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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン

ベナンティ。


 昨年の アントニオ・ベナンティ に続き、昨日は輸出マネージャー、アガティーノ、来日~ッ!

ベナンティ。_d0212522_18392998.jpg


 昼食はもちろん、昨年と同じ場所、トラットリア・ニコさん~。
 素晴らしいシチリア料理に大満足の アガティーノ。

 昼食のはじめに、

「ベナンティ を円滑に販売してもらうために、僕は何をすべきかな?」

 そう 僕に聞いたアガティーノ。
 いかにもセールスマネージャーらしい、こちらの事を考えた、的を得た質問。

 嬉しいやん。
 そんな彼に僕は、

「どんな些細なことでも構わないから、生きた情報を送り続けてほしい。」
 と答えた。

 流通は既に、インポーターである テラヴェールさんが高いレベルでカヴァーしているし、
 同じく高いレベルで、ベナンティの情報も みんなが共有できる状態にある。

 僕が欲しいのは、調べれば分かる類のものではなく、
 会って、話をしないと分からないこと。
 
 だから、しょーもないこともいっぱい聞いたんだけど、食事の席では、先のブログで書いた疑問、
<ラベルは何故変更したのか?>
 についての話が、その大半を占めた。

「2013年の ヴェルゼッラ は、先代の ジュセッペ から新しい代になって最初のヴィンテージ。 それに伴って ボトルやラベルの刷新をしたわけだけど、長い歴史を持ったワインを <変える> ことは、実は大変なことなんだ。
 いかに前のイメージを損なうことなく、新しいコンセプトを正しく伝えられるか。 ここに至るまで 2年、みんなで話し合ったよ。」

☆ まず、「エトナ」 の文字が大きくなり、「ロッソディヴェエルゼッラ」 が小さくなったことについて。
 ロッソディヴェルゼッラ は、ベナンティのベースとなるワイン。三日月形のDOCエリアの様々な畑からのブドウをブレンドして造られる。 つまりこのワインに求める、そして求められるのは、

エトナとしてのバランスの良さ
そして、
ヴィンテージ に左右されにくい 高品質な個性

 である。
 このコンセプトを明確にすれば、大事なのは ヴェルゼッラ というワイン名ではなく、エトナロッソ というDOC名であることは必然で、結果、それを一番大きい文字にした。

☆ ヴィンテージを表ラベルに表記するようになったのも、
「ワインにとって欠くことの許されない情報を表にしただけさ。」 とアガティーノ。

☆ エンブレムが カラーから モノクロ になったのは?
 ベースワインの ヴェルゼッラ と カセッレ をモノクロにして、クリュクラス、白の 「ピエトラマリーナ」、赤の 「ロヴィテッロ」 と 「セッラ・デッラ・コンテッサ」 は、金色にした。
 ベースワインは、バランスの良さを第一 とするのに対し、クリュクラスは、ヴィンテージの影響や個性が、ストレートに表現される。
 コンセプトの違いが明白なので、エンブレムの色を分けることでその違いを明らかにし、クリュクラスを特別な存在に位置づけた。


 大いに納得した。
 変わったのには、ちゃんと理由があるねん。

 昼食のあと、ベナンティのことをよく知っているレストランから 初めて飲むレストランまで、計7軒、走り回った。
 その間、僕たちは色んなことを話した。
 ここに書くまでもない情報でも、僕にとっては大切なもの。

 ディナーもご一緒したかったけれど、彼は夜の便で、シンガポールへと飛び立った。
 そこでもまた、エトナの想いを 熱く語るんやろなぁ。

 グラッツェ! アガティーノ。
 今度はエトナで、また会おう。




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by enotecabianchi | 2015-11-13 19:26 | ワインの造り手。 | Comments(0)

by enotecabianchi