ことは、実は大変なことなんだ。
いかに前のイメージを損なうことなく、新しいコンセプトを正しく伝えられるか。 ここに至るまで 2年、みんなで話し合ったよ。」
☆ まず、「エトナ」 の文字が大きくなり、「ロッソディヴェエルゼッラ」 が小さくなったことについて。
ロッソディヴェルゼッラ は、ベナンティのベースとなるワイン。三日月形のDOCエリアの様々な畑からのブドウをブレンドして造られる。 つまりこのワインに求める、そして求められるのは、
エトナとしてのバランスの良さ
そして、
ヴィンテージ に左右されにくい 高品質な個性
である。
このコンセプトを明確にすれば、大事なのは ヴェルゼッラ というワイン名ではなく、エトナロッソ というDOC名であることは必然で、結果、それを一番大きい文字にした。
☆ ヴィンテージを表ラベルに表記するようになったのも、
「ワインにとって欠くことの許されない情報を表にしただけさ。」 とアガティーノ。
☆ エンブレムが カラーから モノクロ になったのは?
ベースワインの ヴェルゼッラ と カセッレ をモノクロにして、クリュクラス、白の 「ピエトラマリーナ」、赤の 「ロヴィテッロ」 と 「セッラ・デッラ・コンテッサ」 は、金色にした。
ベースワインは、バランスの良さを第一 とするのに対し、クリュクラスは、ヴィンテージの影響や個性が、ストレートに表現される。
コンセプトの違いが明白なので、エンブレムの色を分けることでその違いを明らかにし、クリュクラスを特別な存在に位置づけた。
大いに納得した。
変わったのには、ちゃんと理由があるねん。
昼食のあと、ベナンティのことをよく知っているレストランから 初めて飲むレストランまで、計7軒、走り回った。
その間、僕たちは色んなことを話した。
ここに書くまでもない情報でも、僕にとっては大切なもの。
ディナーもご一緒したかったけれど、彼は夜の便で、シンガポールへと飛び立った。
そこでもまた、エトナの想いを 熱く語るんやろなぁ。
グラッツェ! アガティーノ。
今度はエトナで、また会おう。
~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ だよ~~