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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

レ・チンチョレ 同行レポートその2。

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 画像は、彼らが造るワインと トスカーナのパン。
 マリアージュなんてものではなく、互いが必要としているもの。

 素朴だが、いや だからこそ、奥が深い。


 レポートその2。
 いきます。



<キアンティ・クラッシコ>

 伝統的なキアンティ・クラッシコを造りたい。その思いは創業当初から変わらない。
 ワインを造り始めてしばらく経った1996年、黒ブドウのみのキアンティ・クラッシコの醸造が可能となり、それと同時にカベルネやシラーなどの国際品種も20%まで、ブレンドしてもよいと認められた。これは、リスクを嫌う大企業の考えから生まれたもので、だからこそレ・チンチョレは、サンジョヴェーゼ100%にこだわった。

ルカ
「20%、他のブドウを入れることは簡単だよ。キアンティ・クラッシコを濃く造ることもね。でも僕は、100%にすることでサンジョヴェーゼのエレガンスを見つけた。サンジョヴェーゼはネッビオーロと同じくらいデリケートで難しいブドウだ。僕にとってはキアンティ・クラッシコが最も重要なワイン。だから妥協はしたくない。」


<リゼルヴァとグラン・セレツィオーネ>

ルカ
「リゼルヴァに関しても、腑に落ちないことがあってね。周りには、スタンダードなキアンティ・クラッシコを、ただ熟成期間を長くしただけでリゼルヴァを名乗ったり、中には余ったものを使って劣悪なリゼルヴァを造っているものもあった。
 ウチのリゼルヴァ、ペトレスコはそうではない。 だから、リゼルヴァを表記しないことにした。」

 ペトレスコは2008年を最後に、リゼルヴァ表記がなくなり、トスカーナIGTとなります。

 グラン・セレツィオーネは、2010年ヴィンテージから始まった呼称。600の生産者たちの間で協議がなされ、多数決により各種規定事項が決定した。
 ただ、この多数決は、「一生産者一票」ではなく、造り手の所有する畑の大きさによって票数が変わる。
 つまりここでも、大企業にとって有利な条件が揃うこととなる。

 そして条件のひとつに、「100%自社ブドウのものを使用」とある。
 一見すると、まともな項目だがルカは、これを鵜呑みにしてはいけない、という。

 「逆に言えば、今まではリゼルヴァですら自社畑で造っていない生産者がいた、ということで、それはつまり、ほとんど買いブドウで造っていた生産者でも、グラン・セレツィオーネが造れる、ということ。
 ペトレスコは、グラン・セレツィオーネの規定をクリアしているが、それらと同じにはされたくないから、名乗らない。
 飲んでもらったから解るだろうけど2008年も2009年も素晴らしい。でも、2010年のペトレスコはパーフェクト! だから、期待してね!」

 そう、目を輝かせていた二人が印象的でした。



<こぼれ話>

 さて最後に、このレポートには書けなかったけれど、面白いコメントやエピソードを。


・二人が知り合って36年。レ・チンチョレは創業からもうすぐ25周年。

 ヴァレリア 「でも、一緒に仕事するって大変よ! 私、すごく我慢したもん!」


 必ずしも、順風満帆では、なかったんだね。。。


・元々モノ作りが好きなルカ。ワイン造りはもちろん、何に対しても どこからくるのかわからない自信を持っていて、

ルカ 「スシも簡単に握れると思うよ。その気になればね(笑)」


・・・。


・ヴァレリアは、彼らが造るロゼ 「ロザート・トスカーナ」を、「ヴォンゴレ」や「ズッパ・ディ・ペッシェ」、「カッチュッコ」 など、魚介類と合わせるのが好きだとか。

 新しいワインリストに掲載されていますので、是非試してみて下さいね。



 以上、ルカ&ヴァレリアとの営業レポートでした。


 最後に、終日の同行営業に遅くまでお付き合い頂き、また、醸造などの専門的な説明も的確に通訳され、更に、楽しい話になるとウィットに富んだ通訳をして頂いた サノヨーコさん。ありがとうございました。


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 50も半ばになろうかというご夫妻。
 今もまだ恋人同士のように仲良し。

 いつまでもお元気で。
 そしてお二人のように素朴で奥深い、素晴らしいワインを造り続けてくださいね。



~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ 次もお楽しみに! ~
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by enotecabianchi | 2015-08-07 19:23 | セミナーレポート! | Comments(0)