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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

カテゴリ:ちょっと言いたいこと。( 26 )


 今回はグチになるので、そういうのが嫌いな人はスルーして下さいね。


 先日いつも通りに、あるインポーターへ注文のFAXを流した時のこと。

 すぐさまその担当から電話が入り、

担当:「このワインは10月から価格が変わってます。

 それから、このワインの条件(白ワインで ある程度の価格なのでケース注文で条件が出ていた) も9月で終了しましたが、それでいいですか?」

丸谷:「(エエわけないやろ!と内心思いながら) 価格が上がったのは知っていますが、条件も適応されないんですか?」

担当:「はい。 ウチが思っていたほど売ってもらえないんで。」




 エノテカビアンキは信頼関係が第一。
 それはお客さまであっても仕入先であっても同じこと。

 今回のオーダーはキャンセルしましたし、次のワインリストにもこのインポーターのワインは掲載されることはないでしょう。

 ものの言い方もさることながら、



 アンタ 半年以上もウチに来てへんやんけ!

 ほんで、アンタらがレストランに営業に回ってるとこなんか、見たことも聞いたこともないわっ!!

 
 僕は頑張っている人を応援します。
 頑張ってない人がいくらいい物を持ってきても、頑張ってないから買わない。


 「嗚呼、造り手がかわいそう。」

 久々にそう感じたインポーターだな。


 以上、グチでした。
 どこか気になる人は、今度のワインリストで姿を消したワインから想像してみてね。
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by enotecabianchi | 2013-10-05 19:28 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 “ビオワイン” が出てきだしたのはいつ頃でしょうか?

 よく、

 「丸谷さんはビオワイン嫌いだから。」

 なんて言われたりしますが個人的には、それらのワインに対してイエスでもノーでもない。
 ただ、それを商売道具に使う造り手やインポーターが嫌なのであって、ワインがおいしければそんなのはどうでもいい。

 また、“健全でないビオワイン” が世間に出回っているせいで、戸惑いを感じている消費者もあるとか。

 
 以前あるインポーターが、“ビオワイン” について<造り手> に質問した時のこと。こんな回答がありました (この造り手はピエモンテ州でガヴィを生産していて ビオは謳っていません)。

 「自分たちは先祖から引き受けた環境でブドウを栽培している。 そしてこの先、自分たちの子供や孫たちもこの土地でブドウを栽培し、生活をすることになるだろう。
 そう考える自分たちが、土地に悪影響を及ぼすであろうものを 使ったりするだろうか。」

 全くその通りだと思う。


 つい先日の来日セミナーを含め 近年の造り手の話を聞いていると、今までそんなことを口にしなかった造り手まで “農薬不使用” を自主的に訴えるようになってきた。

 何故か?

 メディアや消費者からこのテの質問が絶えないから、 だと僕は想像します。

 先の例にも出したガヴィの造り手のように、土地に根ざして優良なワインを造り続ける人たちにとって、そんなこと つまらないくらいにあたりまえの話だ。

 あたりまえの話に貴重な時間を割くのはもったいない。僕だったらもっと他の話を聞きたいし、冷めた口調で形式的に話されるより、興奮して早口になったり、目をキラキラさせながら熱く語ったりしてもらう方が 聴いていて面白い。
 それこそが、生の声を聞ける生産者来日の醍醐味なのだから。




 関連することをもう少し。

 造り手が“ビオワイン”をアピールする声が大きくなっている昨今、アピールの仕方も様々です。

 裏ラベルに申しわけ程度に ちょこっと載せる程度のものもあれば、それだけでは飽き足らず、表ラベルにデカデカとアピールする造り手もいます。

 そんな中、

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テッラ・ディ・ラヴォーロ 2009(ガラルディ) のコルク

 誰もが知るアリアニコの逸品。 このワインのラベル、裏にも表にもビオロジックを謳った表記はない。
 コルクを開けて、飲んだ人にだけ、それが分かる。

 “粋”だと思いませんか?
 
 最高のワインを産する造り手は、液体だけでなくそれを取り巻くもの全て、その魅せ方にまでこだわる。

 中には度を越して、あきれ返るくらいのものもあるけれど、
 それこそが、イタリアなんですよね。
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by enotecabianchi | 2013-09-17 18:27 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)

 何年か思い続けて、これからも思い続けるであろうことをひとつ。

 今、日本に入っているイタリアワインは2種に大別できます。 つまり、正規輸入品か、それ以外か、です。 大半が正規であることはいうまでもありませんが、少数の 「それ以外」 がどうやら厄介な存在になっているようです。


 インポーターによって取引の大小があるのは当然ですが、はじめは見向きもされなかったブランドがやがて大きくなり、誰もが認める存在に成長することを夢見て、インポーターは日々努力しています。

 そうして大きくなったブランドが永く市場で愛されるのは、造り手の情熱は無論、インポーターの弛まぬ努力があるからです。


 複数のインポーターから、いわゆるインデント(スポット)輸入されたワインについて聞いたことがあります。
 本国のエノテカやレストラン(中には閉めたお店も) が売りあぐねたワインを安い価格でまとめて買い取り、それを輸入して販売したり、ドイツやスイス、中にはヨーロッパを通り越してアメリカ大陸から輸入されているワインもあります。 つまり、赤道を2回以上通って、ね。

 そういったワインがどんな状況下で保管され、どう日本に輸入されるのでしょうか?

 エノテカビアンキを始めて数年経った頃(今ほど疑り深くなかった頃ね)、このテのワインを買ったことがあります。今もセラーに眠っていますが、これらのワインをお客さんに販売することはないでしょう。 実際に飲んでみました。 はっきりとした 「熱による劣化」 が感じ取れました。 
 ワインは、カサノヴァ・ディ・ネーリのブルネッロ“テヌータ・ヌオーヴァ”2000。 僕がエトリヴァンで働いていた頃に販売していたワインです。 このワインはアメリカを経由したようです。

 それを飲んだ時の、

 「何てことをするんだ・・・」

 という落胆の思いは今でも忘れません。


 時は過ぎて数年後、あるレストランでインポーターさんと食事をしました。
 その時に飲んだのは、インデント輸入されたバローロ。

 一口飲んだ時に、二人で顔を見合わせました。 熱による劣化が感じられたからです。

 我々はこの業界に永くいるので、ブランドに惑わされずそのワイン本来の味わいを評価することができます。 ですが、果たして一般の人たちはそれができるのでしょうか? 大半の人はその銘柄、そのヴィンテージに舞い上がってしまい、公正な評価ができないのでは、と想像します。


 インデントのワインは正規のものより安価で、ヴィンテージも古いものが多い。 それは先に述べた理由から。

 インデントワインが売れれば、それを正規輸入しているインポーターのワインが売れなくなり、その先はブランド力の低下につながるのは想像に難くない。

 全てのインデントが悪、とは言わないが、どのような状態で売買され、どう輸入されたか、はこのテのワインを検討するにあたり、この上なく重要なファクターになるでしょう。

 正規品を買うことは、そういったリスクを回避するための、最も自然な形なのです。

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 ステキなダンボールなのでアップしました。

 良きインポーターは、常に努力しているんですよ。
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by enotecabianchi | 2013-04-16 19:03 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(7)

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エクストリーム・ブリュット 2009 (カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェ)

 スプマンテ 3連チャンになりましたね。 前回のフリウリのも珍しいスプマンテでしたが、今回もまたレアものですよ。

 ドラクエに例えると、「ゴーレム」風のラベル(あ、色だけですか)。
 土着のプリエ・ブラン100%のメトド・クラッシコ。

 未だに 「スマートでないフォン」 を使っている僕ですが、品種を調べるためにケータイの検索を使ったりします。で、品種は分かったのですが、そこにワインのコメントが楽天の店舗ごとに書き添えられていました。普段は読んだりしませんがそれによると、フムフム、細く長く続く余韻・・・ふむふむ、なるほど。んで次の店は、と。フムフム?細く長く続く余韻・・・。へ~、みんな同じ感じ方をするんだー、と思ってたら何てことはなく、インポーターさんのコメントをそのまま「コピペ」してたのね。

 ハハハ。

 失笑。


 僕のコメントは、
 注いだ時から暴れるくらいのしっかりとした泡。たくましい酸と存在感を持ったワイン。個人的には、赤と白は繊細であってほしいアオスタのワインですが、この泡はいいですね。飲んでいてネーミングの由来を聞いてみたくなりました。イタリアの端っこだからエクストリームなのか、あるいはこの州で造られるスプマンテにしては味わいがエクストリーム、という意味なのか。

 テイスティング2日目にして、あのコメントを書いていらっしゃる方の言葉通り、「細く長い余韻」が確かに感じられました。



 ワインのコメントは、そう感じた人が使うからこそ生きるのであって、そう感じたことのない人が使えば、それは既に生きた言葉ではない。
 書く人はこのことを知っておいた方が良い。読む人はそこに真実はないことを見抜いているでしょうから。

 この10年でワインの売り方は大きく変わりました。ですが、アナログのままの方が良いことも、中にはありますよね。
 コピペしたコメントでワインが売れるほど、消費者はバカではない。
 ワインは人が造るもの。だからこそ回り道しなければならない不自由さも、時には必要と感じ 時には楽しく感じたりするんでしょうね。

 元々僕はアナログ人ですが、そのスタンスはこれからも変わらぬよう、努めます。





営業トーク
 繁忙期に入ったこともあり、このスプマンテ含め、すンげー特別価格が出ました。また、テイスティングできる機会も作りましたので、詳しくは10月のご案内を見て下さいね。

 ご案内をお持ちでない業務店の方、ご連絡お待ちしております!
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by enotecabianchi | 2012-09-29 09:03 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(2)
 お客さまから毎日オーダーが入るように、仕入先にも毎日オーダーし、毎日のようにワインが入荷します。お客さまとの信頼関係が何よりも大事と思っているエノテカビアンキにとって、各インポーターさまとの関係もまた然りです。

 「ウチの商品は○ー○ー・ポイントを基準に輸入しているので、テイスティングして頂く必要もなく、ために試飲会もやりません。絶対に美味しいですから。」

 なんて言われたことがあります。 あ、まだこんなインポーターがあるんだ、とびっくりしましたが先日、その人が勧めるワインを買ってテイスティングしました。

 ワインは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2005年です。敢えて銘柄は書きませんが、さぞかし美味しいんだろうな、と皮肉を込めて、しかしいつもと同じく真剣にテイスティングしました。 結果はといいますと、(こう書いてたらお察しはつくと思いますが) ウチが扱っている大半のブルネッロよりもお高いわりに、ブルネッロに求める重厚感と長い余韻は感じられませんでした。しかも若いヴィンテージなのに、若干枯れたようなニュアンスもあり、熟成能力も評価できるものではありませんでした。
 それに加えて、

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 分かりますか? 左は僕が愛飲しているアルネイスのコルク、そして右がそのブルネッロのコルクです。 こうなると、前述の彼のコメントとリンクして、○ー○ーさんとのお金の香りを感じたりしちゃいます。
 残念ながらこの造り手はウチのリストに載ることはないと思いますが、もし担当の方のあのコメントがなく、余計な先入観なしにテイスティングしていれば、と考えると、造り手とインポーターとの信頼関係もまた、死活問題になりうる重要事のように思えます。 そのコメントによって、普段は目につくことのないコルクにまで、ケチをつけてしまうんですから。
 (それにしても、ブルネッロの中では異例の短さですね)

 ワインとは面白い飲みものですね。「美味しいはずだ」と思っていたら美味しく感じますし、疑いながら飲んだら、美味しくなくなったりします。だからこそ、各インポーターさんのブランドイメージはことのほか大事で、日頃の仕事ぶりが、ここで表れてくるんですね。



 ところで、○ー○ー・ポイントってまだ存在しているんですか? 今まで一度としてその評価を見て判断したことがないだけに全く知りません。 あるワイン評論家の方が、「美術館の様々な絵画に、美術の専門家による100点満点での採点がなされていたとしたら、皆さんはどう思われるでしょうか?」 と投げかけていましたが、皆さんはどう思われますか? ○ー○ー・ポイントの存在と併せて、教えてくださいね!(笑)
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by enotecabianchi | 2012-02-20 18:10 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(2)
 休日になると行列ができるというパスタ専門店。
 街のここかしこにありますが行ったことがなく、勉強のために と行ってきました。

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 ちょっとしたカルチャーショック というヤツでしょうか。これが行列のできる店の実態かと思うと、悲しくなりました。
 もうこのテの店には金輪際、行くことはないと思います。あまり書くと変なブロガーみたいになっちゃいますが、こういうところのパスタをイタリア人が食べるとどう感じるのでしょうか? ちょっとだけ興味あるけど、どっちゃでも良いね。

 最後にひとこと。



 なんでパスタのフォーク、木ィやねん!
 食いにくいわッ!!
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by enotecabianchi | 2012-02-06 18:36 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(2)