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エノテカビアンキのブログ

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イタリアワイン

解釈の仕方。

 ワインリスト更新のためのアイテム選考はたいへんな作業ですが、どうやら周りからは楽しそうに見えるようですね。実際楽しいんだけどね!
 美味しいワインに出合いました。

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ヴァルテッリーナ・スペリオーレ・サッセッラ 2008(マメーテ・プレヴォスティーニ)

バローロ“ロッケ・ディ・カステッレット”2007(カッシーナ・キッコ)

 どっちも長い名前やな・・・。
 勝手にネッビオーロ対決~!なんてやってみました。取り寄せたサンプルをテイスティングする際は、なるべく共通点のあるもの(それが価格であったりヴィンテージやブドウだったりします)を比較するようにしています。
 
 前者は言わずと知れたロンバルディア州のネッビオーロですが、この人は 現在のコンソルツィオのトップだそうです。なのでこのワインは、「その土地を知り尽くした人がそこでワインを造ったらこうなります」というお手本のようです。ピノノワールのような官能的で華やか、そして「涼しさ」 さえ感じる魅力的な香り。ピエモンテのネッビオーロとは明らかに違い、舌を柔らかく包み込むような、滑らかな口当たりとスムースな喉越し。特筆すべきは、(味わいに「クール」という表現が正しいか分かりませんが)、スタイリッシュともいえる「クール」で落ち着き払った存在感。これは アルバのネッビオーロにはない個性と言えるでしょう。所変われば解釈も違うんですね。素晴らしい完成度に脱帽。


 そして今回のバローロはこれがファースト・ヴィンテージ。ロエーロの造り手として知られる 「カッシーナ・キッコ」 が、念願のバローロ地区に畑を購入して造られたもの。
「ネッビオーロを造る者として誰もが挑戦してみたいワイン、それがバローロ。」 昨年来日した同社のオーナーでエノロゴの エンリコ・ファッチェンダ氏は嬉しそうに語っていました。そう言う彼に、「ロエーロとバローロ、醸造面で最も大きな違いは?」と聞いてみると、すかさず、「マセレーションの長さと熟成手段」 と返ってきました。ちなみに、ロエーロはマセレーション15~18日、バリック(新樽45%)で18ヶ月の熟成。バローロは、マセレーション40~42日、600L~2000Lの樽で36ヶ月の熟成、です。味わいの参考になるか分かりませんが書いてみました。

 バローロらしい色よりも少し紫がかっている。インクのような強いアルコール香に加え、熟れた桃のような甘い香り。強いタンニンとしっかりしたグリップ。分かりやすい味わいながら長い余韻が楽しめます。そしてこのネッビオーロは、どのバローロの造り手のものよりも、ロエーロのネッビオーロに似ているように思います。これは、「ロエーロの造り手から見たバローロの理想」 という彼らの解釈だと思いますが、このことが年を重ねるごとに良い方向に向かってくれることを願います。
 もうひとつ、このワインの大きな魅力は、価格が非常にイイ!ということです。エンリコさん、元々男前だけど、それ以上にオトコマエに感じてしまいます。

価格はここでは表示できませんので、新しいワインリストを見てチョ!(古)。表紙に載ってるよ!
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by enotecabianchi | 2011-08-04 20:31 | 美味しいワイン。 | Comments(0)