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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン


~ 翳りゆく夏、なに合わそ? ~_d0212522_18265251.jpg

写真は過日、北浜ロルマ・アッティーヴァさんの、
「シェフ、なんかお野菜でつまむもんほしい」
ってリクエストして出てきたお皿。名はない。
宮崎県産のピーマンとおくらを、生で、塩して、オリーブオイルかけただけ。
契約農家さんを信頼してこその、このお皿。
メチャ美味しいやん♬
夏野菜は、こうでなくっちゃ。
この時のワインは、ピエモンテのシャルドネとカンパーニアのグレコ。
いっぱい汗をかいた日の〆に、誠によく馴染んだのでありました。
このあとも、夏野菜を使ったパスタなんかも用意してくれて心が温まりましてん。

そこから季節は少し移ろい、蝉の声が遠くなった。
目の前に赤とんぼが現れ始めた今、何を合わそうか。


~ 翳りゆく夏、なに合わそ? ~_d0212522_18270815.jpg

リネブラン 2018 (シモン・ディ・ブラッツァン)

先日、神戸の営業に持って回ったワイン。
もう大変な人気だった(主観w)
今おいしい、旨みの白。
ピノビアンコ、ソーヴィニョン、マルヴァジア、トラミネールのブレンド。
真夏にこのワインは勧めない。
春、というのもいいけれど、
独特のしっとりとしたニュアンスはまさにこの時期、
まだ暑さが残る、しかし秋の気配を確かに感じることができる頃にこそ、旨い!

日本の四季は繊細です。
ただ飲んだくれてるだけではない(はず)のエノテカビアンキのテイスティングデータをもとに、
春夏秋冬の四文字では表現できない、日本の繊細な季節に寄り添うワインを、ご提案致しますよぉ♬

~こんどの京都は、なに開けよ?~

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夏のおわり
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秋のはじまり
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フリウリ
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# by enotecabianchi | 2023-08-28 18:27 | この季節に飲みたいッ! | Comments(0)

数年前からオトコ3人で積み立てをしている。
毎月少しずつ指定の口座へ。
そうして貯まったお金を使って年に数回、ちょっとした贅沢を味わう。
このお盆は、神戸牛を楽しんだ。
予約した時、せっかくの贅沢だからとお店にお願いしてワインを持ち込ませてもらった。
(むろん予約時に伝え持込料お支払してね)

そうなったらホレ、職業的興味に目移りして、今寝かせてあるワインがどんな状態か確かめたい!
そう思い至って、お盆はこのワインを飲んだ。

~ 肉得てさらに、艶やかに ~_d0212522_20245729.jpg

モンテヴェトラーノ 2013 (モンテヴェトラーノ)

このワインを創造したシルヴィア・インパラートは、
「モンテヴェトラーノは、好きなひととお肉に合わせて楽しんでほしい」
と言った。
僕は彼女と3回、食事を共にしたが、そこには常に彼女の愛するひと(娘さんとか)がいて、必ず美味しいお肉があった。
どの食卓でも彼女は終始笑顔で、おしゃべりで、色気があった。

艶のあるワインを創るひとは、その人自身にも色気がある。
年齢など、関係ないのです。

僕は彼女のワインが好きだ。
そしてモンテヴェトラーノは、しばらく寝かせたほうが、若い頃よりもずっと魅力的になることを、知っている。

して、その味わいは?
ほんの少しレンガを帯びたガーネット。
やわらかくしなやかな香り。
華やかさがグングン増してゆくその香りは、
「ワタシ、飲み頃、よッ♬」
と語っている。いつまでも嗅いでいたい香り。
口に含むと、若い頃にあったカシスのようなニュアンスは柔らかくなり、角が取れた優美な味わい。
スパイスを感じるが、これも時の流れで優しくなり、
美しいバランスを備えながらも、ふくよかで、妖艶。
言うまでもなく余韻は長く、また、美しい。

収穫から10年。
これほどまでに美しく熟成する南のワインが、他にあるだろうか。
もうこのヴィンテージは売れてしまったが、寝かせてあるヴィンテージは他にもあるし今も買い続けている。
飲むごとに新たな発見があり、魅了される。
美しくて、知的で、色気がある。
創造者シルヴィアの人柄そのものだ。
そしてシルヴィアの言葉に嘘はないしむしろ名言やねと、神戸牛を頬張りながらニヤついた、今年の夏休みでした♬

~ 肉得てさらに、艶やかに ~_d0212522_20251919.jpg

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# by enotecabianchi | 2023-08-21 20:25 | イエスタデー、コレ食べたでー。 | Comments(0)


過小評価されたイタリアワインは数多くあるが、
今日取り上げる<カルミニャーノ>は、すごいワインなのに知名度が低すぎる、
というちょっと悲しいワインだ。

過日、カルミニャーノの代名詞的存在である<カペッツァーナ>から、エクスポートマネージャーのマルチェッロさんが来社、大いに語って頂いた。

カルミニャーノの歴史を創ったとしても過言ではないカペッツァーナのワイン造りは、
1920年にまで遡る。ファーストヴィンテージは1925年。
メディチ家とのかかわりが深いこの地で16世紀、王妃カテリーナ・デ・メディチがフランスはシャトーラフィットからカベルネを持ち帰ったことが、独自のスタイルを持つワイン造りの礎となった。
そういう時代背景から、サンジョヴェーゼにカベルネソーヴィニョンをブレンドすることを義務付けられたDOCG、カルミニャーノが生まれた。

ということはですよ。
土着品種サンジョヴェーゼに国際品種をブレンドして生まれた<スーパートスカーナ>、その時代よりもずっと前から、カルミニャーノは文化的ワインとしてその造りを確立していたということですね。
実際アンティノリは、サンジョヴェーゼにカベルネをブレンドして造られるご存知、ティニャネッロをリリースする前、このカペッツァーナを視察に訪れたというから、世界的造り手からも注目されていたことが窺える。

~ カルミニャーノに脚光を ~_d0212522_17474199.jpg

カルミニャーノ・ヴィッラ・ディ・カペッツァーナ 2018(ボナコッシ伯爵家)

男性的で上品、しなやかさは香りからも辿ることができる。
しなやかで、落ちついたタンニン。
特筆すべきは、口に含んだ時の安心感。
カベルネをブレンドしたワインは時に、その独特の個性を有する品種のために口の中で暴れるワインになりがちだが、このワインにはそれが皆無だ。
貴族的な落ちつきというものか。
重心は低いが飲み疲れない。
女性的エレガンスが求められる傾向がマニアを中心に広がっているが、
男性的なワインもやはり求められるもの。

飲み応えがあって、
それでいてエレガントで、
お肉料理との相性抜群。

お店に置いてたら強い味方になってくれること、請け合い。
特筆した安心感は、なにも飲み手だけの話ではないのです。
カペッツァーナのカルミニャーノは、そういうワインなのですよ。

~ カルミニャーノに脚光を ~_d0212522_17480104.jpg

ありがとうマルチェッロ♬
こんどはプラートでお逢いしたいねぇ♬

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# by enotecabianchi | 2023-08-07 17:48 | もっと知られるべきワイン。 | Comments(0)

今日は午後から京都やさかいに、早めのアップ。

ここ数日、前回のブログに書いた内容について考えを深めていた。

酒販店はオンリーワンの商材を持たない。
だからこそ、「ここから買いたい」と思わせるなにかを、用意する必要がある。

インポーターのキーマンはそう言った。
確かにそうだ。
その言葉のお陰で新しい行動に踏み切れた。ありがとう。

逆にインポーターは、オンリーワンの商材を持っているからこそ、
それを数多ある他の商品に埋もれさせないような努力が必須となる。

先日、素晴らしい造り手を輸入しているのに担当の(ひいては会社の)心ない対応で取引を終了した会社が、残念ながら一社、あった。
そのインポーターのワインは今回のワインリストから姿を消した。
金輪際そこからは買わない。
造り手がかわいそうだから早く別のインポーターに移ってほしいと願うばかりだ。
あ、安心してください。FBでつながってる人の会社じゃ、ないよ(笑)

オンリーワンの商材を扱っているなら、その個性を伝え広めることこそインポーターの務めだ。
あの夜、酒販店である僕に提言してくれたインポーターのキーマンには、その気概があった。

エノテカビアンキの周りにはそんな人がたくさんいるし、今も増え続けている。
そして先日も、アツいオジサンがウチを訪ねてきた。
携えてきたのはシチリア、チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア。
聞くとこの新しいインポーターはシチリアワインしか扱っていないという。
潔いね。

~ 伯爵夫人を携えて ~_d0212522_11331487.jpg

チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア・クラッシコ・コンテッサ・コスタンツァ2020(ボルトローネ)

そして見よ!この<ダサカッコいい>ラベルを!(笑)
涼しい味わいのチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア。
ラベルに佇む凛とした公爵夫人そのままに。
フラッパートとネロダーヴォラを半分ずつ。ステンレスでの熟成を経る。
フラッパート単体ならともかく、チェラスオーロで夏に推したいと思った造り手は、これが初めてかも。
今回のワインリストにももちろん掲載されているから、試してみてね♬

ワインリスト集中週間、ようやく終了。
これからは夏に美味しいワインをお供に、リストを携えて走り回るとしまするか♬
まずは今日の京都から♬

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# by enotecabianchi | 2023-07-31 11:34 | インポーターのお話。 | Comments(0)

~ 仲間みんなで こしらえる ~_d0212522_17521673.jpg

写真は、次のワインリストに掲載される文言。
あるワインの備考欄に書いたものだが、相性抜群。スタッフ上野くんの実体験だ。

ウチのお客さんでこのリストを知る人なら、「意外!」と思われるかもしれない。
なにせウチのワインリストは、「可能な限り私的感情を記さない」ことに徹していたからね。
それを、次回から変えていこうと思う。

とあるメーカーズディナーにて。
造り手が来てるわけだから彼らの話が中心だったが、その合間、
そのインポーターのキーマンはこう言った。

「我々インポーターはオンリーワンの商材を提案できるけれど、
酒販店はどこからでも仕入れられる商材を扱い、それを決めるのは各々のお客さんだ。
どこからでも買えるなら、『この人から買いたい!』と思ってもらえるような何かを、
こちら側が用意すべきなのでは?」と。

ごもっともです。
公正を是としてきた今までの考えは時に、消費者とワインとの距離ができてしまうことがある。
それはそれで本末転倒だ。
そして考えてみれば、ワインリストを創った段階で既に公正ではないし主観が入りまくっている。
これからもそんなエノテカビアンキのリストを気に入って頂けるお客さんへ、ワインを提案し続けるつもりです。

商品はオンリーワンではないけれど、オンリーワンの提案はできるはずだ。
恐らく誰よりも多くワインを飲んでいるだろうし、
飲み歩いた結果に得たお料理との相性は、他より優れていると思う。
ただの呑み助の言い訳やけどね(笑)

まずはごく一部のワインに限られるけれど、経験に基づいた情報を記し、温度が感じられるワインリストを創ってゆきます。

~ 現場が欲する情報を、的確に、着実に。~

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# by enotecabianchi | 2023-07-18 17:52 | 業務連絡~。 | Comments(0)

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