ラベルに見る 味わいの表現。
はい。エトナつながり~。
赤と同じく注目を集める、エトナ・ビアンコ。
カッリカンテは、エトナの風土を表現するに欠くことのできない白ブドウ。
火山性土壌に由来する 「ミネラル」。これをどう表現するかはワイナリーによって様々だが、何となく、ではあっても、味わいがラベルにリンクしているのを見つけると、その造り手のセンスの良さに感心させられる。
左から。
アンテ 2010 (イ・クストーディ)
柔らかいミネラル。あるいは、熟成によって柔らかくなった、というべきか。
口あたりが優しく、滑るような舌ざわり。
アートに例えると、クラシカルな油彩のような、温かみのある味わい。
アプッダーラ 2010 (テヌータ・ディ・フェッシナ)
硬いミネラル。同じヴィンテージながら、シャキッとするような硬質感。
ラベルにある 「群青」 のつめたさ。
ツンとした現代アートのような、クールな味わい。
ピエトラマリーナ 2010(ベナンティ)
いつ溶解するのか予測できないようなミネラル。
そして水晶のような透明感。
標高950m。
エトナでは唯一、「グランクリュ」 に指定されているのが理解できる、秘めたポテンシャル。
アートに例えるなら水彩画。
でもそれ以上に、「氷の微笑」 のシャロン・ストーンみたいな。
あ、ここでも異性に例えてしまいましたな。
そんな、あれこれ考えるに充分な、上質なワインたち。
試してみる価値は、ありありですぞ。
~ 業務用イタリアワインなら、エノテカビアンキ ですぞ。~