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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

「スクリューキャップ」 について。

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左から、
ヴィン・ソアヴェ 2015 (イナマ)
ルガーナ “カポテスタ” 2016 (カッシーナ・マッダレーナ)
サン・ヴィンチェンツォ 2015 (アンセルミ)

 表題の通り これらのワインは、スクリューキャップで栓がなされている。

 レストランに従事する人の多くは、スクリューキャップに対して ちょっとした拒絶反応が見受けられる。

 何故か?

<安っぽいイメージ。>

 これが最たる理由であろうか。
 あるいは、

<ニューワールドならともかく、オールドワールドであるイタリアワインには似つかわしくない。>

 という意見もあるかもしれない。
 かく言う僕も、昔はそうだった。
 ところが、多くの造り手と話すうち、その考えが変わった。
 写真のワインたちには スクリューキャップ以外に、いくつかの共通点がある。

 ひとつは、これらは いわゆる 「低価格ワインではない」 ということ。
 ルガーナ に至っては、小売価格¥3,000 を超える。
 そしてもうひとつの共通点、それは、「ミネラルを多く含むワイン」 だということ。

 ロベルト・アンセルミ は サン・ヴィンチェンツォに対して研究を重ね、早い時期からスクリューキャップを導入した。

 また、ヴィン・ソアヴェ を、コルクのものとスクリューキャップとを実際に飲み比べたが、フレッシュさにはっきりとした違いがみられた。
 当主である ステーファノ・イナマは、

「このミネラルを、栓をしてから開けるまでキープするには、スクリューキャップが不可欠。」
 と言った。

 造り手のこの言葉は、大きな意味を持つ。

 大量生産型の低価格ワインにスクリューキャップが用いられているのと、
 これらのワインがスクリューキャップを採用するのとは、
 根本的に 「目的」 が違うのだ。

 昔のニュースに、
「味気ないけど 同じ味」
 なんて見出しで面白く スクリューキャップを紹介していたが、熱き造り手に言わせれば、これは間違いだ。

 同じ味ならば、
 上質なワインを造りたいと願うこれらの造り手の一体誰が、安く見られるかもしれない パッケージを採用するか。

 スクリューキャップを採用する理由は 造り手によって様々だが、
 品質向上のために 「やむなく」 それを選んだのなら、僕はそのワインを応援する。

 とはいえ ワインリストには、備考欄にその旨を記載してある。
 知らずに買った人がもし、「拒絶反応派」 の人だったら申し訳ないのでね。

 なので、「スクリューキャップだから」 という理由で これらのワインを選択肢から外してしまうと、
 上質ワインに辿り着けなくなるよ~。

業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 造り手の努力を、買おう。 ~


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by enotecabianchi | 2017-07-28 20:38 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)