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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン

クエルチャベッラ。  ~ 和食に寄り添うその理由(ワケ)は ~_d0212522_07482467.jpg

7月最初の造り手来阪。

カマルティーナの造り手、クエルチャベッラから、ジョルジョ・フラジャコモ。

彼と食事するのは3回目だと思うが、今までもなかなか面白いアッビナメントを体験した。

最初は、イタリア料理。しかも、魚介に絞り込んだメニューで、彼らの赤ワインにもお魚を合わせ、同席した全員を驚かせた。

その次は、中華だった。これもまた面白かった。

<香港式焼物盛合>とキアンティ・クラッシコの相性に、探していたパートナーを見つけたような安堵感を覚えたものだ。

そして今回!満を持してという感じの、<和食>に合わせられた。

先附から八寸、焚合、デザートまで、日本料理のコースをクエルチャベッラが造る5種のワインをアッビナメント。

やっぱりすごいわ。

全部を説明したら2品くらいで読者いなくなるから1品を抜粋ね。

クエルチャベッラ。  ~ 和食に寄り添うその理由(ワケ)は ~_d0212522_07484846.jpg

焼物:黒毛和牛ロース肉のアスパラ包み焼き 淡路島産あられ玉葱の焼き味噌掛け 針京葱

このお料理には、カマルティーナ2018が合わせられた。

これね、合い方がすごい。後述するがカマルティーナは濃くてリッチなワインではない。

そのカマルティーナが持つ繊細さに、優しい甘みを伴った和牛そして、味噌のしっとり。

アッビナメント・ペルフェットでございました。

クエルチャベッラ。  ~ 和食に寄り添うその理由(ワケ)は ~_d0212522_07490638.jpg

カマルティーナ。

クエルチャベッラはこのワインを造るために創設された。

ジャコモ・タキスをアドバイザーに、ジュゼッペ・カスティリオーニがクエルチャベッラを創立したのは1974年。

サッシカイアやティニャネッロと比べるとよりエレガントなワインを造りたいと創立前から考えていた。

タキスにそう伝えると、より内陸へ、そしてより標高の高いエリアへと彼に助言し、辿り着いたのが「モンテ・クエルチャベッラ(クエルチャベッラ山)」だ。

世界の偉大なワインたちと肩を並べるワインと創る、という創業当時からの明確な夢の実現は、

スーパートスカーナ・ブームの火付け役となったその時代が、

そしてその名声が今でも世界中で轟いている事実が、それを証明している。

良年しか造らず、1万本しか造らない、繊細で貴重なワイン。

創業者ジュゼッペには娘がいる。

彼女はワインセラーで遊ぶのが好きで、「ここはあたしのおうち」と父によく笑顔で話した。

彼女の名は、マルティーナ。そう、マルティーナの家、<カ・マルティーナ>なのね。

クエルチャベッラをトップ生産者たらしめたワインの名前は、なんとも微笑ましい娘の言葉がその源だった。

食事しながらジョルジョは言う。

「ボクにも二人、娘がいるからよくわかる。娘の名をワインに付けるとしたら、それがカンティーナにおいて最高のワインじゃないとダメだ。
親としてそうありたいし、そうじゃないと怒るだろ?(笑)」

それは、父が自分の娘に捧げたワイン。

最高のワインでないとダメだという宿命を持つ。

カマルティーナは、そんな娘への深い愛情と戒めによって世界に名を知られ、その名声と共にクエルチャベッラは、世界に熱狂的なファンを持つ。

最初から、強さよりも優しさを旨としたワイン造り。

だからこそあらゆるお料理、とりわけ和食に、抜群に寄り添ってくれるのかもしれないね。

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# by enotecabianchi | 2024-07-09 07:42 | Comments(0)


こう書くと、「あぁ、軽いタウラージなのね」と思われるかもしれない。

だが、そうではない。

6月の造り手来阪ファイナル、6社目

~ お野菜欲するタウラージ ~_d0212522_21313725.jpg

カンパーニアのアヴァンギャルド、フェウディ・ディ・サングレゴリオから、アンドレア・ファビアーノ。

ジェントルマンでんがな

この造り手とは何度となくお会いしている。

かなり前に、「私たちはアヴァンギャルドな造りです」と自己紹介していた。

アヴァンギャルド(Avant-garde

芸術において<前衛的>、<先駆的>という意味だそうだ。

サステイナビリティに重点を置き、環境にも人にも優しい企業であることを目指す。

最も重要なグローバル認証<B Corp>を取得している。

が、ここでは端折ろう(笑)

端折るのに何故そんなのことを書くかというと、そんな彼らだからこそ辿り着いたタウラージの味わいなのでは、と話し飲んで感じたからだ。

その味わいはボトルの重厚さに比例しているように思われる。

サングレゴリオのタウラージは昔と比べるとかなり小さく、軽い。

昔はもっと大きくてマグナムくらい重かった。

2000年初め頃、赤ワインの著名なエノロゴから、フリウリのエレガントな白ワインの造り手、シルクのエノロゴへと移ったことが、サングレゴリオにとっての大きな転換期と言えようか。

それによって、食事を味わうには強すぎるタンニンや果実味を削ぎ落とし、スタイリッシュなスタイルへと昇華した。

ピエルパオロ・シルクはその後、サングレゴリオのCEOとなり、アヴァンギャルドを加速することとなる。

さてさて、今回のお店は靭公園、カロローゾさん。

お野菜のポテンシャルを最大限に活かされるシェフだから、スタイリッシュなカンパーニアの造り手によくフィットするだろうなと想像したが、実際は更にその上だった。

デザートを除けば5皿のフルコース。

タウラージは、写真のお料理に合わされた。

~ お野菜欲するタウラージ ~_d0212522_21320203.jpg
<三田和牛のイチボ クレソンのサラダ リンゴのドレッシング>

どうすかこのイチボの照り💕

ナイフを入れるとなんともやわらか~い
切ってる最中から口に含んだ時のことを想像して唾いっぱい出てもた(笑)
して、タウラージ2018との相性は?って言うまでもないよね。
そのアッビナメントは至福だったが、職業的驚愕を覚えたのは、クレソンとの相性だった。

とはいえただクレソンだけを合わせたのならここまでの驚きはなかったはず。

エレガントかつタウラージの持つワイルドさを持ち合わせたサンゴレゴリオのそれに、

リンゴの果実感とクレソンの存在感がグッ!と結びついた。

むろん、イチボがあってこその演出なのだろうけれど。

シェフとソムリエールさんの、ほとんどケンカかと思うほどのディスカッションを重ねられた末の、アッビナメント・ペルフェット

アンドレアも大喜びだったのは言うまでもない。

カロローゾのみなさま。素晴らしい体験をありがとうございました

そして日本びいきのアンドレアの大阪滞在が楽しい思い出となって、また戻ってきてくれたら、嬉しいなぁ

~ お野菜欲するタウラージ ~_d0212522_21321911.jpg


#エノテカビアンキ

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# by enotecabianchi | 2024-06-29 21:32 | 造り手との食事。 | Comments(0)

今回のネタは、文具店から始まった。
とある休日。
書類やら文具やらを買いに心斎橋シモジマへ。
日本の文具は世界一。そう信じている僕にとってこの店は発見の連続だ。
今日はどんな便利な文具に出合えるのかと一つ一つ棚を眺めていたら、見慣れた「J」のマークが。
あれ?ユヴェントスやん。と思って近づいたら、「在庫処分」のシール付き!🤣
パイロットとユヴェントスのコラボボールペンが、在庫処分🤣
アクロボール。ええボールペンやん。しかもイタリア人が好きな太めの「0,7mm」w
あ、コレ、前にオモロいこと書いたから読んでみて! → 


さぁまとめて買ったこれをどうしようかと悩んだ末にアップしたのが少し前のFBの独り言で、
すぐさま東京からある情報が。
「シチリア、ファロの造り手である<レ・カゼマッテ>のオーナーのひとりが、元ユヴェントスのプレイヤー、アンドレア・バルザーリだよ」と。
北イタリアのチームやのになんでまたシチリア?(笑)とか思いながらも早速取り寄せてテイスティングしてみた。

~ ファロくんだりにも、ユヴェントス ~_d0212522_16243109.jpg
ファロ2020(レ・カゼマッテ)
明るいガーネット。
ブルゴーニュにも似た香りにナッティさが加わる。
伝統的にファロにはノチェーラという土着品種がブレンドされ、独特のスパイス感はそこからくると聞いたことがある。
煮詰めた果実がありながらタンニンは細かく、シルキー。
ナッツと、アフターにビターチョコのような甘苦さ。
ブルゴーニュグラスに注ぐと、よくフィットする。
すぐさま、イワシのベッカフィーコを欲した。レーズンを使ったパスタにもよく合うはず。
リストに入れようと思って聞いてみたら、12本しかなかったからまとめて買った。
おぉ。12本いうたら在庫処分で買った太めのアクロボールと同じ数やないの!
てなわけで、ファロご注文頂いた方にはアクロボール、プレゼントぉ✨
あ、1本だけメッシがあったからメッシほしい人は言うてね🤣
無くなり次第終了ですねん✨
こういうアプローチも、たまにはオモロいなぁ🤣

# by enotecabianchi | 2024-06-18 16:25 | なんてことはないが面白い話。 | Comments(0)

今回のネタは、文具店から始まった。
とある休日。
書類やら文具やらを買いに心斎橋シモジマへ。
日本の文具は世界一。そう信じている僕にとってこの店は発見の連続だ。
今日はどんな便利な文具に出合えるのかと一つ一つ棚を眺めていたら、見慣れた「J」のマークが。
あれ?ユヴェントスやん。と思って近づいたら、「在庫処分」のシール付き!🤣
パイロットとユヴェントスのコラボボールペンが、在庫処分🤣
アクロボール。ええボールペンやん。しかもイタリア人が好きな太めの「0,7mm」w
あ、コレ、前にオモロいこと書いたから読んでみて! → 


さぁまとめて買ったこれをどうしようかと悩んだ末にアップしたのが少し前のFBの独り言で、
すぐさま東京からある情報が。
「シチリア、ファロの造り手である<レ・カゼマッテ>のオーナーのひとりが、元ユヴェントスのプレイヤー、アンドレア・バルザーリだよ」と。
北イタリアのチームやのになんでまたシチリア?(笑)とか思いながらも早速取り寄せてテイスティングしてみた。

~ ファロくんだりにも、ユヴェントス ~_d0212522_16243109.jpg
ファロ2020(レ・カゼマッテ)
明るいガーネット。
ブルゴーニュにも似た香りにナッティさが加わる。
伝統的にファロにはノチェーラという土着品種がブレンドされ、独特のスパイス感はそこからくると聞いたことがある。
煮詰めた果実がありながらタンニンは細かく、シルキー。
ナッツと、アフターにビターチョコのような甘苦さ。
ブルゴーニュグラスに注ぐと、よくフィットする。
すぐさま、イワシのベッカフィーコを欲した。レーズンを使ったパスタにもよく合うはず。
リストに入れようと思って聞いてみたら、12本しかなかったからまとめて買った。
おぉ。12本いうたら在庫処分で買った太めのアクロボールと同じ数やないの!
てなわけで、ファロご注文頂いた方にはアクロボール、プレゼントぉ✨
あ、1本だけメッシがあったからメッシほしい人は言うてね🤣
無くなり次第終了ですねん✨
こういうアプローチも、たまにはオモロいなぁ🤣

# by enotecabianchi | 2024-06-18 16:25 | なんてことはないが面白い話。 | Comments(0)

~ 葡萄が決めると、フェデリコが ~_d0212522_16203310.jpg
~ 葡萄が決めると、フェデリコが ~_d0212522_16204617.jpg
~ 葡萄が決めると、フェデリコが ~_d0212522_16205841.jpg
ビオンディ・サンティのエノロゴ、フェデリーコ・ラーディが初来日。
ランチをご一緒して、セミナーに参加した。
ご存知ビオンディ・サンティは誰もが知るブルネッロ・ディ・モンタルチーノの第一人者。
聞きたいことは沢山あったけれどまずは彼の話を聞こうじゃないかと、いそいそと出掛けた。
ランチでの内容のほとんどは、畑とヴィンテージの話。
少しワインのコメントを。
そしてセミナーでは、畑とヴィンテージの話。
そう、もうほとんどそのふたつの話に終始した。
セミナーに至っては始まって一時間ほどグラスすら出てこなかった。
すごい。
改めてレポートするけれど、表題の通りに彼は言った。
「ワインがどうなるかは葡萄が決める。だからもしも仕上がったワインにしっくりこないなら、
それはエノロゴである自分がなにかを見逃しているはずだ」とね。
ビオンディ・サンティの作品に共通するエレガンスは、彼の言葉に代表される<謙虚さ>に表れているのだと思う。
大いに勉強になった日。
言うまでもなく、扱うことを決めた。
.
ランチの最中、日本人として聞き捨てならないことを聞いてしもたから、セミナーの最後に質問した。
「さっき、日本のアニメが大好きと言っていたけれど、何が一番好きなの?」
ジョジョとかキャプテン翼とかが出てくるかなぁ?とか思ったら、
「UFOロボ グレンダイザー!」って。
は?
って顔してたらフェデリーコに、
「え!?知らんの!?」
信じられへん!みたいな顔して言われて、気後れして帰路についたのでした🤣
日本のアニメについて質問して凹んで帰るオレって😅
アニメ、もっと勉強しーよおッと✨
到着を、お楽しみに✨

# by enotecabianchi | 2024-06-11 16:17 | 造り手との食事。 | Comments(0)

by enotecabianchi