王の畑は良い畑。

　生産者、エノテカビアンキへ来社～。
　山のトスカーナ、アレッツォ から、テヌータ･セッテ･ポンティ のステーファノ･マッジーニさん。

　カンティーナの名は、フィレンツェとアレッツォの間にある有名な、「セッテ･ポンティ（七つの橋）」 から取られたもので、その橋は ダ･ヴィンチによる銘画 「モナ･リザ」 にも描かれているのだとか。

　元来、王家と修道院は 最良の畑を所有する、とは 古今東西 変わらぬ事実。
　セッテ･ポンティ は、サヴォイア王女からこの土地を購入した。 １９５０年のことだ。
　購入したのは、３００ヘクタール（！）。 だがブドウ畑は５０ヘクタールのみで、あとはほとんど 「森」 という贅沢。 その環境は言うまでもなく、ワインの味わいに反映する。

　クロニョーロ。

　彼らが造る最も大切なワインだ。
　サンジョヴェーゼに少量のメルロとカベルネ。

　価格とブレンド比率から想像する ボディの強さ は完璧に備えていて、
　かつ、山のサンジョヴェーゼらしく、「甘くないタンニン」 により、口の中で もたつく ことはない。
　余韻も長い。

　上質だ。

　何故 売れないのか不思議だが、
　これも 「バッカスの悪戯」 によるものなのか！？

　飲んでもらうしかないな。
　近々、「クロニョーロ週間」 設けて、走り回るとするか！




～ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ いいね！ ～