深く考えるに充分な、ロゼ。
ラベルデザインで、さり気なく中身をイメージさせるワインがある。
そういうワインて、オサレよね。
でも最近、これ見よがしに 「このワインは〇〇です」 と、見てすぐに分かってしまうワインがある。
そう。 ビオワインね。
「さり気なく」 を良しと思っている僕にとって、
「これ見よがし」 は、ちょっと身構えてしまう。
このワインも、最初はそうだった。
チェラスオーロ・ダブルッツォ・アンフォラ 2015 (フランチェスコ・チレッリ)
アブルッツォ州のモンテプルチアーノを使ったロゼ。
そして、
「アンフォラで熟成させましてん」 て、書いてある。
そして裏ラベルには 「ビオワイン」 の認証マーク。
サンプルが届いた時、飲む前から気がすすまなかった。
ところが! 注いでみると、 あら、きれいに澄んだ ロゼ色だこと。
ビオといわれなければ気付かないくらい、苦手な香りがない。
そしてその奥深さとたっぷりの旨みには、参ってしまった。
勝手なイメージで判断したらあきませんねと、反省しましてん。
早速、9月の新着に載せることに決めた。
今、このワインはあるリストランテの 「ワインコース」 で使って頂いている。
どんなお料理に合わせているのかというと、
アワビの柔らか蒸し 肝のソース と サマーポルチーニ
コース料理の4皿目だ。
一見すると、このロゼに合いそうなお皿ではない。
だがこのお店のシェフは言う。
「セオリーは要らない。 イメージだけでは解らない。
あらゆる方法を試行錯誤し、実際に食べて、色んなワインとペアリングして、
コレだ! という確たるものを提供したい。」
ワインを、白や赤やロゼという 「カラー」 で分類する時代は、終わったよ。
固定観念は、もう捨てましょうね。
なんて、自分に言い聞かせてみました~。
~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ! 「セオリーは要らない。」 名言ですわ。 ~
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