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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

カテゴリ:歴史もの。( 18 )


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 先日読み終えた本。
 今から20年前に書かれたエッセイだが、イタリアの風景が目に浮かぶような塩野さんの文体は、やっぱり面白い。
 その中に、『トリエステ・国境の町』 というエッセイがある。
 トリエステに住む フローラ という未亡人が、故郷 イストリア を想う物語だ。
 第二次大戦の戦場となった町、トリエステ。
 24 あるエッセイはたいていが楽しく、時には クスッ と笑ってしまうような話だが、
 この物語だけはやはり、違った。

 ワインメーカーやインポーターからも、戦争の傷跡にまつわる話を聞いたりする。
 畑を耕していたら所々で銃弾が出てきたり、カンティーナのすぐそばには いまだに防空壕が残っていたりするそうだ。
 
 フリウリは、悲しい歴史を持つ場所なのね。
 そんなことを話す造り手は、いたって明るく振る舞うのだけれど。

 そんな、フリウリのワインに今日はスポットを当てて、テイスティングしてみた。

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 そうして 採用となったワインたち。
 左から、
フリウリ・ラティザーナ・フリウラーノ 2016 (レグタ)
イソンツォ・シャルドネ “マウルス” 2015 (マスート・ダ・リーヴェ)
レフォスコ 2016 (レグタ)

 悲しい歴史もフリウリの一面だが、「白ワインの聖地」 という栄えある別名を持つ場所でもある。
 歴史や文化を知れば、ワインの味わいに 「色彩」 が増える。
 たとえそれが、明るいものでなくてもね。

 めっちゃ、美味しいでぇ ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 「温故知新」。昔、嫌いやった社会の先生が言うてたけれど、今になって痛感してるねん。 ~


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by enotecabianchi | 2017-08-10 20:20 | 歴史もの。 | Comments(0)
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カルミニャーノ “モンテフォルティーニ” 2012 (アンブラ)

 はい。 イメージカラー「白と赤」 のワイン w

 調べて知ったんやけれども、
 
 1716年の生産地呼称法で、サンジョヴェーゼ に カベルネ・ソーヴィニョン のブレンドが義務付けられている カルミニャーノ。
 それが決められるずっと前、
 中世を通じて メディチ家が中心となり、フランスから、カベルネや フラン、メルロ、シラー などが積極的に移植された。
 つまり カルミニャーノ は、イタリアで最も早くカベルネが移植された土地。
 それは、「スーパートスカーナ」 云々どころではない、遥か昔の話。
 そう、カルミニャーノのブレンドは、「トレンド」 ではなく、「歴史」 なのよね。
 それ知らずに、「外来品種ブレンドしてるから」 なんて理由で、この DOCG をスルーしたら、
 損するで w

 だって、美味しすぎるんやもん ♬

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! フィレンツェのワインはやっぱり、ルネサンスに通じるね ♬ ~


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by enotecabianchi | 2017-04-08 20:26 | 歴史もの。 | Comments(0)

 テッラクルーダの続きを書くとしよう。
 先言うとくけど、長いでw

 ルカさんが来られた時のブログは、→ コチラ!

 「続き」 というよりは、「番外編」 というべきか。
 ワインに直接関係はないが、古代ローマとルネサンスを経たことが、イタリアが 「世界遺産登録世界一」 たる所以であると信じている僕にとっては、記しておきたいことなのよねぇ。

 ここで綴るのは、先に記した、ビアンケッロ・デル・メタウロ の コンソルツィオ(協同組合)のエンブレムが何故、「象」なのか、
 また、テッラクルーダ のエンブレムの由来について。
 そして、中世に生まれた 「ヴィショラ」 という甘美なお酒が、何故現代まで残っているのか?

 これらにスポットを当てる。
 ね? 番外編、やろぉ?

 まず、コンソルツィオ のエンブレムは何故、「象?」 について。
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ビアンケッロ・デル・メタウロ のエンブレム

 これは紀元前にまで歴史を遡る。
 紀元前218年。 大国カルタゴ (現チュニジア) の武将 ハンニバルが、イタリア半島を侵略した、「第二次ポエニ戦争」。
 ハンニバル はイタリアへ4万の兵と 30頭の戦象 を従えて、なんとアルプス山脈を越えてローマを脅かしたという史実。
 アルプスを越えられた象はわずか3頭、とウィキペディア に書いていたが、その生き残りの少なくとも1頭の骨が、テッラクルーダのワイン産地、メタウロ川 近くで出土したことから、象が、しかも 「戦象」 がエンブレムとなった。
 壮大やね。

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テッラクルーダのエンブレム

 なんや カッコええなぁ。
 これは、「アンフォラを運ぶフクロウ」 がモチーフとなっており、アンフォラはここの名産、テラコッタで作られた ワインを貯蔵する甕(かめ)。
 フクロウは 幸福のシンボル そして、古代ギリシャでは、女神アテナ のシンボルでもあったとか。
 そしてそれを取りまく 「円」。
 何故 「円」 なのかというと、さぁさぁ それやがな。
 テッラクルーダの畑の近くには 麦畑があって、なぜか毎年 うまく育たない箇所があった。
 その育たない箇所を空から眺めてみると 不思議なことに巨大な 「円」 になっている。
 調べてみるとそこからなんと! 古代ローマ時代のものと思われる遺跡が発見されたのだとか。
 ここもまた、古代ローマと密接な関係がある場所なのね。


 そして、ヴィショラ。
 ブドウ畑の周りにはたくさんのサクランボの樹が茂る。7月に収穫されたサクランボは、特産の赤ワイン、アレアティコと砂糖を加えた、「ヴィショラ」 と呼ばれる甘美なデザートワインとなる。
 実はこの ヴィショラのレシピ、中世のルネサンス期から 脈々と受け継がれている伝統ある飲み物なのだ。
 そのレシピを残したのが、当時はウルビーノ公国という国の君主、フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ という人。
 公国 といってもウルビーノは小国で、フェデリーコは、ヴェネツィアやフィレンツェの傭兵隊長として活躍し、負け知らずの名将として名を馳せた。
 こんな逸話がある。
 ある時、槍試合で片目を失った彼は、鼻が高いために視野が極度に狭くなってしまった。 このままでは戦で不利になると考えた彼はなんと、自分の鼻を削り取って 視野を確保したのだとか。 そこまでしたからこその、負け知らずの名将、だったのね。
 しかし フェデリーコは、勇敢な武将とは別の顔も持っていた。
 古典文芸を愛し読書家で、その蔵書は ヴァティカン図書館をも凌ぐほどと言われ、当時、このウルビーノが ヨーロッパでもっとも洗練された宮廷と賞された。
 ルネサンスは芸術や文芸だけでなく、料理においても花開いた。
 現代では当たり前の 「レシピ」 も、このルネサンスを機に作られるようになり、後世に伝えられるきっかけとなった。
 ヴィショラはまさに、その時代の産物なのだ。
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ヴィショラ (テッラクルーダ)

 優美な食後、ルネサンスを感じてみては、いかがかな?


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 歴史になぞらえると、ワインはもっと美味しくなるで。~


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by enotecabianchi | 2017-03-06 23:02 | 歴史もの。 | Comments(0)

 このワインたちもまた、年末年始に大活躍するやろね。↓
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<ポリツィアーノ>
 ヴィノ・ノービレ の名手、だけでなく、トスカーナを代表する造り手でもある。
 スーパートスカーナ全盛期には、レ・スタンツェ は常に話題に上っていたし、
 ヴィノ・ノービレの グランクリュ 「アジノーネ」 は今も トレビッキエーリ の常連だ。

 インポーターが代わって しばらくレストランで見かけなくなった今こそ、

「使い時」 やで。

 エンブレムの横顔は モンテプルチアーノ 出身の詩人、アンジェロ・ポリツィアーノ。
 そう、ワイナリー名はこの人の名前ね。
 時はイタリア・ルネサンス期。
 実質的なフィレンツェの当主でその時代の華、メディチ家との親交が深く、「イル・マニーフィコ(偉大な人)」 と通称される ロレンツォ・デ・メディチ に詩を教えたのは、このポリツィアーノ だそうだ。

 なんやすごいがな。

 こういうサイドストーリーって面白いよね。
 こんなこと話しながら飲んだら、味わいはもっと、深くなるでぇ。


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! やでぇ。 ~



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by enotecabianchi | 2016-11-28 20:34 | 歴史もの。 | Comments(0)
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 週末は、2000年前の ポンペイ へ。
 今、やってるで。

 ヴェネツィアが誕生するよりもずっと前、古代ローマにはこんな文明が、既に存在した。
 なーんて、旅の余韻に浸りながら、ワインリスト 作ってるねん。
 捗らへんわぁ。

 当時の生活スタイルを垣間見れば、そこで造られるワインの味わいも、深みが増す、
 かもね。
 そんなことを思いながら、
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 こんなワイン 眺めたり、してるねん。
 でも全然捗らへんからそろそろ、現実に戻りますわ。

 間もなく、「年末モード」 のワインリスト、お手元に届きますよッ!


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! ユリウス・カエサルも、飲んだかもね。 ~



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by enotecabianchi | 2016-10-25 19:32 | 歴史もの。 | Comments(0)

 歴史上の事実として、良い畑は 教会が所有しているものだった。
 シャンパーニュ や ブルゴーニュ がそうであるように。
 無論、イタリアも 例外では ない。

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ロンコ・デッレ・アカーチェ 2011 (レ・ヴィーニェ・ディ・ザーモ)

 かつて 修道院が所有していた畑で造られる白ワイン。
 その修道院は、 「アッバツィーア・ディ・ロサッツォ」 という。
 この ロサッツォ という土地にとって極めて重要な、ベネディクト派の大修道院。

 訳あって今、アッバツィーア(修道院) の名は使えないが、リリースされた頃と同じく、上質なワインであることに 変わりはない。

 そして実はこれ、来週の一大イベント、「アヴィノフェスタ <ヴェネツィア共和国>」 で、飲めちゃうのよね~。
 フライトチケットをお持ちの方!
 < T > ブースの爽やかなお兄さんたちに、「修道院のワイン!」って、リクエストしてね ♡


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキ!! 歴史を知ると、ワインはもっと面白い! ~



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by enotecabianchi | 2016-10-07 20:29 | 歴史もの。 | Comments(0)

 19世紀。
 花の都 フィレンツェの名家の娘として、レオーニア は生まれた。
 当時の社会的事情で、名家の娘は政治に活用される。
 レオーニアも例にもれず、年頃になると政略結婚のため、爵位のある男へと嫁いだ。

 その嫁ぎ先は、フレスコバルディ侯爵家。フィレンツェを代表する名家だ。
 しかしながらその男はなんと、女癖が悪かった。
 結婚後間もなくして男は、丘の上の土地と屋敷を レオーニアに与えて そこに住まわせ、
 自分はフィレンツェで女遊びに耽った。

 彼女が与えられた土地は、ポミーノという。
 「小さいリンゴ」 という意味のポミーノは、標高700メートルを超える。 レオーニアがここに来た当時は、リンゴの樹しか植わっていなかった。
 つまりそれだけ、寒く痩せた土地なのだ。

 レオーニア はそこでワインを造る決心をし、フランスからブドウの樹を取り寄せ、植えた。
 ワイン産地、ポミーノ の始まりである。

 レオーニアが植えたブドウは、シャルドネやピノネロなどの、フランス系品種。
 「リンゴが良く育つほどの気候。 この気候なら、上質のスプマンテが出来るに違いない。」

 そうして出来たのが、彼女の名を冠したスプマンテ、「ポミーノ・ブリュット “レオーニア”」だ。
 1878年のパリ万博に出品され、見事「金賞」に輝いた。

 現在、レオーニア は偉大な女性の象徴として、フレスコバルディ家で崇められ、またこのエピソードを知る世界のワインラヴァーにも愛されている。

「女は 凛として、勇敢であってほしい。」

 そんな レオーニアの強いメッセージが込められた、まさに女のためのスプマンテ。
 そのためこのワインからは、力強さよりも優しさが、香りからも味わいからも、見つけることができる。

 女性にこそ飲んでほしいワイン。
 僕もそれに、同感だ。

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 そして、陽気女子、エリカも、ね(笑)

 明日、入荷するよ~ッ!


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキ!! 女のワインは、美すぃーッ! ~



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by enotecabianchi | 2016-09-30 20:43 | 歴史もの。 | Comments(0)
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 今読んでいる本。
 久々に行った本屋さんで、一冊だけ残っていた。
 美術という視点でヴェネツィアを眺める。

 ヴェネツィア共和国のワインの味わいは、これを読む前と後とでは、どう変化するだろうか?
 それもまた、楽しみやね。
 また報告するなり。

 アヴィノフェスタ 「ヴェネツィア共和国」 のフライトチケットは、順調に売れているようですな。
 限りがあるのが残念です!
 どうかお早めに!




~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ 年に一度の、楽しいイベントでっせー。 ~



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by enotecabianchi | 2016-07-04 18:22 | 歴史もの。 | Comments(0)

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アリアニコ・デル・ヴルトゥレ “レ・マンフレディ” 2010 (レ・マンフレディ)

 このボトルを見た時、「シブいなぁ!」 なんて思ったものだが、ラベルをまじまじと眺めたことはなかった。
 眺めるきっかけになったのも 「フリードリッヒ二世」 のおかげやね。

 よく観察するまでもなくここにも、「鷹」 が見られるね。 このエンブレムは、シチリア王 マンフレディ のもの。

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(皇帝フリードリッヒ二世の生涯<下> 塩野七生著 より引用)

 ↑ おぉ! ワインのエンブレムそのままやね。 そしてこの人が、マンフレディ。
 マンフレディ は、フリードリッヒ二世 の息子で、父の死後、シチリア王国を統治したひと。

 この人の名を冠している造り手だけに、シチリア王国を体現したワインに違いない!(ウソ)

 バジリカータ州のアリアニコ。 フレンチオーク・バリックでの熟成を経る。
 骨太なアリアニコだが、舌ざわりは意外と滑らか。

 そこから先の味わいは、どうぞお楽しみに ♡



~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ いいね! ~
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by enotecabianchi | 2016-03-12 18:20 | 歴史もの。 | Comments(0)

 「世界の脅威」 と同時代、そして後世の人びとにも怖れられた、「フリードリッヒ二世」。
 この人の生涯を今 読んでいるんやけれど、そこに出てくる場所や人名、表現方法が、ウチで扱っているワイン名であったりすると、歴史や文化があるからこそ ワインは面白い、なんて思ってしまう。

 特にこの人が統治した 南イタリアのワインに、共通する名前を多く見かける。
 先述の 「イル・ファルコーネ」 や同社のトップワイン 「プエル・アプリエ」 も出てきたし、
 「マンフレディ」 や 「コスタンツァ」 という、この物語では重要な人物名も、

 「もしかしてあのワインの名はここから?」

 なんて考えてしまう。
 中でも かなりストレートなのがコレ ↓

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ピエール・デッレ・ヴィーニェ 2011 (ボトロマーニョ)

 フリードリッヒ よりは5歳年上で、彼もまた南イタリアの出身。
 ボローニャ大学で学んだ彼は、美しい文章を書く才能に秀でていたそうな。
 皇帝にその分野で見出され、のちに皇帝の側近中の側近となった。

 そんな彼の名が、このワインの名前。

 産地は プーリア州。
 アリアニコとモンテプルチアーノ のブレンド。
 何ゆえにこの人の名を冠したのか? 答の出ないことを思い巡らせてるねん。
 ちょっとしたら、教えてね。 担当さん ♡



~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ やさかいに。~
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by enotecabianchi | 2016-03-09 21:46 | 歴史もの。 | Comments(0)