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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン

アバンギャルド。

 カンパーニア州、「フェウディ・ディ・サングレゴリオ」から、当主 アントニオ・カパルドさん来日。
 昼食をご一緒しました。
アバンギャルド。_d0212522_16535936.jpg

 ご存知、長く日本で愛されている造り手。
 輸入者が代わって、お披露目といったところ。

 先に、参加したあとの感想を言うと、
 どのワインも洗練されていて、エレガント。

 畑が山あいにあること、そして高い海抜から、フレッシュな酸味とミネラルが得られ、
 土着品種の良さを表現するのを身上とするため、余計な樽香はつけない。

 この昼食で、赤がタウラージの1アイテムだけで あとは全て白、というのは、
 彼らのこのコンセプトがうまく反映されていた。

アバンギャルド。_d0212522_1654433.jpg

 以下、ホスト(造り手)とゲスト(僕たち)の会話のやりとりをまとめてみた。

彼らが造るスプマンテ、ドゥブルついて
ゲスト : 「ドゥブルは、シャンパーニュの優良な造り手、ジャック・セロスとの共同開発だが、数あるシャンパーニュの造り手の中で何故、セロスを選んだのか?」

ホスト : 「僕は彼の技術よりもそのフィロソフィに魅かれたんだ。土着品種を大切にし、この土地のスプマンテにおける可能性を、彼は見出したよ。 そして 『僕はシャンパーニュを造っているんじゃない。“セロス”を造っているんだ』 と彼は言ったんだ。」


ゲスト : 「このファランギーナは、自分が持っている“淡い黄色”というイメージと比べると グリーンが強い感じがするが、それは何に由来するのか?」

ホスト : 「それは収穫のタイミング(少し早め)によるものと、それに加え“低温発酵”によるもの。
そうすることにより、見た目にも美しい緑色を獲得し、白い花のような香りが得られるんだ。」


ゲスト : 「ピエトラカルダ のラベルは、どうして“日の丸”なの?」

ホスト : 「(笑) 僕たちが最初に輸出した国が日本で、今までの親交も深い。 そして、サングレゴリオのカンティーナを設計したのが“モリ ヒカル”という日本人だから、リスペクトの証しさ。
 なんていうのは冗談で、ピエトラカルダはフィアノの単一畑の名前で、“ピエトラ=石”、“カルダ=熱い”の意味。 非常に日当たりの良い畑で、太陽の光を浴びて熱くなることから名付けられ、それを象徴したのがこのラベルだよ。」


ゲスト : 「マストロベラルディーノ との違いは?」

ホスト : 「ウチも歴史は長いが、マストロベラルディーノはもっと長い。伝統を重んじ、カンパーニア・ワインのお手本を造っている。 それに対しウチは、“洗練された軽やかさ”。“アバンギャルド”(辞書を引用すると、“革新的な芸術運動を行う人”とあった)。
タウラージにしても、昔は樽のニュアンスが強すぎた。今は18ヶ月の樽熟成のうち半分は大樽、もう半分はバリックにしているが、将来的には大樽の比率を高くするつもり。
そうすることで、果実の自然な味わいを表現する。
強烈な味わいを持つものではなく、細身でエレガントなタウラージ。 可能性はまだまだあるんだ。」


 そう目を輝かせていたアントニオ。
 終始楽しい食事。 大いに勉強になりました。
by enotecabianchi | 2015-02-18 16:59 | ワインの造り手。 | Comments(0)

by enotecabianchi