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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

ルネサンスに なぞらえて。


「なぜヴェネツィアでルネサンス文化が花開いたのか。 それには当然、さまざまな要因がありましたが、なによりもまず芸術の “買い手” が存在したということが大きかった。 芸術というのは、お金のないところには育ちません。」

 これは、今読んでいる本 「ヴェネツィア物語(塩野七生、宮下規久朗著)」 から抜粋したものだけれど、
 僕らの業界であるワインにも、同じことが言えるのかもしれないね。

 なぜ 「スーパートスカーナ」 といわれるワインが、一時代を築くほどに生まれたのか。
 “買い手” がいたからなのね。
 ものがワインだから、“買い手” というのはつまり、“飲み手” ということだ。
 スーパートスカーナ が飛ぶように売れていた、ということは、それらを消費する人が 数多くいた、ということね。

 現在はどうか?

 あの時よりも確実に、醸造技術は進歩している。
 また、インターネットをはじめとした情報網により、市場動向をつぶさに見ることができる環境も、整っている。
 つまり、あの時代よりも、美味しいワインは増えているはず。
 それに加えてレストランでは、サーヴィスする側の知識やスキルも、格段に向上している。

 にもかかわらず、
 スーパートスカーナをはじめとした高額のワインは、あんまり売れない。
 なぜか?

 さまざまな要因があるだろうが、そういうワインの “飲み手” が減った、からではなかろうか?
 嫌いな言葉ではあるけれど、今は何でもかんでも 「コスパ」 の時代。
 でももし時代が巡って、コスパだけでは売れなくなって、モノの本質を見る人が増え、「高くても良いものを」 という時代が来たその時、コスパ だけを求め続けた人は、波に乗り遅れるだろうね。

 上質とはなにかを知った上で コスパを追い求めるのと、コスパしか知らないのとでは、雲泥の差がある。


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レ・ペルゴレ・トルテ 2012 (モンテヴェルティーネ)

 コスパだけで見るなら、このワインは恐ろしくコスパが悪い。
 このワインが飛ぶように売れていた時代、人はこのワインのことを、

「ワインを芸術作品にまで昇華させた金字塔」

 と評した。
 「コスパの時代」 は、骨太なワインがもてはやされるが、レ・ペルゴレ・トルテ は、「サンジョヴェーゼとはなにか」 を、
 優しく教えてくれる。

 これからワインを学ぶ人。
 コスパの良いワインも大事だが、
 本質を捉えた、コスパの 「悪い」 ワインを飲んだ方が、
 ふところ 深くなるで。


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! コスパよりも本質を。 ~


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by enotecabianchi | 2017-01-21 20:21 | つぶやき。 | Comments(0)