ビアンケッロ と アレアティコ。
生産者、来社~ッ!
怒涛の如く来日した2月も、この造り手が最後。 ふぅ。
マルケ州は ビアンケッロ・デル・メタウロ の造り手、テッラクルーダ の ルカさん。
伝えたい気持ちが強すぎて、喋りまくり (笑)
いつ通訳が入るのかと ドキドキしながら、聞きましてん。
メタウロ は近郊を流れる川の名前。 だから 「ビアンケッロ・デル・メタウロ」 を直訳すると、「メタウロの白ワイン」 ということになるが、この名前はなんと古代ローマ時代にまで遡るというから驚きだ。 ビアンケッロのコンソルツィオ のエンブレムは <象> で、実はこれが、2000年昔の 歴史的事実に由来している (これに関しては詳細後日!)。
ビアンケッロの生産者の中で最も標高の高い場所に 20ヘクタールの畑を所有、その有利性をワインに反映する。
彼が造るビアンケッロは、3種類。
ワインのスタイルはそれぞれ異なるが、それは畑による差ではなく、収穫のタイミングと熟成過程による。
ビアンケッロの土壌は、粘土・石灰に 少量の砂。
エントリーレンジの <ボッカリーノ> は、「水差し」 の意味で、土壌からくるミネラルと、標高による酸が心地良い。
特に2015年は良年で、2014年が例年の50%しか生産できなかったので、このヴィンテージを語る時、彼の顔がほころんでいたのが印象的だった。
古代品種 アレアティコ には、1000年の歴史がある。
が、極めて難しい品種で、皮が薄く 繊細。 良くない年には大きな影響を受け、2014年は例年の30%しか造られなかった。
その収穫の難しさから 絶滅の危機に瀕しているところを、テッラクルーダが救い出したというわけ。
皮が薄いため色が淡く、タンニン分が少ない。 フローラルな香りは、この品種特有のもの。
エントリーラインの <ヴェッティーナ> は、地元では魚料理に合わせられることが多いのだとか。
サフランを加えたトマトソースのパスタに、少し冷やした ヴェッティーナ。 テラスなんかで飲んだら、最高やろね ♬
最後に、この土地での伝統的食後酒、<ヴィショラ> についても面白いエピソードを話してくれたけれど、これも詳細後日!
ビアンケッロ と アレアティコに特化した造り手。
オンリーワンの個性を輝かせる。
品質を考えれば、もっと知られて良いはずだ。
ヴェルディッキオ と モンテプルチアーノ だけが マルケでは、ないんだよね~。
大いに勉強になった朝。
続きを、お楽しみにッ!!
~ 業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 造り手の意を汲もう。 ~