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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

話し 飲んで 思うこと。


 先日、貴重な体験をした。
 現地の情報に詳しい人と、話し 飲むのは面白い。
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キアンティ・クラッシコ 左から、
カーサロステ 2011
レ・チンチョレ 2012
フェルシナ 2013 と、
キアンティ・コッリ・セネージ 2013

 良年とされた 2011年と 2013年。
 それらと比べると、雨の多かった 2012年。

 レ・チンチョレ 2012年は、エレガンスの極み。 細身だが、それこそが この造り手のキアンティ・クラッシコ、といった感じ。
 次に、2013年のフェルシナを飲み比べる。
 セネージ は 軽やかでよく香る。 2013年というヴィンテージを反映してか、完成度が高い。
 聞くと、この香り高さは セネージ の砂質土壌に由来するのだとか。
 次に クラッシコ を飲んでみる。 すると、完成度が高いと思っていた セネージ より更に上質で、落ち着きと風格がある。
 フェルシナが表現したい味わいは、正にこれなのだと、合点がいった。
 昨年、輸入を開始するにあたって、フェルシナのラインナップに セネージ は入っていなかった。
 その理由を、ご一緒した人はこう言った。

「2012年はエレガントな年。そして セネージは香り高いエレガントな土地。
このヴィンテージを反映したキャラクターで日本にデビューさせるには、弱すぎた。
だから1年、待った。」 と。

 すごい選択眼だと思う。結果、フェルシナのセネージは、適度なヴォリューム感のある 香り高いワインとして、華々しいデビューを飾った。

 同じタイミングで、レ・チンチョレのフラッグシップ、「ペトレスコ 2012年」 も一緒に飲んだ。
 力だけではないエレガンスは、この造り手の真骨頂。
 香りの立ち方が素晴らしい。 必ず、熟成によって昇華する。

 そんなエレガントな2012年。 実は カーサロステは、1本もボトリングしなかった。
 トップキュヴェを造らないのはよく聞く話だが、1本も造らないのを聞くのは久しぶりだった。
 何故かと聞いたら実に簡単に、答えが返ってきた。

「自分たちの求める酒質に到達しなかったから。」 とね。

 造り手によって、ヴィンテージの解釈は様々。
 ヴィンテージチャートなどで伝えられてくる情報は、「数多あるうちのひとつ」 と思っておいた方が良い。

 先日ある会で、寝かせておいた チェッパレッロ 2002年を開けた。
 知っての通り2002年は、近年では稀にみる不良年とされた。
 でも僕はこの年の チェッパレッロを今まで、取っておいた。
 何故か?
 エノテカビアンキの創業年だからね。
 結果はどうであったか?
 素晴らしかった。
 僕だけがそう判断したのではなく、同席した、この業界の大先輩と同志もまた、同じ意見だった。
 嬉しかった。

 チェッパレッロのインポーターであった エトリヴァンの佐々木さんは、
「チェッパレッロ2002年は、全くと言っていいほど売れなかった。」 と言った。

 創業年が 「不良の年」 で良かった。
 あんなに素晴らしいチェッパレッロに出合えたから。
 2002年のチェッパレッロはあの1本で終わってしまったけれど、
 10年あとの2012年のワインも、僕は積極的に買おうと思う。


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキッ!! 毎年買い続ければ、造り手と苦楽を共感できる。少しだけどね。~



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by enotecabianchi | 2016-12-06 20:47 | ちょっと言いたいこと。 | Comments(0)