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毎週月曜日更新♬ エノテカビアンキのブログ。

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イタリアワイン

女のワイン。


 19世紀。
 花の都 フィレンツェの名家の娘として、レオーニア は生まれた。
 当時の社会的事情で、名家の娘は政治に活用される。
 レオーニアも例にもれず、年頃になると政略結婚のため、爵位のある男へと嫁いだ。

 その嫁ぎ先は、フレスコバルディ侯爵家。フィレンツェを代表する名家だ。
 しかしながらその男はなんと、女癖が悪かった。
 結婚後間もなくして男は、丘の上の土地と屋敷を レオーニアに与えて そこに住まわせ、
 自分はフィレンツェで女遊びに耽った。

 彼女が与えられた土地は、ポミーノという。
 「小さいリンゴ」 という意味のポミーノは、標高700メートルを超える。 レオーニアがここに来た当時は、リンゴの樹しか植わっていなかった。
 つまりそれだけ、寒く痩せた土地なのだ。

 レオーニア はそこでワインを造る決心をし、フランスからブドウの樹を取り寄せ、植えた。
 ワイン産地、ポミーノ の始まりである。

 レオーニアが植えたブドウは、シャルドネやピノネロなどの、フランス系品種。
 「リンゴが良く育つほどの気候。 この気候なら、上質のスプマンテが出来るに違いない。」

 そうして出来たのが、彼女の名を冠したスプマンテ、「ポミーノ・ブリュット “レオーニア”」だ。
 1878年のパリ万博に出品され、見事「金賞」に輝いた。

 現在、レオーニア は偉大な女性の象徴として、フレスコバルディ家で崇められ、またこのエピソードを知る世界のワインラヴァーにも愛されている。

「女は 凛として、勇敢であってほしい。」

 そんな レオーニアの強いメッセージが込められた、まさに女のためのスプマンテ。
 そのためこのワインからは、力強さよりも優しさが、香りからも味わいからも、見つけることができる。

 女性にこそ飲んでほしいワイン。
 僕もそれに、同感だ。

女のワイン。_d0212522_20362052.jpg
 そして、陽気女子、エリカも、ね(笑)

 明日、入荷するよ~ッ!


業務用イタリアワインなら! エノテカビアンキ!! 女のワインは、美すぃーッ! ~



by enotecabianchi | 2016-09-30 20:43 | 歴史もの。 | Comments(0)

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