根ざして、寄り添う。
3年ぶりに風邪を引きました。俗に「飲む点滴」と言われる ポカリスエットをその一週間、何本飲んだことか。 E社の加藤さんから送って頂いた美味しいリンゴも、ほとんど僕が食べ尽くしました!ククッ。
病み上がりには、やっぱりワインで消毒やね(笑)。そんなわけで、
スタッフの松本が タスカ・ダルメリータのワイナリー視察に行って悔しいから、ではありませんよ。定期テイスティングの一環です。
タスカ・ダルメリータにおける ワイン造りを本格化させた人物、ジュセッペ・タスカとその奥方 フランカさんの金婚式の記念に造られたのがこのワイン。Nozze(=結婚)、Oro(=金)、そのまんまやね。
インツォリアを主体としたこのワインは、凝縮感のある香り、そして南国系のフルーツの香り。極めて濃厚でありながら清涼感すら覚える飲み口の良さは特筆ものです。
この、シチリアには珍しい たくましい酸味は、畑の標高によるものと思われます。700メートルを超える標高は、シチリアではここ以外に エトナしか見られません。
なるほど確かにこの酸味は、同社のベースである レガレアリにも、レオーネ・ダルメリータにも、そしてトップワインのスプマンテ、アルメリータ・ブリュットにも通ずるものがあります。
ワインブームなんかよりずっと昔から、土地に根ざしたワイン造りをしてきた タスカ・ダルメリータ。シチリアのお料理に最も寄り添った造り手、と言えるでしょう。
ちなみに、この日の料理は、
手羽先の照り焼き(カンケーねぇ!)
でも、良く合いましたよ!(笑)