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イタリアワイン

造り手の心はワインに宿る。

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サンジュスト・ア・レンテンナーノ
キアンティ・クラッシコ 2014

キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ “レ・バロンコレ” 2013

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 新ヴィンテージを、説明を交えながら、しかも最高のお料理と共にテイスティングした。
 これらを試飲するからと、コース内容を変更して頂いたオピュームさんに、多謝。

 説明してくれた女子は、この造り手のオーナーを、「ルカ様」 と呼ぶ。
 現地とのメールのやり取りでも極めて親切に対応する、真面目な紳士。 それが 「ルカ様」 だ。
 それに加えて彼の手は、大きくてゴツゴツした、いわゆる農民のそれだ。
 一度だけお会いして握手してもらったことがある。 あの感触は忘れない (あ、そっち系とちゃうでw)
 その ルカ様のコメントを紹介しよう。

キアンティ・クラッシコ 2014
 雨の多い夏だったので、ブドウがゆっくりと均一に成熟した年でした。 収穫中の気候は、昼間の気温、湿度共に良好でした。 ブドウの出来が良かったので、選果作業もスムーズに行うことができました。 もちろんとても上質なキアンティ・クラッシコになりました。

キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ “レ・バロンコレ” 2013
 春から初夏にかけて雨が多く降りました。 夏以降は例年通りの気候に戻りました。 9月の収穫期間中は、安定した気候でブドウの成熟がしっかり促されました。 熟成に向き、各要素が調和した瑞々しい味わい。

 ヴィンテージごと、そしてワインごとに的確に、そして親切にコメントする ルカ様。 「様」 と付けたくなるのも、合点がいく。 「ヨン様」 のように (は?)

 食事をご一緒した女子は以前、お客さんに言われた言葉が忘れられないという。 それは、
「サン・ジュスト のワインを何度か飲んでいるけれど、(世間で称賛されているように) 美味しいと感じたことがない。」
 というものだった。

 確かにこの造り手のワインは、時間が掛かる。
 でも、入荷したらすぐに売りたいのは、当然だ。
 インポーターとしては 悩ましいところだろう。

 造り手とヴィンテージの特徴を理解して、適度な熟成を経たものは、他の何にも勝る味わいがある。
「リリースしてすぐに美味しいワイン」
 だけが、良いワインでは、ないのよね。
 実際、
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ペルカルロ 2007 マグナムボトル

 お店で長く寝かせていたこのワインを、なんと開けて下さった。
 もしこのワインが、リリースしたての若いものだったなら、あれだけの感動は味わえない。
 そしてみんなが興奮して、「すごいよね」 と連呼することも、なかっただろうね。

 良いワインとは、そういうものなのだよ。


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! ルカ様 最高! ~



by enotecabianchi | 2016-12-15 18:25 | お料理とともに。 | Comments(0)

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