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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

<   2012年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧


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エクストリーム・ブリュット 2009 (カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェ)

 スプマンテ 3連チャンになりましたね。 前回のフリウリのも珍しいスプマンテでしたが、今回もまたレアものですよ。

 ドラクエに例えると、「ゴーレム」風のラベル(あ、色だけですか)。
 土着のプリエ・ブラン100%のメトド・クラッシコ。

 未だに 「スマートでないフォン」 を使っている僕ですが、品種を調べるためにケータイの検索を使ったりします。で、品種は分かったのですが、そこにワインのコメントが楽天の店舗ごとに書き添えられていました。普段は読んだりしませんがそれによると、フムフム、細く長く続く余韻・・・ふむふむ、なるほど。んで次の店は、と。フムフム?細く長く続く余韻・・・。へ~、みんな同じ感じ方をするんだー、と思ってたら何てことはなく、インポーターさんのコメントをそのまま「コピペ」してたのね。

 ハハハ。

 失笑。


 僕のコメントは、
 注いだ時から暴れるくらいのしっかりとした泡。たくましい酸と存在感を持ったワイン。個人的には、赤と白は繊細であってほしいアオスタのワインですが、この泡はいいですね。飲んでいてネーミングの由来を聞いてみたくなりました。イタリアの端っこだからエクストリームなのか、あるいはこの州で造られるスプマンテにしては味わいがエクストリーム、という意味なのか。

 テイスティング2日目にして、あのコメントを書いていらっしゃる方の言葉通り、「細く長い余韻」が確かに感じられました。



 ワインのコメントは、そう感じた人が使うからこそ生きるのであって、そう感じたことのない人が使えば、それは既に生きた言葉ではない。
 書く人はこのことを知っておいた方が良い。読む人はそこに真実はないことを見抜いているでしょうから。

 この10年でワインの売り方は大きく変わりました。ですが、アナログのままの方が良いことも、中にはありますよね。
 コピペしたコメントでワインが売れるほど、消費者はバカではない。
 ワインは人が造るもの。だからこそ回り道しなければならない不自由さも、時には必要と感じ 時には楽しく感じたりするんでしょうね。

 元々僕はアナログ人ですが、そのスタンスはこれからも変わらぬよう、努めます。





営業トーク
 繁忙期に入ったこともあり、このスプマンテ含め、すンげー特別価格が出ました。また、テイスティングできる機会も作りましたので、詳しくは10月のご案内を見て下さいね。

 ご案内をお持ちでない業務店の方、ご連絡お待ちしております!
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by enotecabianchi | 2012-09-29 09:03 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(2)

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イル・ミッレ 2010 (ラ・トゥネッラ)

 産地はフリウリ。土着のリボッラ・ジャッラとピノネロを半分ずつブレンドしたスプマンテ。

 これをテイスティングしたのは、今日で2回目。


 初めて出合ったのは3ヶ月前の初夏。 この時はこれから夏に向かうこともあり、このワインが持つ「ふくよかさ」や「強さ」が清涼感に欠けることから、「涼しくなったら、もう一度飲もう!」としばらく保留にしてました。

 酒の神バッカスはいるんですね。 ここまで時間が空くと忘れるのが常ですが、ひょんなことから思い出してサンプルを取り寄せました。

 美味しい、です。初夏に飲んだ時の、悪く言えば「暑苦しさ」は、この季節になると「芳醇で香り豊かな」ワインへと、僕のイメージは変化しました。「温かみのある」とか、「包み込まれるような」といった形容が似合います。好きになっちゃいました(笑)。

 秋になったらもう一度、と思った僕の直感は間違っていませんでした。飲む時期によってここまで分かりやすく飲み口が変わるワインも珍しい。

 秋から冬にかけておすすめの1本です。10月の新着案内に掲載されていますよ。

 そういやボトルの形も、ラベルの色合いも、夏っぽくねーな。(あ、これは僕の思い込みか・・・)
 もしかしたら、造り手のメッセージが込められてるかも?
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by enotecabianchi | 2012-09-28 18:32 | 美味しいワイン。 | Comments(0)

 「夏が終わったよ。」

 そう知らせてくれているような、長い雨。

 早く終わってほしいと願っていた夏も、終わってみると少し寂しさが漂う。
 この季節ならではの感覚ですね。

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タレント・ブリュット NV (ロータリ)

 この夏、売れに売れたスプマンテ。
 メトド・クラッシコにしてこの価格。 この価格にして、この味わい。

 「スパークリングワインはマーケティングが勝負」、とも言われますが、他者を押しのけての独壇場となった今回のケースは、その典型と言えるでしょう。

 近くで見ていてもその努力は見えましたし、恐らく僕達には見えない努力も重ねられたことでしょう。
 スプマンテのスタンダードを創った、とすれば若干言い過ぎの感がありますが、M社さんのこの努力が弛まなければ、永くこの座を獲得できるでしょうね。


 ロータリ。ここまで大きい会社だと造っている人の顔が見えにくいので ↓

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 左が醸造責任者のルーチョさん。右はマーケティング担当のアレックスさん。
 こんな典型的なイタリア人が造ってます(笑)。
 いい笑顔でしょ?


 最近特に多く耳にしますが、どこかのインポーターがあの造り手をやめてあっちを輸入し始めるだの、既にインポーターがついているあの造り手にあの会社がちょっかい出してきただの。

 造り手にとって、パートナーであるインポーターをセレクトするのは何を措いても大事なこと。ロータリは、大きさもカラーも、ピッタリとフィットしたインポーターをパートナーにして、幸せですね。
 ふたりの満面の笑みを見るたび、そんなことを考えたりします。
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by enotecabianchi | 2012-09-18 18:58 | つぶやき。 | Comments(0)

 僕がこの業界に入ったときは、ドルチェットやバルベラが90年代はじめ頃のものを販売していました。その頃はヴィンテージの良し悪しも分からず、とにかく自分が飲んで美味しいと感じたものをひたすらお客さんに勧めていました。
 しばらくして、1990年のバローロやブルネッロが出た頃は、なんだか「飛ぶように」売れた記憶があります。若い僕にとってこの現象は強烈なインパクトがありました。ヴィンテージひとつでこれだけの差があるのか、と。 そして翌年の1991年が出た頃は、また普通の出荷数に戻りました。

 今なら91年や92年のようなオフヴィンテージとされる年は、買い控える人が多くいるでしょうね。

 何故か立て続けに、1991年のワインをふたつ飲みました。

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ロッソ・ディ・モンタルチーノ 1991(イル・ポッジョーネ)

 今でこそロッソ・ディ・モンタルチーノの立ち位置は確立されていますが、このヴィンテージが出たあたりは、「ブルネッロのセカンドワイン」という位置に甘んじていました(少なくとも日本ではね)。そのワインがなんともしなやかに、妖艶に変化していました。

「ブルネッロのセカンド? 誰が決めた? そんなこと」

 造り手がそう言っているような、自信に溢れたワインでした。




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バローロ“コンテイサ・チェレクィオ” 1991(グロミス)

 ナポリ王国の準備日であった日曜日、疲れた僕達を迎えてくれたのは、年齢不詳の美しいワインでした。飲むごとに、香るごとに目がトロンとなってしまうほど、魅惑的。
 最初はキュッと閉じていましたが、ゆっくりと開いて僕たちが「アニョロッティ・ダル・プリン」を食べている頃にその頂点を迎えました。むろん、古酒らしい味わいはその後も存分に楽しめました。
 食事の間中、僕の頭の中では フライドプライドの「マイダス・タッチ」が流れてました。

その指が触れたとたんに 何もかも変わってしまう
僕はもう あなたの虜 動けない
MIDAS TOUCH

その瞳そのくちびる メデューサの微笑
溺れさせて 息が止まるまで




 タイトルのことをすっかり忘れてましたね。

 この共通したヴィンテージの共通した感想は、

 「誰だ?このヴィンテージをオフヴィンテージだなんて言った奴は?」


 20年以上経った今でもこれだけの感動を与えてくれたこのワイン達に、感謝。



 ワインが美味しくなる季節ですね。
 思いっきり楽しむつもりなので、笑い声が大きすぎたら、注意して下さいね!(笑)
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by enotecabianchi | 2012-09-11 19:40 | 美味しいワイン。 | Comments(2)


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キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ“カパルジーノ”2006(カパルサ)

 素朴~ッ!
 決して強くなく、酸味が豊かなワイン。しかしながら、「上質」であることを香りからすでにアピールしている。裏切られることなく味わいも、驚くほど質が高い。

 「力強さ」とか「濃厚」という言葉とは無縁なワイン。
 食事と共にあるワイン。
 そして、クスッと笑ってしまうようなワイン。

 なぜなら、このワインを輸入したS社の恩田さんの人柄がそのまま反映されているように感じるからです。

 「ワインは造った人そのものだ」、とよく言いますが、それを輸入する人にも共通した人柄を垣間見たりすると、何だか嬉しくなりますね。
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by enotecabianchi | 2012-09-03 13:01 | 美味しいワイン。 | Comments(0)